人形歴史スペクタクル 平家物語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。いいすく (会話 | 投稿記録) による 2020年11月18日 (水) 00:34個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

人形歴史スペクタクル 平家物語』(にんぎょうれきしスペクタクルへいけものがたり)は、1993年から1995年までNHKでテレビ放送された人形劇である。

概要

ひげよさらば』以来8年ぶりに製作されたNHK人形劇で、吉川英治の『新・平家物語』を基本に、平清盛源義経の足跡をたどったストーリーである。『新・平家物語』は1972年に放送された同名のNHK大河ドラマの原作にもなっており、本作はNHKでの2度目の映像化作品となる。『人形劇 三国志』同様、専門の声優に限らず実力派の俳優を多数キャスティングした。原作では長く描かれる壇ノ浦の戦い以降の物語が大幅に省略され『勧進帳』などのエピソードは描かれなかったが、清盛の青春時代から始まり老境の麻鳥夫婦の姿で終わるのは原作と同様で長大な物語の全体を収めた構成になっている。

本作後、NHK人形劇は再び休止。次作は2009年の『連続人形活劇 新・三銃士』まで待たなければない。再放送される機会は少なかったが、2006年になってCS放送の時代劇専門チャンネルで再放送され、NHKエンタープライズから五部構成のDVDボックスが発売された。

放送データ

タイトル 放送日 放送局 放送時間 回数
第一部 青雲 1993年12月10日~12月24日 NHK総合 月~木20:40-21:00 20分×12回
第二部 栄華 1994年3月7日~3月28日 20分×12回
第三部 乱 1994年7月20日~8月5日 20分×12回
第四部 流転 1994年12月12日~1995年1月4日 20分×12回
第五部 無常 1995年1月5日~1月26日 20分×8回

主なキャスト

この作品では、一人の声優が何人もの声を当てている。

主なスタッフ

エンドテーマ

背景には厳島神社の映像が使用されている。

タイトル

  • 第一部 青雲
    放送日:1993年12月10日12月24日
    放送時間:20:40~21:00
    1. 我が父は誰ぞ
    2. めぐりあい
    3. 神輿(しんよ)を射落とせ
    4. 動乱の序曲
    5. 骨肉あい食む
    6. 戦火の果てに
    7. 清盛の危機
    8. 源平決戦
    9. 六波羅の春
    10. 清盛をめぐる女たち
    11. 不死鳥源氏
    12. 清盛の野望
  • 第二部 栄華
    放送日:1994年3月7日3月28日
    放送時間:20:40~21:00
    1. 源氏の御曹司たち
    2. 鹿ヶ谷の陰謀
    3. 皇子誕生
    4. 夕花
    5. 五条大橋
    6. 源氏旗挙げ
    7. 決戦前夜
    8. 黄瀬川の兄弟
    9. 崩れ去る夢
    10. 大仏炎上
    11. 義仲をめぐる女たち
    12. 清盛死す
  • 第三部 乱
    放送日:1994年7月20日8月5日
    放送時間:20:40~21:00
    1. 戦場の虹
    2. 惨!倶利伽羅峠
    3. むざんやな、斉藤実盛
    4. 六波羅焼亡
    5. 平家都落ち
    6. 義仲上洛
    7. 木曽軍狼藉
    8. 朝日将軍
    9. 和睦への夢
    10. 哀れ冬姫
    11. 決戦・義仲対義経
    12. 落日粟津ヶ原
  • 第四部 流転
    放送日:1994年12月12日1995年1月4日
    放送時間:20:40~21:00
    • 流転「序章」
      「第一部 青雲」から「第三部 乱」のダイジェスト。
    1. 母・常磐の行方
    2. 義経と弁慶
    3. 経正と敦盛
    4. 再会・義経と静
    5. 神器はいずこ
    6. 和議の使者
    7. 鵯(ひよどり)越(ごえ)
    8. 敦盛、討たれ
    9. 捕らわれし者
    10. 鎌倉、非情
    11. 九郎殿婚礼
    12. いざ、屋島へ
  • 第五部 無常
    放送日:1995年1月5日1月26日
    放送時間:20:40~21:00
    1. 紀伊の巨鯨
    2. 嵐をついて
    3. 黒煙の屋島
    4. 扇の的
    5. 激突、義経と景時
    6. 宗盛の秘密
    7. 滅亡、壇ノ浦
    8. 諸行無常

作中で使用された人形

作中で使用された人形は長野県飯田市にある飯田市川本喜八郎人形美術館及び渋谷ヒカリエ内にある川本喜八郎人形ギャラリーに展示されている[1]

脚注

  1. ^ 川本喜八郎 人形ギャラリー”. 渋谷区. 2019年11月12日閲覧。

関連項目

外部リンク