ナイルワニ

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ナイルワニ
ナイルワニ
ナイルワニ Crocodylus niloticus
保全状況評価[a 1][a 2]
LOWER RISK - Least Concern
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
Status iucn2.3 LC.svgワシントン条約附属書I[脚注 1]
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: ワニ目 Crocodilia
: クロコダイル科 Crocodylidae
: クロコダイル属 Crocodylus
: ナイルワニ C. niloticus
学名
Crocodylus niloticus Laurenti, 1768
和名
ナイルワニ
英名
Nile crocodile

Crocodylus niloticus Distribution.png

ナイルワニCrocodylus niloticus)は、爬虫綱ワニ目クロコダイル科クロコダイル属に分類されるワニ。

分布[編集]

サハラ砂漠と南端部を除いたアフリカ大陸マダガスカル西部[1][2] [3][4]

模式標本の産地(模式産地)はエジプト[2]。種小名niloticusは「ナイル川の」の意で、和名や英名と同義[2]

形態[編集]

全長400-550センチメートル[4]。口吻は長く基部横幅の1.5-2倍で、瘤や隆起はない[1]。頚部に並ぶ鱗(頸鱗板)は四角形で、4枚。背面に並ぶ鱗(背鱗板)は規則的に並ぶ[1]。体色は暗黄褐色[1]

後肢の水掻きは発達する[1]。幼体は黒褐色の横縞が入るが、成長に伴い不明瞭になる[1]

分類[編集]

  • Crocodylus niloticus africanus
  • Crocodylus niloticus niloticus Laurenti, 1768
  • Crocodylus niloticus pauciscutatus

生態[編集]

主に河川に生息するが、河口や入江、マングローブ林などの汽水域に生息することもある[3]。捕食者としては卵を食べるナイルオオトカゲなどが挙げられる[1]

食性は動物食で、魚類やカエルなどを食べるが、大型個体は哺乳類も食べる[2]。幼体は昆虫クモ甲殻類などを食べる[2][3][4]

繁殖形態は卵生。雨季に水辺に穴を掘り10-20個の卵を産む[1]。卵は84-90日で孵化する[3][4]。卵や幼体は一定期間親に保護されて育つ[1][3]

人間との関係[編集]

家畜や人間を襲うこともあるが、地域差があるとされる[1]

古代エジプトでは信仰の対象とされ[1]、増水時に現れる事から豊穣や永遠を司る神や神の使者(セベクなど)のモチーフとされたり太陽神ラーと習合されることもあった(セベクラー)[2][4]。クロコディロポリスの神殿では貴金属や宝石で装飾した個体を飼育し、死後はミイラにされた[2]。卵や幼体も含めてミイラにされることもあった[2]

開発による生息地の破壊、皮革用の乱獲、漁業による混獲などにより生息数が減少している[2][3]。多くの生息地では法的に保護の対象とされている[3]。エジプトの個体群は1972年に一度絶滅したが、南部にのみ再導入された個体が生息する[2]

脚注[編集]

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  1. ^ エジプト、ボツワナの個体群(野生個体の商取引の割当は0)、ウガンダ、エチオピア、ケニア、ザンビア、ジンバブエ、タンザニア、ナミビア、ボツワナ、マダガスカル、マラウイ、南アフリカ共和国、モザンビークの個体群はワシントン条約附属書II。

参考文献[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k 今泉吉典、松井孝爾監修 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社1984年、150、217頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j 千石正一 「HERPS IN THE WILD 東北アフリカのナイルワニ」『フィッシュマガジン』第517号、緑書房、2009年、102-103、132-133頁。
  3. ^ a b c d e f g 長坂拓也 「ナイルワニ」『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』千石正一監修 長坂拓也編著、ピーシーズ、2002年、156頁。
  4. ^ a b c d e 『小学館の図鑑NEO 両生類・はちゅう類』、小学館2004年、140頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  1. ^ CITES homepage
  2. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • Crocodile Specialist Group 1996. Crocodylus niloticus. In: IUCN 2013. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2013.2.