シュコダ・ファビア
シュコダ・ファビア (Škoda Fabia) は、チェコの自動車メーカー・シュコダが製造・販売する欧州Bセグメント級の小型自動車である。2001年に生産中止となったフェリツィア (Felicia) の後継車種である。
歴史
初代(1999年-2007年)
1999年に5ドアハッチバックが発売。やや遅れて、コンビ(ステーションワゴン)が2000年、セダンが2001年にラインアップに加わっている。
親会社のフォルクスワーゲンとの連携によって開発された車種で、フォルクスワーゲン・ポロ、セアト・イビーサなどとプラットフォームを共有する。コンポーネントのほとんどがフォルクスワーゲン由来でありながらも、フォルクスワーゲングループの他のモデルよりも安価で提供された(最廉価版はフォルクスワーゲン・ルポよりも安かった)ことがファビアの成功の一因となった。
エンジン
- 1.2L 直3 6v HTP ガソリン 40kW
- 1.2L 直3 12v HTP ガソリン 47kW
- 1.4L 直4 16v ガソリン 55kW ※4ATも用意
- 1.4L 直4 16v ガソリン 74kW
- 2.0L 直4 8v ガソリン 85kW
- 1.4L 直3 TDI ディーゼル 51kW
- 1.4L 直3 TDI ディーゼル 59kW
- 1.9L 直4 TDI ディーゼル 74kW
- 1.9L 直4 TDI ディーゼル 96kW
1.2L HTP(High Torque Performanceの略)エンジンは元々ファビア専用に開発されたが、高い評価を受けて後にフォルクスワーゲン・ポロにも使用されることとなる。また、かつては1.4L OHV 8v MPIエンジンも搭載されていた。これはファヴォリット (Favorit) などに搭載されていた1.3Lエンジンの改良版で、フォルクスワーゲン傘下に入る前に開発されたものであるが、基本設計の古さゆえに性能向上が難しく、また将来の排ガス規制に対応できないことから2003年にカタログ落ちした。
1.9L TDI 96kWは6MTと組み合わせられて高性能グレードのRSに搭載される。ちなみにファビアRSはディーゼル版のみでガソリン版が存在しない最初のホットハッチモデルである。
2代目(2007年-2014年)
シュコダ・ファビア | |
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二代目ファビア | |
概要 | |
販売期間 | 2007年- |
ボディ | |
ボディタイプ | 5ドア ハッチバック |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
変速機 | 5速MT/6速AT |
前 |
前:マクファーソンストラット 後:トーションビーム |
後 |
前:マクファーソンストラット 後:トーションビーム |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,462mm |
全長 | 3,992mm |
全幅 | 1,642mm |
全高 | 1,498mm |
車両重量 | 1,105-1,230kg |
2007年3月のジュネーブ・モーターショーにて世界初公開された。外寸は先代からわずかに拡大されて全長3,992mm×全幅1,642mm×全高1,498mmとなっている。フォルクスワーゲン・ポロやセアト・イビサ、アウディ・A1とプラットフォームを共有する。スタイリングはルームスターと同様のフロントノーズが与えられているが、スズキ・スイフトとの類似性も指摘されている。
ボディタイプは当初はハッチバックのみで、コンビとセダンについては初代モデルを継続販売する。
エンジン
- 1.2L 直3 6v HTP ガソリン 44kW
- 1.2L 直3 12v HTP ガソリン 51kW
- 1.4L 直4 16v ガソリン 63kW
- 1.6L 直4 16v ガソリン 77kW ※オプションでティプトロニック付6ATも用意
- 1.4L 直3 TDI ディーゼル 51kW
- 1.4L 直3 TDI ディーゼル 59kW
- 1.9L 直4 TDI ディーゼル 77kW
3代目(2014年-)
関連項目
- シュコダ
- シュコダ・ルームスター
- シュコダ・ファビアWRC - 2003年から2005年まで初代ベースのWRカーでマニファクチャラー参戦。
- インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ - 2009年から2代目をベースとしたスーパー2000規定の車両でマニファクチャラー参戦。
- プロダクションカー世界ラリー選手権 - 2009年から2代目ベースのスーパー2000車両でパトリック・サンデル(スウェーデン)が運転。開幕戦ノルウェーで初優勝。
- フォルクスワーゲン・ポロ