コンテンツにスキップ

マーベラスタイマー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マーベラスタイマー
欧字表記 Marvelous Timer[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 1994年4月24日[1]
死没 2020年6月4日(26歳没)
登録日 1996年10月24日
抹消日 2001年4月18日
モガミ[1]
シマノリマンド[1]
母の父 リマンド[1]
生国 日本の旗 日本北海道新冠町[1]
生産者 ヤマオカ牧場[1]
馬主 笹原貞生[1]
調教師 矢野照正美浦[1]
競走成績
生涯成績 28戦7勝[1]
獲得賞金 2億3446万2000円[1]
勝ち鞍
GII アルゼンチン共和国杯 1999年
GII 日経新春杯 1999年
テンプレートを表示

マーベラスタイマーMarvelous Timer1994年4月24日 - 2020年6月4日[1]は、日本競走馬。主な勝ち鞍に1999年アルゼンチン共和国杯2000年日経新春杯

経歴

[編集]

競走馬時代

[編集]

1997年1月7日中山競馬場でデビュー。デビュー前よりクラシック級の馬と評されながら故障や気性難から出世は遅れ、5歳秋まで条件馬として過ごす。

その5歳秋に2階級格上挑戦のGIIを5着、1999年には昇級初戦の日経新春杯を4着と好走し本格化の兆しを見せるも、同年4月自己条件の準オープンにて圧倒的支持を受けながら13着大敗。この後暫く不振が続くが鞍上のテコ入れや放牧休養を経て復調、11月にアルゼンチン共和国杯を制し重賞初制覇を遂げる。

更に2000年初戦の日経新春杯を優勝し重賞2勝目を獲得、春シーズンに備え一息入れるため休養に入る。しかし昨夏より使い詰めで溜まった疲労の回復が遅れ、天皇賞・春宝塚記念には間に合わず春シーズンは全休となる。同年秋に復帰し5戦するも入着までには及ばずGI出走の無いまま2001年4月に現役引退となった。

引退後

[編集]

引退後は福島県の大瀧馬事苑にて余生を過ごした[2]福島競馬場でエキシビションとして行われていた相馬野馬追の甲冑競馬にも参加した。2020年6月4日に死亡[3]

競走成績

[編集]

以下の内容は、netkeiba.com[4]およびJBISサーチ[5]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム差 勝ち馬/(2着馬)
1997 1. 7 中山 4歳新馬 16 1 1 2.3 (1人) 2着 江田照男 55 芝1800m(稍) 1:52.3 (36.3) 0.1 チョウジ
1. 19 中山 4歳新馬 11 5 5 1.5 (1人) 1着 江田照男 55 芝2000m(良) 2:05.6 (37.4) -0.5 (カーレッジ)
3. 9 中山 水仙賞 500 16 8 15 2.7 (1人) 1着 江田照男 55 芝2000m(良) 2:03.8 (36.5) -0.6 (シンドメスティック)
3. 22 中山 若葉S OP 16 7 14 3.6 (2人) 5着 江田照男 56 芝2000m(重) 2:04.5 (38.7) 0.6 シルクライトニング
6. 29 福島 ラジオたんぱ賞 GIII 9 1 1 取消 江田照男 54 芝1800m(重) エアガッツ
1998 1. 24 中山 頌春賞 900 16 1 2 4.0 (1人) 4着 江田照男 56 ダ1800m(稍) 1:53.6 (40.1) 0.2 クラフティマスター
2. 15 東京 早春賞 900 14 2 2 2.3 (1人) 8着 江田照男 56 ダ1600m(良) 1:38.8 (38.8) 2.0 スパーキンググロー
3. 7 中山 館山特別 900 8 6 6 1.6 (1人) 2着 江田照男 56 芝2000m(重) 2:04.0 (38.0) 0.5 マルゴウィナー
3. 22 中山 房総特別 900 9 2 2 1.8 (1人) 1着 武豊 56 芝2500m(稍) 2:42.7 (35.3) -0.1 (アミフジダンディ)
9. 12 中山 初風特別 900 10 7 8 12.5 (7人) 4着 江田照男 57 芝1600m(良) 1:34.5 (34.5) 0.6 クロシェットノエル
10. 3 中山 九十九里特別 900 9 3 3 1.3 (1人) 1着 武豊 57 芝2500m(稍) 2:34.8 (35.9) -0.9 (タケノパンジー)
11. 7 東京 アルゼンチン共和国杯 GII 18 8 18 8.7 (3人) 5着 江田照男 52 芝2500m(良) 2:33.4 (35.0) 0.5 ユーセイトップラン
12. 20 中山 冬至S 1600 11 7 9 2.2 (1人) 3着 武豊 56 芝2500m(良) 2:35.9 (37.0) 0.7 メジロランバート
1999 1. 10 中山 迎春S 1600 14 5 7 3.2 (1人) 1着 江田照男 57 芝2500m(良) 2:35.2 (35.7) -0.1 (ケイズドリーム)
1. 24 京都 日経新春杯 GII 12 5 6 13.8 (5人) 4着 江田照男 53 芝2400m(良) 2:31.6 (34.6) 0.2 メジロブライト
4. 4 中山 湾岸S 1600 14 7 12 1.9 (1人) 13着 武豊 57 芝2500m(良) 2:34.9 (38.3) 2.2 アイシャルテイオー
7. 10 福島 七夕賞 GIII 16 3 5 17.7 (8人) 5着 江田照男 54 芝2000m(良) 2:00.6 (37.0) 0.3 サンデーセイラ
8. 1 新潟 BSNオープン OP 11 7 9 3.0 (1人) 7着 江田照男 56 芝2000m(良) 1:59.5 (35.0) 0.7 プロモーション
8. 29 新潟 新潟記念 GIII 16 8 16 10.0 (5人) 12着 柴田善臣 54 芝2000m(重) 2:01.1 (37.7) 1.3 ブリリアントロード
9. 11 中山 ニューマーケットC 1600 13 8 12 10.1 (4人) 8着 的場均 56 芝2000m(良) 2:00.0 (36.2) 1.5 クリスザブレイヴ
10. 24 東京 オクトーバーS 1600 14 6 9 8.2 (5人) 2着 的場均 56 芝2300m(良) 2:19.8 (35.7) 0.2 マリアジュダムール
11. 6 東京 アルゼンチン共和国杯 GII 18 8 16 15.4 (7人) 1着 的場均 53 芝2500m(良) 2:32.0 (35.9) 0.0 (マリアジュダムール)
12. 4 中山 ステイヤーズS GII 14 7 12 18.1 (4人) 8着 的場均 58 芝3600m(良) 3:47.8 (37.1) 1.6 ペインテドブラック
2000 1. 16 京都 日経新春杯 GII 14 6 10 6.0 (3人) 1着 武豊 55 芝2400m(良) 2:24.3 (34.9) -0.1 メイショウドトウ
9. 24 中山 オールカマー GII 9 3 3 21.6 (6人) 8着 吉田豊 58 芝2200m(重) 2:19.5 (38.9) 3.7 メイショウドトウ
12. 10 阪神 鳴尾記念 GIII 16 1 2 32.0 (9人) 6着 デムーロ 57 芝2000m(良) 1:59.7 (35.8) 0.4 ダイタクリーヴァ
2001 1. 14 京都 日経新春杯 GII 11 4 4 12.8 (6人) 8着 デムーロ 57 芝2400m(良) 2:26.7 (35.4) 0.9 ステイゴールド
2. 17 京都 京都記念 GII 14 3 3 22.5 (7人) 7着 ペリエ 57 芝2200m(良) 2:12.8 (35.5) 0.5 マックロウ
3. 24 中山 日経賞 GII 10 7 7 16.3 (4人) 7着 田中勝春 58 芝2500m(良) 2:34.8 (35.2) 1.1 メイショウドトウ

血統表

[編集]
マーベラスタイマー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 リファール系
[§ 2]

*モガミ
Mogami
1976 青鹿毛
父の父
Lyphard
1969 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Goofed Court Martial
Barra
父の母
*ノーラック
No Luck
1968 黒鹿毛
Lucky Debonair Vertex
Fresh as Fresh
No Teasing Palestinian
No Fidding

シマノリマンド
1980 栗毛
*リマンド
Remand
1965 栗毛
Alcide Alycidon
Chenille
Admonish Palestine
Warning
母の母
サリュウエイション
1969 黒鹿毛
*インファチュエイション Nearco
Allure
ミスヤマナカ トサミドリ
ミスイエリユウ
母系(F-No.) メダリオン系(FN:3-l) [§ 3]
5代内の近親交配 Nearco 5×4=9.38%、Fair Trial 5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [6]
  2. ^ [6]
  3. ^ [6]
  4. ^ [7]

半姉1994年中京記念勝ちのシマノヤマヒメ(父・コリムスキー)、半弟に2000年新潟ジャンプステークス勝ちのチアズニューパワー(父・ダンシングブレーヴ[7]。また、近親に1992年阪神3歳牝馬ステークス勝ちのスエヒロジョウオーがいる[7]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o マーベラスタイマー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月25日閲覧。
  2. ^ 自ら戦いのさなかへ 野馬追戦士マーベラスタイマー”. netkeiba.com. 2022年2月5日閲覧。
  3. ^ マーベラスタイマーの死亡について”. 引退名馬. 2020年7月4日閲覧。
  4. ^ マーベラスタイマーの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年8月25日閲覧。
  5. ^ マーベラスタイマー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月25日閲覧。
  6. ^ a b c マーベラスタイマー 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月25日閲覧。
  7. ^ a b c マーベラスタイマーの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年8月25日閲覧。

外部リンク

[編集]