ガイアガンダム

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ガイアガンダム(GAIA GUNDAM)は、テレビアニメ機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する、モビルスーツ(MS)に分類される架空の有人式人型ロボット兵器の一つ。「ガイア」はギリシア神話に登場する地母神の名に由来する。

メカニックデザイン大河原邦男

機体解説

人型機動兵器モビルスーツ (MS)の1機種。スペースコロニー国家「プラント」の軍事組織「ザフト」が開発した試作機群「セカンドステージシリーズ」に属する機体。同じザフト製の量産機「バクゥ」に似た四足獣型に変形する可変MS。劇中冒頭で地球連合軍第81機動群「ファントムペイン」に強奪され、強化人間「エクステンデッド(生体CPU)」の一人「ステラ・ルーシェ」の搭乗機となる。のちにザフトに奪還され、カラーリングの変更を経てクライン派のアンドリュー・バルトフェルドが搭乗する。

諸元
ガイア
Gaia
型式番号 ZGMF-X88S
RGX-03(連合側ナンバー)
全高 17.80m
重量 69.85t
装甲材質 ヴァリアブルフェイズシフト装甲
武装 MMI-GAU25A 20mmCIWS×2
MA-BAR71XE 高エネルギービームライフル
MA-M941 ヴァジュラビームサーベル×2
MMI-RS1 機動防盾
MA-81R ビーム突撃砲×2
MR-Q17X グリフォン2ビームブレイド×2
MMI-GAU1717 12.5mmCIWS×4
搭乗者 ステラ・ルーシェ
アンドリュー・バルトフェルド
リーカ・シェダー

地上での高機動戦闘を想定した機体。前大戦時の地球上で活躍した[バクゥの流れを汲む四足獣形態のモビルアーマー (MA) に変形する。人型形態と四足獣形態の両立というスタイルは、重力と無重力両方の環境を併せ持った、プラントのコロニー内部という限定空間内においては無類の戦闘能力を発揮し、四足獣形態の元となったバクゥやラゴゥの役割も果たす汎用機としてセカンドステージシリーズのコンセプトを満たしている。MS形態時は格闘と射撃のバランスの取れた白兵戦をメインとし、MA形態では背中の刃による格闘戦をメインとしている。大気圏内飛行能力は有しておらず、母艦やサブフライトシステムによるサポートが不可欠となる。

武装

MMI-GAU25A 20mmCIWS
頭部に2門内蔵されるCIWS。MA形態時は頭部が格納されるため使用不能。
MA-BAR71XE 高エネルギービームライフル
中距離用の射撃武装。基本構造は他のセカンドシリーズのライフルとほぼ同じだが、外装や照準センサーを地上戦用に特化している。MA形態時は右肩に固定して使用する。
MA-M941 ヴァジュラビームサーベル
両腰部にマウントされる斬撃武装。アビス以外のセカンドシリーズに装備されているサーベルと同型。手持ち装備ゆえMA形態では使用不可能。
MMI-RS1 機動防盾
表面に対ビームコーティングを施した防御装備。MA形態時は腹部の増加装甲となり、下方の攻撃からコクピットを保護する。
MA-81R ビーム突撃砲
背部に2門装備されたビーム砲。主にMA時の主砲として使用されるが、MS時も使用可能。カオスのEQFU-5X 機動兵装ポッドにも同型のビーム砲が装備されている。
MR-Q17X グリフォン2ビームブレイド
背面の姿勢制御ウイング前面に展開されるビームエッジ。バクゥの口吻部ビームサーベル同様、擦れ違い様に敵機を切り裂く事を目的としている。MS・MA両形態で使用可能。
MMI-GAU1717 12.5mmCIWS
MA形態時の頭部に4門装備されるCIWS。近接防御の他に、装甲車等への攻撃にも使用される。

バルトフェルド専用機

ロドニアでザフトに奪還されたガイアを、クライン派が奪取し、アンドリュー・バルトフェルド専用に調整された機体。VPS装甲の起動色が黒から朱色に変化している。シールドも塗装が変更されていることから、このカラーリングはバルトフェルドの趣味という説が有力である。その後プラモデルが発売された際に機体色の変化について触れられており、バルトフェルドの戦闘スタイルや義肢でも操縦できるように考慮してOSを設定し直し、その結果朱色となったとされている。なお、小説版ではバルトフェルドが自分好みの色に調整させたと書かれている。

これを考慮してか、DSソフト『スーパーロボット大戦K』ではステラなどが乗ると通常の黒いカラーリングだが、バルトフェルドが乗った時のみ機体色が朱色に変わる。

劇中での活躍

ザフトの軍事工廠アーモリーワンからカオスアビスとともに地球連合軍の特殊部隊「ファントムペイン」によって強奪され、アーモリー・ワンの陸空を縦横無尽に駆け巡り、ザフトのMS部隊を相手に猛威を振るった。以降ガイアは強奪時のパイロットであったステラ・ルーシェの乗機となり、地球連合軍の戦力として使用された。デブリ帯・ユニウスセブンでの戦闘においても、AMBACを駆使することで宇宙空間であっても高い機動力を誇った。

ロドニアでの戦闘では単独出撃して、インパルスセイバーと交戦になり機体は損傷し、ミネルバに奪還されパイロットのステラも捕虜になった。

その後、プラントへの移送途中に行方不明となっていたが、クライン派の手引きにより密かにファクトリーに運ばれた後、エターナルに搭載されていた。なおクライン派の手引き方法は明かされておらず、『スーパーロボット大戦Z』のロボット図鑑でも【何らかの方法】としか書かれていない。

エターナルがザフト艦隊に発見され追撃を受けた際にはバルトフェルドが搭乗し、ザクウォーリアグフイグナイテッドの攻撃を受けながらエターナルを護衛。途中、救援に駆けつけたキラ・ヤマトストライクルージュと共にザフト部隊を足止めした。ストライクルージュが大破してからは、キラが艦内に搭載された最新機ストライクフリーダムに乗り換えるまでの時間を稼いだ。これ以降、バルトフェルドはエターナルの艦長職に専念したため、戦闘に使用されていない。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』において、アーモリーワンでの運用テスト期のエピソードが描かれ、そこではリーカ・シェダーがテストパイロットを務めた。

関連項目