U556 (潜水艦)

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基本情報
建造所 ブローム・ウント・フォス
運用者  ナチス・ドイツ海軍
艦種 潜水艦
級名 UボートVIIC型
艦歴
就役 1941年2月6日
最期 1941年6月27日戦没
性能諸元
排水量 水上:769トン
水中:871トン
全長 67.1m
全幅 6.2m
吃水 4.7m
全高 9.6m
速力 水上:17kt
水中:7.6kt
航続距離 水上:10ktで8,500海里
水中:4ktで80海里
運用深度 230m
燃料 重油:113.5トン
乗員 44名(うち4名は士官)
兵装 C35 88 mm/L45, 弾丸220発
魚雷発射管 5 × 53.3 cm
艦首4門
艦尾1門
魚雷(最大) 14

U-556はドイツ海軍がかつて運用したVIIC型潜水艦。

艦歴[編集]

1941年2月6日就役。総哨戒出撃数は2回である [1] [2]

U-556は最初の出撃において、大西洋にて6隻の艦船(29,552トン)を沈めた。 1941年6月19日、2回目の哨戒作戦に出撃したが、U-556はアイスランド南西沖の北大西洋でイギリス海軍の攻撃を受け、1941年6月27日沈没した。

ビスマルクとの関係[編集]

U-556とビスマルクはブローム・ウント・フォス施設内の近隣ドックにて、近しい時期に建造が完了している。

1941年1月、U-556の就役式を前に、U-556艦長ヘルベルト・ヴォールファールトは祝賀のための軍楽隊による演奏を希望したが、軍楽隊を運用する余裕がなかった。 そこで、ビスマルク艦長であるエルンスト・リンデマンがヴォールファールトに自艦の軍楽隊を貸したところ、ヴォールファールトは感謝の気持ちとして、U-556がビスマルクを護衛することを約束する証明書を作成した。

U-556はビスマルク護衛の為に尽力を試みるが、その約束は果たされることなくビスマルクは撃沈された[3] [4]

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ 広田厚司『Uボート入門 ドイツ潜水艦徹底研究』光人社NF文庫、2003年6月
  2. ^ 『ナチスUボート』海人社、2002年9月
  3. ^ Helgason, Guðmundur. “The Type VIIC boat U-556”. German U-boats of WWII - uboat.net. 2010年2月15日閲覧。
  4. ^ Bismarck – The Special Bond between the Bismarck and the U-556”. bismarck-class.dk. 2010年2月15日閲覧。

関連項目[編集]