国鉄タム8100形貨車
国鉄タム8100形貨車 | |
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国鉄タム8100形、タム8100 1993年6月26日、笠寺駅 | |
基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 |
日本国有鉄道 日本貨物鉄道(JR貨物) |
製造所 | 富士重工業 |
製造年 | 1961年(昭和36年) |
製造数 | 1両 |
種車 | タム3700形 |
改造所 | 内外輸送、日本瓦斯化学工業→三菱瓦斯化学 |
改造年 | 1968年(昭和43年) - 1978年(昭和53年) |
改造数 | 10両 |
消滅 | 1996年(平成8年) |
常備駅 | 中条駅、東小倉駅、浮島町駅他 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | アルコール |
化成品分類番号 | 燃31 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 8,300 mm |
全幅 | 2,284 mm |
全高 | 3,706 mm |
タンク材質 | 普通鋼(一般構造用圧延鋼材) |
荷重 | 15 t |
実容積 | 18.8 m3 |
自重 | 11.6 t |
換算両数 積車 | 2.6 |
換算両数 空車 | 1.2 |
走り装置 | 二段リンク式 |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 4,500 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄タム8100形貨車(こくてつタム8100がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
概要
[編集]本形式は、(飲用)アルコール専用の15 t積二軸貨車である。1961年(昭和36年)12月18日に1両(タム8100)が富士重工業で新製され、1968年(昭和43年)6月12日から1978年(昭和53年)10月24日にかけて3ロット10両(タム8101 - タム8110)がタム3700形メタノール専用車(タム3739、タム3715、タム3729、タム3730、タム3732、タム3733、タム3716、タム3734、タム3756、タム3761)から専用種別変更のうえ改番された。臨時専用種別変更としなかったのは、法令により有毒物質であるメタノールと共用ができないためである。
走り装置は、当初から二段リンク式で、最高速度は75 km/hである。台枠は、長さ7,500 mmの平台枠である。
最終時の所有者は内外輸送、常備駅は浮島町駅と東小倉駅であった。
1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃31」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合2(中))が標記された。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には7両がJR貨物に継承されたが、1988年(昭和63年)度に3両、1995年(平成7年)度に2両、1996年(平成8年)度に残った2両(タム8100・タム8109)が廃車となり、形式消滅した。
タンク体は、普通鋼(SS400)製、ドーム付きのキセ(外板)なし直胴タイプで、内部にはエポキシ樹脂塗装が施されている。タンク体の長さは6,950 mm、内径は1,900 mm(タム8100)である。荷役方式は、積込はマンホールから行う上入れ式、荷卸しは吐出管による下出し式である。塗色は、黒。
全長は8,300 mm、全幅は2,284 mm、全高は3,706 mm、軸距は4,500 mm、自重は11.6 t、換算両数は積車2.6、空車1.2、車軸は12 t長軸であった。
参考文献
[編集]- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)