クリセン

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クリセン
クリセンの構造式
IUPAC名クリセン(許容慣用名)
分子式C18H12
分子量228.29
CAS登録番号218-01-9
形状板状結晶[1]
密度1.274[1] g/cm3, 固体
融点254[1] °C
沸点448[1] °C

クリセン (chrysene) とは、多環芳香族炭化水素 (PAH) の一種で、分子式が C18H12、4個のベンゼン環が辺を共有しながら連なった構造を持つ。コールタールに含まれ、そこから最初に単離、同定された。木材の防腐剤であるクレオソート油にも含まれる。

クリセンは石炭原油、木質を燃焼したり蒸留したりする際にわずかに発生する。

色素の原料とされる。他の PAH と同様、発癌性が疑われている。実験動物にがんを発生させることが報告されている[2]

関連項目

4個のベンゼン環が縮合した化合物は他に以下の例がある。

参考文献

  1. ^ a b c d Merck Index 14th ed., 2255.
  2. ^ TOXICOLOGICAL PROFILE FOR POLYCYCLIC AROMATIC HYDROCARBONS

外部リンク