ナイルワニ

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ナイルワニ
ナイルワニ
ナイルワニ Crocodylus niloticus
保全状況評価
LOWER RISK - Least Concern
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
Status iucn2.3 LC.svgワシントン条約附属書I[1]
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: ワニ目 Crocodilia
: クロコダイル科 Crocodylidae
: クロコダイル属 Crocodylus
: ナイルワニ C. niloticus
学名
Crocodylus niloticus Laurenti, 1768
和名
ナイルワニ
英名
Nile crocodile

ナイルワニ(尼羅鰐、Crocodylus niloticus)は、動物界脊索動物門爬虫綱ワニ目クロコダイル科クロコダイル属に分類されるワニ。

目次

分布 [編集]

模式標本の産地(模式産地)はエジプト。種小名niloticusは「ナイル川の」の意で、和名や英名と同義。しかし本種はサハラ砂漠と南端部を除いたアフリカ大陸広域およびマダガスカル西部に分布し、ナイル川固有種というわけではない。

形態 [編集]

全長400-550cm(最大700cm)、体重300-1000kg。口吻は長く基部横幅の1.5-2倍で、瘤や隆起はない。頚部に並ぶ鱗(頸鱗板)は四角形で、4枚。背面に並ぶ鱗(背鱗板)は規則的に並ぶ。体色は黄褐色や暗褐色。

後肢の水掻きは発達する。幼体は黒褐色の横縞が入るが、成長に伴い不明瞭になる。

分類 [編集]

  • Crocodylus niloticus africanus
  • Crocodylus niloticus niloticus Laurenti, 1768
  • Crocodylus niloticus pauciscutatus

生態 [編集]

河川といった淡水域に主に生息するが、河口マングローブ林などの汽水域で見られることもある。乾季に水場が干上がると、陸伝いに別の水場に移動することもある。生息地における競合相手として本種の卵を食べるナイルオオトカゲがいる。若い個体はライオン等の肉食獣に捕食されることがある。成体には特に天敵は存在しないが、成獣のカバとの争いは避ける。

食性は動物食で、主に魚類やカエルを食べるが、爬虫類、鳥類昆虫甲殻類なども食べる。シマウマヌーインパラガゼルアフリカスイギュウウォーターバックなどの大型哺乳類や、カバの幼獣を捕食する場合もある。草食獣だけでなく、ライオンヒョウ等も襲うことがあり、また家畜や人が襲われることもある。大型の獲物を捕食する際は、噛みついた後に自分の体を回転させることでその肉を食い千切る動作を行う。非常に強い免疫力を持ち死肉も食べる。また同種間における共食いも発生する。

繁殖形態は卵生。雨季に水辺に穴を掘り10-20個の卵を産む。卵は80-90日で孵化する。幼体は一定期間親に保護されて育つ。

人間との関係 [編集]

本種は時に人間を捕食することもあるが、古代エジプトでは増水時に現れる事から豊穣や永遠を司る神や神の使者として崇められ(セベクアメミットなど)太陽神であるラーと同一視されることもあった(セベクラー)。神殿で飼育され卵や幼体も含めたミイラも作られた。

開発による生息地の破壊、皮やミイラ目的の乱獲、漁業による混獲などにより生息数が減少している。エジプトの個体群は1972年に一度絶滅したが、南部にのみ再導入された個体が生息する。

画像 [編集]

脚注 [編集]

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  1. ^ ウガンダ、エチオピア、ケニア、ザンビア、ジンバブエ、タンザニア、ナミビア、ボツワナ、マダガスカル、マラウイ、南アフリカ共和国、モザンビークの個体群はワシントン条約附属書II。

関連項目 [編集]

参考文献 [編集]

  • 今泉吉典、松井孝爾監修 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社1984年、150、217頁。
  • 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、156頁。
  • 千石正一 「HERPS IN THE WILD 東北アフリカのナイルワニ」『フィッシュマガジン』第517号、緑書房、2009年、102-103、132-133頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 両生類・はちゅう類』、小学館2004年、140頁。

外部リンク [編集]