カリブの海賊

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カリブの海賊(カリブのかいぞく、Pirates of the Caribbean)とは、世界のディズニーパークにあるアトラクションである。

概要

カリブの海賊は、ウォルト・ディズニー自身が設計に携わった最後のアトラクションであり、ウォルトの死から3ヶ月後にディズニーランドで初めて公開された。ディズニーランドでは、ニューオリンズスクエアに所在する。アトラクションは、ゲストがボード型のフロート式ライドに乗り、オーディオアニマトロニクス技術を駆使して造られた海賊、市民、動物、骸骨、などで再現されたカリブ海の海賊の抗争と失われた財宝を巡る冒険を体感する。船着場を出たライドは、最初に緩やかな夜の川を進み、喋る骸骨の下のトンネルを潜ると最初のドロップがある。それ以降は、パークによって若干構成が異なるが、財宝の隠された洞窟、海賊船同士の海戦、炎に包まれる港町、地下牢、海賊同士の銃撃戦などの場面がある点でほとんど同じである。テーマ曲は、ジョージ・ブランズとX・アテンシオ作曲の「ヨー・ホー~パイレーツ・ライフ・フォー・ミー~」で、これも全パーク共通している。

このアトラクションが存在するパーク

各施設紹介

ディズニーランド

カリブの海賊
Pirates of the Caribbean
オープン日 1967年3月18日
スポンサー なし
所要時間 約16分30秒
定員 20人/1隻
利用制限 なし
ファストパス 対象外
シングルライダー 対象外

アナハイム版はニューオリンズ・スクエアに位置し、アトラクションの外観も典型的なアメリカ南部の都市ルイジアナ州ニューオーリンズの往年の町並みに溶け込んだレストランかホテルのようなものとなっている。急降下する回数は2回。

2006年に映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』・『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』・『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』といったシリーズ3作をモチーフとした登場人物や内容を追加して一部内容が変更された。映画版のキャラクター「キャプテン・ジャック・スパロウ」や「キャプテン・ヘクター・バルボッサ」、「デイヴィ・ジョーンズ」などが登場するようになった。ただし、基本的な構成に変更はない。マジック・キングダム、東京ディズニーランドでも同様の変更が行われたが、パリ版では行われていない。

マジック・キングダム

カリブの海賊
Pirates of the Caribbean
カリブの海賊
オープン日 1973年12月15日
スポンサー なし
所要時間 約8分30秒
定員 20人/1隻
利用制限 なし
ファストパス 対象外
シングルライダー 対象外

フロリダ版はアドベンチャーランドに位置する。内容や外観はアナハイム版と基本的は同じだが、コースがかなり短い。急降下は1箇所。2006年に映画パイレーツ・オブ・カリビアン3部作にちなんだ改装がなされている。
以前はディズニー・ファストパス対象のアトラクションだったが、人気度が安定した為現在は対象外となっている。

東京ディズニーランド

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カリブの海賊
Pirates of the Caribbean The Attraction
オープン日 1983年4月15日(東京ディズニーランドと同時にオープン)
2007/07/20リニューアル
スポンサー KIRIN
所要時間 約15分
定員 20人/1艘
利用制限 なし
ファストパス 対象外
シングルライダー 対象外

東京版はアナハイム版やフロリダ版を元にデザインされており、構成や外観などはほとんど同じである。東京ディズニーランドではアドベンチャーランドに位置しているが、このアトラクションの周辺はルイジアナ州ニューオーリンズの町並みが再現されており、実質的にはこのアトラクションと周辺のエリアはディズニーランド(アナハイム)の「ニューオリンズ・スクエア」を一部取り込んだものである。急降下する回数は1回のみ。

2007年に、先行するアナハイム版やフロリダ版と同じように映画版3部作を取り入れる大幅なリニューアルがなされた。このリニューアル後は、映画版のキャラクター「キャプテン・ジャック・スパロウ」や「キャプテン・ヘクター・バルボッサ」「デイヴィ・ジョーンズ」などが登場している。

なお、改装後の日本版は、日本語名称は以前と同じだが、英字名称が『PIRATES of the CARIBBEAN THE ATTRACTION』と変更され、アトラクションのロゴも映画版に倣ったものに変更されている。

ディズニーランド・パリ

カリブの海賊
Pirates of the Caribbean
カリブの海賊
オープン日 1992年4月12日(ユーロ・ディズニーランド(当時)と同時にオープン)
スポンサー なし
所要時間 約10分
定員 20人/1隻
利用制限 なし
ファストパス 対象外
シングルライダー 対象外

パリ版も他のパークの同名のアトラクションとほぼ同様であるが、海賊船同士の戦闘や宝の山などのシーンの登場順が異なるなど、ストーリー展開が若干異なる。急降下する回数は2回。 それ以上に、海賊砦や地下牢をモチーフにした外観やエントランスなどのデザインが他のパークとは大きく異なっている。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」に登場する港町の砦は、このパリ版の外観やプレショーである地下牢部分と類似性が見られる。

エントランスからボート型のライド乗り場まではかなり長い洞窟風の通路となっている。ライド乗り場から最初のスライダーまでの間はカリブ海の南国風となっており、東京ディズニーランドのものよりも本来のカリブ海沿岸の地形や街のイメージに近い。河岸にはブルー・ラグーン・レストランが併設されており、東京ディズニーランドのブルー・バイユー・レストランと共通しているが、こちらはレストランもカリブ海風となっている。

他の3つのパークとは違い、パイレーツ・オブ・カリビアンのキャラクター(キャプテン・ジャック・スパロウなど)は登場しない。


Trivia

  • 海賊のオーディオ・アニマトロニクスは当時のイマジニアの顔が再現されている。
  • デイヴィ・ジョーンズは、オーディオ・アニマトロニクスとして登場しておらず、立体映像としての登場となっている(ライドが立体映像のスクリーンをくぐる形となっている)。

関連項目

外部リンク