リリーノーブル

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リリーノーブル
第25回チューリップ賞パドック
(2018年3月3日)
欧字表記 Lily Noble[1]
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2015年3月15日(9歳)
ルーラーシップ
ピュアチャプレット
母の父 クロフネ
生国 日本の旗 日本北海道安平町
生産者 ノーザンファーム
馬主 (有)サンデーレーシング
調教師 藤岡健一栗東
競走成績
生涯成績 6戦2勝
獲得賞金 1億3,809万9,000円
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リリーノーブル(Lily Noble[1])は、日本競走馬。馬名の由来は「百合+気品。百合の花言葉は純潔、威厳」[2]

戦績

デビュー前

2015年3月15日、北海道安平町ノーザンファームで誕生。一口馬主法人「サンデーサラブレッドクラブ」から総額1,800万円(1口45万円×40口)で募集された[3]

2歳(2017年)

栗東藤岡健一厩舎に入厩。10月28日の新馬戦東京芝1600m)でデビューし、内田博幸を背に3馬身半差の完勝を収める[4]。2戦目の白菊賞(500万下)では当初騎乗予定だった藤岡佑介が騎乗停止となったため[5]、その後主戦を務める川田将雅が初騎乗。レースでは好位の内からノーステッキで楽々抜け出してデビュー2連勝を飾った[6]。中1週の強行軍で挑んだ阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)では3番人気に支持され、直線で一旦は先頭に立つがラッキーライラックに差し切られて2着となった[7]

3歳(2018年)〜4歳(2019年)

チューリップ賞(GII)ではラッキーライラックと人気を分け合う形の2番人気に推されたが、直線の反応で見劣り、マウレアにも先着を許して3着に終わった[8]桜花賞(GI)では勝ち馬アーモンドアイの豪脚には敵わなかったものの、2着ラッキーライラックとの差は半馬身に詰めて3着に入った[9]優駿牝馬(GI)では桜花賞の上位2頭に加えてフローラステークス(GII)を制したサトノワルキューレが人気を集め、本馬は単勝12.3倍の4番人気とやや評価を落としていた。しかし、積極的なレース運びで直線は一旦先頭に立ち、アーモンドアイには差し切られたものの、ラッキーライラックには初めて先着して2着を確保した[10]。レース後に、右前第一指骨の剥離骨折が判明したが、程度は軽いもので秋競馬には間に合う見込みとされた[11]

8月上旬に左前脚の球節部に腫れが見られ、前哨戦をパスして秋華賞直行へと予定が変更された。しかし、9月上旬になって左前の種子骨靭帯に軽度の損傷が確認され、秋の予定は白紙とされた[12]

その後、実戦復帰へ向けて調整されていたが、2019年6月に左前脚の靭帯炎を再発。関係者の協議により、同年7月10日に現役を引退することを発表。引退後はノーザンファーム繁殖牝馬となる。

競走成績

以下の内容は、netkeiba.comの情報[13]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2017.10.28 東京 2歳新馬 芝1600m(良) 16 7 13 004.70(2人) 01着 R1:35.5(34.0) -0.6 0内田博幸 54 (アイアムヒメ) 502
0000.11.26 京都 白菊賞 5下 芝1600m(良) 12 4 4 002.80(1人) 01着 R1:36.3(34.9) -0.2 0川田将雅 54 スカーレットカラー 498
0000.12.10 阪神 阪神JF GI 芝1600m(良) 18 4 7 005.50(3人) 02着 R1:34.4(33.9) -0.1 0川田将雅 54 ラッキーライラック 494
2018.03.03 阪神 チューリップ賞 GII 芝1600m(良) 10 8 9 002.90(2人) 03着 R1.33.8(33.5) -0.4 0川田将雅 54 ラッキーライラック 498
0000.04.08 阪神 桜花賞 GI 芝1600m(良) 17 5 9 007.40(3人) 03着 R1:33.5(34.3) -0.4 0川田将雅 55 アーモンドアイ 498
0000.05.20 東京 優駿牝馬 GI 芝2400m(良) 17 1 1 012.30(4人) 02着 R2:24.1(33.9) -0.3 0川田将雅 55 アーモンドアイ 496

繁殖成績

馬名 生年 毛色 馬主 厩舎 戦績
初仔 リリーノーブルの2022 2022年 栗毛 モーリス (デビュー前)
  • 2022年9月22日現在

血統表

リリーノーブル血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 キングマンボ系
[§ 2]

ルーラーシップ
2007 鹿毛
父の父
キングカメハメハ
2001 鹿毛
Kingmambo Mr. Prospector
Miesque
*マンファス *ラストタイクーン
Pilot Bird
父の母
エアグルーヴ
1993 鹿毛
*トニービン *カンパラ
Severn Bridge
ダイナカール *ノーザンテースト
シャダイフェザー

ピュアチャプレット
2006 芦毛
*クロフネ
1998 芦毛
*フレンチデピュティ Deputy Minister
Mitterand
*ブルーアヴェニュー Classic Go Go
Eliza Blue
母の母
バプティスタ
1995 鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ビーバップ アンバーシャダイ
ビバールクイン
母系(F-No.) 4号族(FN:4-c) [§ 3]
5代内の近親交配 ノーザンテースト4×5=9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ リリーノーブル 5代血統表2018年5月21日閲覧
  2. ^ リリーノーブル 5代血統表2018年5月21日閲覧
  3. ^ リリーノーブル 5代血統表2018年5月21日閲覧
  4. ^ リリーノーブル 5代血統表2018年5月21日閲覧

出典

  1. ^ a b リリーノーブル|JBISサーチ(JBIS-Search)
  2. ^ リリーノーブル - Sunday Thoroughbred Club サンデーサラブレッドクラブ. 2018年5月21日閲覧
  3. ^ a b リリーノーブルの新馬データ. netkeiba.com. 2018年5月21日閲覧
  4. ^ 【2歳新馬】東京5R リリーノーブルが快勝. サンケイスポーツ(2017年10月28日付). 2018年5月21日閲覧
  5. ^ 無敗の桜花賞馬は14年も出ていない! 桜花賞に風穴を開ける大穴ホースは?. 週プレNEWS(2018年4月6日閲覧). 2018年5月21日閲覧
  6. ^ 【白菊賞】リリーノーブルが正攻法で無傷の2連勝. サンケイスポーツ(2017年11月26日付). 2018年5月21日閲覧
  7. ^ 【阪神JF】リリーノーブル、見せ場十分2着. サンケイスポーツ(2017年12月11日付). 2018年5月21日閲覧
  8. ^ 【チューリップ賞】3着リリーノーブル藤岡師「桜花賞では逆転を」. サンケイスポーツ(2018年3月4日付). 2018年5月21日閲覧
  9. ^ 【桜花賞】リリーノーブルは3着 川田騎手「もう一頭強い馬がいました」. サンケイスポーツ(2018年4月8日付). 2018年5月21日閲覧
  10. ^ 【オークス】リリーノーブル、一時は先頭も完敗2着. スポーツ報知(2018年5月20日付). 2018年5月21日閲覧
  11. ^ オークス2着リリーノーブルが骨折 藤岡師「秋はローズSから秋華賞」. スポーツニッポン(2018年5月23日付). 2018年9月8日閲覧
  12. ^ オークス2着のリリーノーブル 左前脚の不安で秋の予定は白紙に. スポーツ報知(2018年9月6日付). 2018年9月8日閲覧
  13. ^ リリーノーブル”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2018年5月21日閲覧。

外部リンク