シマウマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Nesnad (会話 | 投稿記録) による 2012年5月22日 (火) 19:40個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (和英辞典ではないんですよ!)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

シマウマ
シマウマ
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウマ目 Perissodactyla
: ウマ科 Equidae
: Equus
  • ケープヤマシマウマ Equus zebra
  • ハートマンヤマシマウマ Equus hartmannae
  • サバンナシマウマ Equus quagga
  • グレビーシマウマ Equus grevyi

シマウマ縞馬)は哺乳綱ウマ目ウマ科ウマ属 (Equus) のうち、縞模様を持つ数の総称。

解説

ヤマシマウマ (動画)

シマウマは概して草を食す植物食である。シマウマの繁殖形態は胎生。シマウマの外見的特徴は、毛の黒地に白の縞模様に加え、大きな耳、先端がふさ状になった尾など、その姿は野生のロバとよく似ている。実際、現地[どこ?]でも「縞模様のロバ」と呼ばれる。鳴き声もロバに近い。

シマウマの縞模様の効果は、捕食者が狩りの獲物とする個体を識別しにくくすることといわれている。これは、霊長類以外の哺乳類は色の識別能力が低いことと関連している。つまり、シマウマの白黒の模様は、霊長類以外の哺乳類が遠くから見た場合には草原の模様に埋もれ判別しにくいとされる。また、縞模様は身体の部位ごとに向きが異なり、群れをなすと各個体の縞模様が混ざって視覚的に同化してしまう。天敵はライオンブチハイエナリカオンナイルワニである。

シマウマは加齢に伴い気性が荒くなる。また、人間になつくことはほとんど無いとされる。加齢に伴い気性が荒くなる理由は判明していない。またシマウマは荷物運搬・農耕・騎乗には適さない。人間に服従しない性質に加え、背中の構造が重みに弱いためである。シマウマの家畜化に成功した例は知られていない。

分類

  • ウマ属
    • ウマ亜属 Equus
    • ロバ亜属 Asinus
    • Dolichohippus 亜属
    • Hippotigris 亜属
      • サバンナシマウマ Equus quagga
        • クアッガ Equus quagga quagga
        • バーチェルサバンナシマウマ Equus quagga burchellii
        • グラントシマウマ Equus quagga boehmi
        • セルーシマウマ Equus quagga borensis
        • チャップマンシマウマ Equus quagga chapmani
        • クロウシェイズシマウマ Equus quagga crawshayi
      • ケープヤマシマウマ Equus zebra
      • ハートマンヤマシマウマ Equus hartmannae

かつてはクアッガは他のサバンナシマウマと別種とされており、サバンナシマウマの種名は Equus burchelli だった。

ケープヤマシマウマとハートマンヤマシマウマは、かつては同一種ヤマシマウマ E. zebra亜種 E. z. zebraE. z. hartmannae に分類されていた。

グレビーシマウマ
最大のシマウマ。ケニア北部からエチオピアソマリアにかけて生息している。他のシマウマに比べ、細かい縞がたくさんある。
クアッガ
近代の絶滅種。頭部、首および肩だけに縞のあるシマウマだったが、乱獲により1880年ごろ野生では絶滅した。アムステルダム動物園で飼育されていた最後の一頭も1883年に死亡し、剥製でしかその姿を見ることはできない。
バーチェルサバンナシマウマ
1918年に絶滅したと考えられていたが、2004年に再発見された。
ケープヤマシマウマ
シマウマの中では最も小型の種。南アフリカの山地に生息している。腰から尾にかけてハシゴ状の縞模様がある。

その他

ギャラリー

参考資料

  1. ^ [1]

関連項目

Template:Link FA Template:Link FA