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TLC戦

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TLC戦( - せん)は、プロレスにおける試合形式の一種である。ラダー・マッチに公認凶器として組み立て、パイプ椅子を付加したものである。TLC戦の名称も、Tables(机)、Ladders(梯子)、Chairs(椅子)の3つの凶器の頭文字に由来する。

現在、12月のWWEのPPVのタイトルとして使用されている。

概要

テーブルマッチを得意とするダッドリー・ボーイズ、ラダー上からの危険な技のハイフライムーブを得意とするハーディー・ボーイズ、イスを使ってのダブル攻撃を得意とするエッジクリスチャンのタッグ王座をめぐる抗争の試合形式として始められた。 この試合形式を考え出したのは、当時GMを務めていたハードコアの帝王ミック・フォーリーである。

試合に際して、リング内外に凶器が設置され、試合中に自由に使うことができるようになっている。特に、机と椅子は攻撃で利用した際に破壊されることが多く、あらかじめ多くの机や椅子が用意される。対戦相手を机の上に横たえて、机めかげてムーンサルトプレスやスワントーンダイブなどの飛び技を繰り出し、机まで破壊される光景が試合のハイライトの1つである。

2002年にWWEのTV番組、RAWで行われたTLC戦(参加者 : クリス・ジェリコクリスチャンジェフ・ハーディーロブ・ヴァン・ダムババレイ・ダッドリースパイク・ダッドリーケイン)は、1993年から始まったロウの10年間における最高の試合として、2003年のロウ10周年記念番組にて「最高の試合賞」に賞された。(この試合でケインはハリケーン(現グレゴリー・ヘルムズ)と組んで対戦予定だったが、直前にハリケーンはトリプルHリック・フレアーに襲われて出場不能となり、ケインだけ相棒がいない状態で戦った)

2006年には、エッジと、リック・フレアーがこの形式で初めてWWE王座戦を行った。

また、TNAではフル・メタル・メイヘムFull Metal Mayhem)という、TLC戦から派生した試合形式が存在する。

日本では主にDDTで採用されている。ユニオンプロレスでは机の代わりにハンマー(Tonkachi)が使用される。全日本プロレスでも2012年3月4日後楽園ホールでのTEAMビチっと!vs.GET WILDがTLC戦となることが決まっている。

歴代試合結果

エッジクリスチャン vs ハーディー・ボーイズマット・ハーディージェフ・ハーディー) vs ダッドリー・ボーイズババ・レイ・ダッドリーディーボン・ダッドリー
(エッジ&クリスチャンがWWFタッグ王座を防衛)
●ダッドリー・ボーイズ vs エッジ&クリスチャン○ vs ハーディー・ボーイズ
(エッジ&クリスチャンはダッドリー・ボーイズからWWFタッグ王座を奪取)
クリス・ベノワクリス・ジェリコ vs エッジ&クリスチャン vs ハーディー・ボーイズ vs ダッドリー・ボーイズ
(クリス・ベノワ&クリス・ジェリコはWWFタッグ王座を防衛)
ケイン vs クリス・ジェリコ&クリスチャン vs ババ・レイ・ダッドリー&スパイク・ダッドリー vs ロブ・ヴァン・ダム&ジェフ・ハーディー
(ケイン&ザ・ハリケーンがWWEタッグ王座を防衛)
○エッジ vs リック・フレアー
(エッジがWWE王座を防衛)
●エッジ vs ジョン・シナ
(ジョン・シナがWWE王座を奪取)
●ジェフ・ハーディー vs CMパンク
(CMパンクが世界ヘビー級王座を奪取) 
●クリス・ジェリコ&ビッグ・ショー vs D-ジェネレーションX(ショーン・マイケルズ&トリプルH)○
(D-ジェネレーションXが統一タッグ王座を奪取)
ザ・ミズ(w / アレックス・ライリー) vs ジェリー "ザ・キング" ローラー
(ミズがWWE王座を防衛)
○エッジ vs ケイン vs レイ・ミステリオ vs アルベルト・デル・リオ
(エッジが世界ヘビー級王座を奪取)

関連項目

外部リンク