カヴィール砂漠
カヴィール砂漠(Dasht-e Kavīr、ペルシア語表記でدشت كوير、塩砂漠の意、英語表記でGreat Salt Desert)は、イラン北部、イラン高原にある砂漠である。長さ800km、幅320km。南東にはそのままルート砂漠が続き、アフガニスタン、パキスタン、インドへと砂漠地帯が広がっている。古来からマルコ・ポーロなど旅人が通商路として横断していた。
夏の最高気温は50度Cに達し、1月でも平均22度Cで、雨はほとんど降らない。砂礫が広がるが、湿原、湖、ワジ(涸れ谷)があり、高さ40mの砂丘が嵐により出来ることから、観測されない降雨が少なからずあるものと推測される。西部のDarya-ye Namak塩湖(テヘラン南西100km)は4千平方kmあるカヴィール国立公園の一部として環境保護されている。