中曽根雅夫
なかそね まさお 中曽根 雅夫 | |
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生年月日 | 1935年 |
没年月日 | 1993年9月2日 |
出生地 | 日本・群馬県[1] |
活動期間 | 1958年 - 1972年 |
中曽根 雅夫(なかそね まさお、1935年[1] - 1993年[1]9月2日)は、日本の男性俳優、声優。群馬県出身[1]。
来歴・人物
1958年よりTBS放送劇団に所属。同期には他に天田俊明や、声優として知られる田中信夫がいる。
特撮テレビ番組『ウルトラマン』の主人公(M78星雲から来た巨大な宇宙人=ウルトラマン)の声、掛け声(効果音)を担当した。しかしタイトルバックに中曽根の名前がクレジットされなかったこともあり、「シュワッチ!」という広く知られた掛け声に対し、中曽根の名はほとんど知られていない。
中曽根はウルトラマンの話し声(人間の言葉を話す際の声)も担当することになっていたが、それが決まった時にはアフレコ収録が進んでおり、第1話でウルトラマンの話し声を演じることはなかった(アフレコの現場にいた編集技師の近藤久が演じた)。しかし、その後はウルトラマンの声を一任されることになった。より良い響きが出るよう、ピアノやお風呂場の中に顔を突っ込んで発声するなどして、よく知られるウルトラマンの声を完成させていった。第33話ではメフィラス星人との会話シーンを担当、掛け声ではなく、ウルトラマンの話し声を演じることができた。
その後東映のアニメ作品などにも声優として出演していたが、俳優として芽が出ることはついになく、さまざまな仕事を転々とした後に家族とも離別、不遇の内に1993年に孤独死した。
声優の田中信夫は死去時の状況について、「1993年9月2日、3時」(田中が中曽根の亡骸を発見した警察から連絡を受けてメモした日付で、この日が【命日】かは、未確認)とし、「風邪をこじらせての、衰弱死か病死」と述べている。警察より田中に照会が行ったのは、遺品の手帳に田中の氏名が書かれ、住まいも近所だったからとの理由だという。しかし、田中は中曽根が近所に住んでいた事も知らなかったとしている。
田中は中曽根について、「見かけはコワモテだったが、優しすぎるほどの優しい男だった」と回想している。死の直前にも田中に「俳優として返り咲きたい」旨を告げていたという。
出演作品
テレビドラマ
- 1966年
- 1967年
- 1969年
-
- 柔道一直線(第1話のアナウンサー)
- 1970年
-
- 江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎(次回予告ナレーション)
- 1972年
-
- 愛の戦士レインボーマン(増子アナウンサー)
- ミラーマン(インベーダーの声[5])
テレビアニメ
- 1963年
- 1965年
- 1967年
- 1968年
- 1969年
- 1971年
-
- アパッチ野球軍(網走の父)
- 1972年
吹き替え
- アウター・リミッツ(スティーブ・クランドン、ヨング大佐、ジェームズ・カスター)
- アリゾナ・トム
- 刑事コロンボ ホリスター将軍のコレクション(ロジャー・ダットン大佐)
- サンダーバード(FF3号機長、レーダー係、タクシー運転手 ハッサン・アリ、RTL2号サベッジ機長)
- スパイ大作戦(ブルーカー)
演じた俳優
関連書籍
脚注
- ^ a b c d “中曽根雅夫の解説”. goo人名事典. 2022年1月10日閲覧。
- ^ 『円谷プロ画報 (1)』(竹書房・2013年)p.194
- ^ 戦闘時の掛け声、および第33話での台詞。中曽根によるウルトラマンの「シュワッチ!」という掛け声は、その後の『帰ってきたウルトラマン』や『ウルトラマンA』、『ウルトラマンG』、『ウルトラマンパワード』、『ウルトラマンネオス(パイロット版)』などにも流用されている。
- ^ 『円谷プロ画報 (1)』 p.199
- ^ 『円谷プロ画報 (1)』 p.214、215
- ^ 前記のウルトラマンの「シュワッチ!」が完成するまでの経緯や、不明な点の多い中曽根の生涯について、田中信夫らへの取材をもとに記載されている。