名古屋市瑞穂公園ラグビー場
名古屋市瑞穂公園ラグビー場 パロマ瑞穂ラグビー場 | |
---|---|
施設情報 | |
所在地 | 名古屋市瑞穂区山下通5-4[1] |
位置 | 北緯35度7分17.21秒 東経136度56分33.17秒 / 北緯35.1214472度 東経136.9425472度座標: 北緯35度7分17.21秒 東経136度56分33.17秒 / 北緯35.1214472度 東経136.9425472度 |
修繕 | 1990年3月[1] |
所有者 | 名古屋市 |
運用者 | 公益財団法人名古屋市教育スポーツ協会 |
グラウンド | 天然芝[1] |
ピッチサイズ | 135m×80m |
照明 | 鉄塔式4基500Lx |
大型映像装置 | アストロビジョン |
使用チーム、大会 | |
東海FC 当項目を参照 | |
収容人員 | |
15,000 | |
アクセス | |
#アクセスを参照。 |
名古屋市瑞穂公園ラグビー場(なごやしみずほこうえんラグビーじょう)は、愛知県名古屋市瑞穂区山下通5-4の名古屋市瑞穂公園にあるフットボール専用の球技場。施設は名古屋市が所有し、公益財団法人名古屋市教育スポーツ協会が指定管理者として運営管理を行っている。
2015年4月1日から名古屋市瑞穂区に本社を置くガス器具・給湯器の製造・販売会社である(株)パロマが命名権を取得しており、「パロマ瑞穂ラグビー場」(パロマみずほラグビーじょう)の呼称を使用している。
※ 命名権に関する詳細は、名古屋市瑞穂公園#命名権を参照。
略歴
[編集]全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会、地元のアマチュア公式戦、第49回国民体育大会(わかしゃち国体、1994年)のラグビー競技などが開催された。
1992年から2001年までは名古屋グランパスエイトが年間数試合を開催(特に1994年第1ステージまでは、隣接する名古屋市瑞穂公園陸上競技場〈現・パロマ瑞穂スタジアム〉の全面改修のため、暫定的に本拠地とした)。また、2007年9月29日に柏レイソル戦を開催した。J1開催については、Jリーグライセンスでは、芝生席を除いた固定座席でJ1リーグ基準15000人以上を必須(A等級基準)としており、現在の実勢収容人員(11,900人)ではJ1基準を充足していない(J2以下の基準については充足している)。
芝生の改修は一度、1990年度に行い、ティフトン419・バミューダグラスと、山砂に土壌改良剤を散布し、さらに暗渠排水(セルシステム)を導入して、常緑化できるようにする予定だったが、1992年に土壌が固結化し、透水性に問題が生じてしまっており、ほとんど芝生が生息されていない状態になっていた[2]。
その中で、1993年のJリーグ第1ステージ(サントリーシリーズ)第3節(同年5月22日)に行われた「名古屋グランパスエイト対横浜マリノス」戦では、豪雨の影響に加え、芝生がいたるところにわたり剥げ上がる状態となっていた。試合は前半32分にエバートンの先制点で横浜Mがリードしたが、後半32分(通算77分)に名古屋・沢入重雄が同点ゴールを奪い、その後サドンデスゴール方式(当時)による15分ハーフの延長戦でも決着が付かず、Jリーグ発足後初めてのPK合戦に勝敗がゆだねられた[3]。しかし、それぞれ最初のキッカーが失敗したのち、2-4人目はいづれも成功。5人目、先攻の名古屋・藤川久孝が決めたのち、横浜M・三浦文丈のキックは、ぬかるんだグラウンドに出来た水たまりにボールが止まり、名古屋のゴールキーパー・伊藤裕二によってはじかれ失敗し、4-3のスコアで名古屋が劇的な勝利を飾った[4][5]。
この試合をきっかけに、瑞穂ラグビー場の芝生の改良工事を行うことになった。元々から1994年に行われることになっていたわかしゃち国体の開催に備えて、1993年9月-1994年3月の予定で芝生の張替えを予定しており、グランパスの暫定本拠地として使用する当ラグビー場の芝生を、洋芝を撒いたオーバーシードでの張替えを働き掛けたものの、当時の管理者だった名古屋市からの許可が下りなかったため、当初は高麗芝を維持する方針だったが、上記の試合を問題視し、山砂の洗砂に土壌改良したものを上層部に敷き、下層は既存の土と新たに配合した山砂の洗砂をそれぞれ50%づつの割合で配合・混成し、オーバーシードを施すことになり、まず1993年の夏季にフィールドの中央部分(競技フィールド)、残りの外周部分は1993年のシーズン終了後から1994年にかけて、2度にわたり改良工事を行うことになった[2]
開催された主なイベント・大会
[編集]ラグビー
[編集]国内大会
[編集]国際大会
[編集]サッカー
[編集]- 名古屋グランパスエイトのホームゲーム(1993年 - 2001年、2007年)
- 1993年:1993 FIFA U-17世界選手権
- 2022年:第102回天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会二回戦 名古屋グランパス対同志社大学戦
- メニコンカップジュニアユース東西対抗戦
その他
[編集]- 1994年:第49回国民体育大会秋季大会(わかしゃち国体)
施設概要
[編集]主な概要
[編集]- 敷地面積:26,000.00m2[1]、建築面積:3,160.35m2[1]、延床面積:6,080.84m2[1]、スタンド面積:6,080.84m2[1]
- 収容人員:15,000人(メインスタンド:6,500人、バックスタンド:5,400人、東サイドスタンド:1,600人、西サイドスタンド:1,500人)[1]。障害者席:18人。なお、ゴール裏は芝生席。
- ナイター照明設備:4基(コーナー部分に設置)
- アストロビジョン[6]
- 1994年のわかしゃち国体の開催に向けた1990年の施設改修により、2色磁気反転型(黒とオレンジ色)の掲示板を設置していたが、老朽化が著しいため2014年に機材の入れ替えを行った。これまでは選手名表記はカタカナのみだったが、今回の改修で、漢字表記、更に映像の取り込みもできるように改善された。
- 天然芝ピッチ
ラグビー練習場
[編集]ラグビー場の補助グラウンドとして、「パロマ瑞穂ラグビー練習場」がある。2014年11月にグラウンドを人工芝化し、試合前の練習や、地域大会、少年ラグビー(タグラグビー)レベルでの試合に使われている。フットサルにも利用可能。
- ピッチサイズ:ロングパイル人工芝2400㎡ 縦60m×横40m。フットサルに使用する場合は33m×23m2面分可能[7]
交通アクセス
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h 施設詳細の概要 (PDF) 名古屋市 2015年4月11日閲覧
- ^ a b 柴本信之「瑞穂運動場の芝生管理―瑞穂田んぼからスポーツターフへ―」『芝草研究』第34巻第2号、日本芝草学会、2006年、112-115頁、doi:10.11275/turfgrass1972.34.112、ISSN 02858800、CRID 1390282679749558144。
- ^ 当時のJリーグは「完全決着方式」を標榜しており、リーグ戦においても90分間で決着が付かなければ、サドンデスゴール方式の延長戦→PK合戦で完全に勝敗を決していた。
- ^ 誰よりも近い場所で見た「伝説の水たまりPK」(♯12)(Jリーグ公式サイト・青山知雄)
- ^ その試合映像(Jリーグ公式)
- ^ 名古屋市瑞穂公園ラグビー場様 大型映像送出設備(パナソニック株式会社ビジネスソリューション)
- ^ リニューアルOPEN!瑞穂公園ラグビー練習場利用案内