吉田篤弘
吉田 篤弘(よしだ あつひろ、1962年 - )は、東京都出身の作家。吉田篤弘名義による作品の発表とは別に、妻である吉田浩美と共にクラフト・エヴィング商會名義による著作の発表と装幀を中心としたデザイン・ワークも行っている。
著作一覧
単行本
- フィンガーボウルの話のつづき(2001年、新潮社、ISBN 4104491012 2007年、新潮文庫、ISBN 9784101324517)
- つむじ風食堂の夜(2002年、筑摩書房、ISBN 4480803696 2005年、ちくま文庫、ISBN 9784480421746)
- 針がとぶ Goodbye Porkpie Hat(2003年、新潮社、ISBN 4104491020、2013年、中公文庫、ISBN 9784122058712)
- 百鼠(2005年、筑摩書房、ISBN 448080384X、2009年、ちくま文庫 ISBN 9784480426444)
- 78 ナナハチ(2005年、小学館、ISBN 4093861552 2009年、小学館文庫、ISBN 9784094083392)
- 十字路のあるところ(2005年、朝日新聞社、ISBN 4022500808)
- 空ばかり見ていた(2006年、文藝春秋、ISBN 4163246207 2009年、文春文庫、ISBN 9784167753290)
- という、はなし(2006年、筑摩書房、ISBN 4480803955)フジモトマサルとの共著
- それからはスープのことばかり考えて暮らした(2006年、暮しの手帖社、ISBN 4766001303、2009年、中公文庫、ISBN 9784122051980)
- 小さな男*静かな声(2008年、マガジンハウス、ISBN 9784838719303、2011年、中公文庫、ISBN 9784122055643)
- 圏外へ(2009年、小学館、ISBN 9784093862547 2013年、小学館文庫、ISBN 9784094088250)
- パロール・ジュレと紙屑の都(2010年、角川書店、ISBN 9784048740432)
- 水晶萬年筆(2010年、中公文庫、ISBN 9784122053397)
- モナ・リザの背中(2011年、中央公論新社、ISBN 9784120042911)
- 木挽町月光夜咄(2011年、筑摩書房、ISBN 9784480815118、2015年、ちくま文庫 ISBN 9784480432919)
- なにごともなく、晴天。(2013年、毎日新聞社、ISBN 9784620107936)
- イッタイゼンタイ(2013年、徳間書店、ISBN 9784198635954)
- つむじ風食堂と僕(2013年、筑摩書房、ISBN 9784480689023)
- ガリヴァーの帽子(2013年、文藝春秋、ISBN 9784163824703)
- うかんむりのこども(2013年、新潮社、ISBN 9784104491032)
- 電氣ホテル(2014年、文藝春秋、ISBN 9784163901305)
- ソラシド(2015年、新潮社、ISBN 9784104491049)
- レインコートを着た犬(2015年、中央公論新社、ISBN 9784120046728)
- 電球交換士の憂鬱(2016年、徳間書店、ISBN 9784198640866)
- おるもすと(2016年、世田谷文学館)
アンソロジー
- 曇ったレンズの磨き方 (『極上掌編小説』(2006年 角川書店 ISBN 4048737325)、角川文庫『ひと粒の宇宙』(2009年 角川文庫化に際して改題 ISBN 4043854042)
- イヤリング(『本当のうそ』(2007年、講談社 ISBN 9784062144650)
- 梯子の上から世界は何度だって生まれ変わる(『変愛小説集 日本作家編』(2014年、講談社 ISBN 9784062190657)
放送作品一覧
- フィンガーボウルの話のつづき ミッドナイトポップライブラリー 朗読:八嶋智人 (2001年放送)
- つむじ風食堂の夜 FMシアター 出演:福本伸一 神野美紀 三谷昇 松田洋治 (2003年7月26日放送)
- 針がとぶ Goodbye Porkpie Hat ポップスライブラリー 朗読:片岡礼子 (2004年3月1日〜5日放送)
映画化作品
- つむじ風食堂の夜(2009年11月公開)
- 篠原哲雄監督、八嶋智人主演によって映画化。出演者は他に、生瀬勝久、月船さらら、下條アトム、田中要次、スネオヘアーら。北海道函館市の異国情緒漂う町並みを舞台に映画は繰り広げられる。
- 『つむじ風食堂の夜』の舞台である架空の町「月舟町」に関しては、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』が連載されていた暮しの手帖第4世紀22号(2006年6-7月号)で「番外編 月舟町へようこそ」と題して著者本人が寄稿し、月舟町の地図も記載されている。この月舟町は、著者が少年時代を過ごした、世田谷区赤堤がモデルとなっている(『それからはスープのことばかり考えて暮らした』文庫版作者あとがき(桜川余話ーあとがきにかえて))。