クロコダイル科

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クロコダイル科
生息年代: 始新世 - 現世, 55–0 Ma
ナイルワニ
ナイルワニ Crocodylus niloticus
保全状況評価
(ワシントン条約付属書II類)
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: ワニ目 Crocodilia
亜目 : 正鰐亜目 Eusuchia
上科 : クロコダイル上科 Crocodyloidea
: クロコダイル科 Crocodylidae
Cuvier, 1807

クロコダイル科(-か、Crocodylidae)は、動物界脊索動物門爬虫綱ワニ目に属する科。模式属クロコダイル属

クロコダイルの分布図

分布[編集]

アフリカ大陸オーストラリア大陸北部、北アメリカ大陸南アメリカ大陸ユーラシア大陸南部、インドネシアキューバジャマイカドミニカ共和国ハイチパプアニューギニアフィリピンマダガスカル西部

形態[編集]

オリノコワニイリエワニのような大型種は全長7mに達する。最小種はニシアフリカコビトワニで全長2m。背面は大型の鱗で覆われているが、幅が狭い。腹面にある鱗板の後部に感熱器官(濾胞)がある。口吻が細長い傾向があるが、幅広い種や短い種もいる。口を閉じた時に下顎の第4歯が外から見える。また口吻の長さに対して相対的に歯の数が少ない。

分類[編集]

外部形態や分子系統学の研究から、1種のみでガビアル科を形成するインドガビアルを本科に含める説もある。

クロコダイル属 Crocodylus

コビトワニ属 Osteolaemus

マレーガビアル属 Tomistoma

生態[編集]

河川湿原などの淡水域だけでなく、種によっては汽水域海洋にも生息する。地面に踵をつけて歩き(蹠行性)、種によっては飛び跳ねるようにして走行することもできる。

食性は動物食で、魚類爬虫類鳥類哺乳類昆虫類甲殻類貝類などを食べる。イリエワニナイルワニ家畜や人を捕食することもある。

繁殖形態は卵生。地面に穴を掘ったり、土や枯草、落ち葉などを集めた塚状の巣の中に卵を産む。さらにメスは卵や幼体を保護する。

人間との関係[編集]

イリエワニやナイルワニは時に人間を捕食することもある。襲われた場合、目を突くと噛んでいた口を開くことがあるため、アフリカの漁師たちの間では『ワニに噛まれたら目を突け』という言い伝えがある。

食用とされる事もあり、皮は革製品として利用される。

開発による生息地の破壊、水質汚染、皮目的の乱獲などにより生息数が減少している種もいる。

画像[編集]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社1984年、150-151頁。
  • 深田祝監修 T.R.ハリディ、K.アドラー編 『動物大百科12 両生・爬虫類』、平凡社1986年、150-157頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社2000年、118-119、222-223頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』、講談社、2000年、109-110、197-198頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社、2000年、98、201-202頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ2 アマゾン』、講談社、2001年、90、167頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ3 中央・南アメリカ』、講談社、2001年、116-117、257-258頁。
  • 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、156-159頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館2004年、140-142頁。

外部リンク[編集]