北海道交運事業協同組合
北海道交運グループ(ほっかいどうこううんグループ)は、北海道・青森県・宮城県・東京都においてタクシー事業を運営する事業者の共同体グループである。
概要
正式名称は北海道交運事業協同組合。本部は北海道札幌市厚別区厚別中央1条1丁目1−25の交運ビル[注釈 1]。また、略称の「交運」「HKグループ」でも知られてい る。
2022年現在、1都1道2県において組合本部と8社16営業所で構成され、総車両台数は1,500台を超える。
車両
小型車は白色のボディにオレンジとグレーのラインをあしらい、さらに○の中にHKと書かれた統一マークが記載された統一デザインが採用されている。
ただし、23区・武蔵野市・三鷹市を営業エリアとし、国際自動車と提携する太陽自動車・東京太陽の車両は黒塗りおよび東京四社塗装(東京太陽のみ)を、特大料金適用のジャンボ車であるハイエースは白をベースに濃淡2色の青を加えた3色ストライプ塗装を採用するが、ジャンボ車においては左右前部ドアの社名表記の上部にHKマークが記載されている。
また、洞爺ハイヤー(札幌交通洞爺営業所)に在籍するクラウンコンフォートはハイヤー的業務や需要に応えるために黒塗りで、行灯やドア部の社名表示などが取り外せる構造になっている。
車種
主力はコンフォートであるが、車両節でも解説のようにハイエースやクラウンコンフォートも導入している。
また、全車クラウンコンフォートが導入されていた太陽自動車・東京太陽では、2008年度以降にクラウンセダン・スーパーデラックスGパッケージに切り換え、全車をハイグレード化させた。さらに2018年度以降は最新のジャパンタクシーを導入し、このうち東京太陽は保有車両のうちのおよそ8割をジャパンタクシーに置き換えている。
グループの変遷
1971年、それまで札幌交通圏エリアでそれぞれ単独営業を行っていた共同交通・札幌交通・共永交通・日本交通[注釈 2]の4社が、翌年に開催を控えた1972年札幌オリンピックに際し、無線配車を一括させることと各タクシー会社の福利厚生や経営情報等の支援を行う目的から、中小企業等協同組合法に基づき認可を受け結成され発足した[注釈 3]。札幌交通圏では「札幌無線タクシーセンター」を開設し、その受付電話番号から「ヤクニたつムセン」でも親しまれ、さらに覚えやすさや圧倒的台数から勢力を拡大し、道内のみならず東北地区や東京23区武三地区の同業者もグループ入りが行われた。
グループ会社
全8社で構成される。
北海道地区
青森地区
仙台地区
東京23区・武三地区
- 太陽自動車
- 東京太陽
- 本社営業所…葛飾区四つ木5-5-18 85台
- 太陽自動車は1949年設立。1964年のチェッカーグループ結成時[注釈 4]からの加盟会社でもあったが2020年脱退し国際自動車と提携。
- 東京太陽は1995年に設立。 チェッカーグループに加盟していたが2018年脱退し国際自動車と提携。
- 車体色は黒塗りおよび東京四社カラーのレモンイエローに赤い帯を採用している[注釈 5]。
- 先述の通り東京太陽は、経営基盤強化のためのグループ内再編として日の丸交通と青森タクシーを吸収合併した。
脚注
注釈
- ^ 5階建ての自社ビルであり、ビル内には本部以外に無線配車センター・共同交通・札幌交通の本社をはじめ大浴場や仮眠室、銀行ATM、営業車とは別に700台収容可能な立体駐車場、自動洗車機や24時間稼動の車両修理工場もあり、その敷地は国道12号と南郷通をほぼつなぐ形で大規模な物で、厚別中央1条1丁目は一部の住宅や店舗を除くと本グループの所有地となっている。
- ^ 日本国内各地に存在する他の「日本交通」とは何ら関連はない。
- ^ 結成発足に際して、中核的な位置で陣頭指揮を行った川上登貴松が初代理事長に就任し、逝去する2006年まで勤めグループ全体を統括している。
- ^ 結成当時は正確には前身となる株式会社タクシーサービスセンター。
- ^ ただし、東京太陽は設立時から2000年頃にかけて白色のボディにオレンジとグレーのラインをあしらったHKカラー車が存在した。また、太陽自動車は四社カラーは保有していない(両社とも脱退直前は黒塗りとチェッカーカラーであった)。
出典
- ^ “日の丸交通 グループ企業の東京太陽が吸収合併(十勝毎日新聞)”. 十勝毎日新聞電子版. 2022年6月13日閲覧。
- ^ “青森タクシー、東京太陽と合併の方向|交通,経済・産業・雇用|青森ニュース|Web東奥”. Web東奥. 2022年6月13日閲覧。