JavaScript Object Notation
| 拡張子 | .json |
|---|---|
| MIME Type | application/json |
| 種別 | Data interchange |
| 国際標準 | RFC 4627 |
JSON(ジェイソン、JavaScript Object Notation)は、JavaScriptにおけるオブジェクトの表記法をベースとした軽量なデータ記述言語である。
目次 |
[編集] 特徴
JSONはウェブブラウザなどでよく使われているECMA-262, revision 3準拠のJavaScript[1](ECMAScript)をベースとしている。2006年7月にRFC 4627で仕様が規定され、MIMEタイプはapplication/json、拡張子はjsonとされた。
JSONはJavaScriptにおけるオブジェクト表記法のサブセットであるが、JavaScriptでの利用に限られたものではない。
JSONは単純であるので、特にAjaxの分野で利用が広がりつつある。JavaScriptでJSONをパースして読み込むには、文字列をJavaScriptのコードとして解釈させるeval関数を作用させるだけでよい[2]。このように、広く普及しているウェブブラウザ搭載言語であるJavaScriptで簡単に読み込めるため、Ajaxの開発者達から注目を浴びることになった。
JavaScript言語以外でも、ほとんどの言語においてJSONは単純な処理で書き出しや読み込みができる。また、実装されたプログラミング言語数はYAMLより多いと言われる。そのため、JSONは異なるプログラミング言語の間でのデータの受渡しには能率的である。ウェブアプリケーションの場合において、ウェブクライアントでのJavaScriptとのデータの受渡しなどはその最たる活用例と言える。プロセス間通信、マシン間通信においても、疎結合にするため、JSONで情報を受け渡しすることもある。
[編集] 表記方法
JSONで表現するデータ型は以下の通りで、これらを組み合わせてデータを記述する。true,false,nullなどは全て小文字でなくてはならない。
- 数値(整数、浮動小数点数)
- 文字列(バックスラッシュによるエスケープシーケンス記法を含む、ダブルクォーテーションで括った文字列)
- 真偽値(
trueとfalse) - 配列(データのシーケンス)
- オブジェクト(順序づけされていないキーと値のペアの集まり。JSONでは連想配列と等価)
null
数値は10進法表記に限り、8進、16進法表記などはできない。また浮動小数点数としては1.0e-10といった指数表記もできる。
文字列はJavaScriptやJavaなどで用いられている表記法で、バックスラッシュをエスケープシーケンスとして利用するUnicodeの文字列表現である。
配列はゼロ個以上の値をコンマで区切って、角かっこでくくることで表現する。例えば以下のように表現する:
["milk", "bread", "eggs"]
オブジェクトはキーと値のペアをコロンで対にして、これらの対をコンマで区切ってゼロ個以上列挙し、全体を中かっこでくくることで表現する。例えば以下のように表現する:
{"name": "John Smith", "age": 33}
ここで注意することはキーとして使うデータ型は文字列に限ることである。したがって、
{name: "John Smith", age: 33}
という表記は許されない。この後者の表記はJavaScriptのオブジェクトの表記法としては正しいが、JSONとしては不正な表記である。
[編集] エンコーディング
JSONテキストはUnicodeでエンコードするとされている(SHALL)。デフォルトのエンコーディングはUTF-8である。なお、単独の文字列でない限り最初の2文字は必ずASCII文字であるので、最初の4バイトを見ることにより、UTF-8、UTF-16LE、UTF-16BE、UTF-32LE、UTF-32BEのいずれの形式でエンコードされているか判別できる。
[編集] AjaxにおけるJSONの利用
AjaxにおいてXMLHttpRequestで非同期にJSONでのデータを受け取る例を示す:
var the_object; var http_request = new XMLHttpRequest(); http_request.open( "GET", url, true ); http_request.onreadystatechange = function () { if ( http_request.readyState == 4 ) { if ( http_request.status == 200 ) { the_object = eval( "(" + http_request.responseText + ")" ); } else { alert( "There was a problem with the URL." ); } http_request = null; } }; http_request.send(null);
ここでhttp_requestはXMLHttpRequestオブジェクトであり、それをurlにアクセスして返ってきたJSONで記述されたデータをthe_objectに格納される。いま、XMLHttpRequestを用いて実装をしたが、iframeなどの他の実装方法もある。また、JavaScriptライブラリのprototype.jsではHTTPのX-JSONヘッダを利用して簡単にJSONデータの受渡しができる。
[編集] 他のデータ記述法との関係
- XML
- JSONはXMLと違ってマークアップ言語ではない。ウェブブラウザから利用できるという点では共通している。また両者とも巨大なバイナリデータを扱う仕組みがないことが共通している。
- YAML
- JSONはYAMLのサブセットと見なしてよい[1]。YAMLにはブロック形式とインライン形式(フロー形式)の表記法があるが、JSONは後者にさらに制約を加えたものと捉えることができる。例えばRubyでは以下のようにしてJSONをYAMLとして読み込むことができる:
the_object = YAML.load('{"name": "John Smith", "age": 33}')- YAML1.1以前は、配列と連想配列の区切りをそれぞれ
,のようにカンマ+スペースの形にすることでJSONのスーパーセットとなったが、YAML1.2では区切り文字も互換となったため、正常なJSON文書においては公式に完全なスーパーセットとなった。僅かな相違点として、連想配列のキーがユニークであるべきことをJSONではSHOULDレベルで要請するのに対し、YAML1.2ではMUSTレベルで完全に禁止している為、該当する異常データのエラーハンドリングに違いが出る可能性はある。
[編集] 実装
JSONは多くのプログラミング言語で利用可能である。例えば、ActionScript, C, C++, C#, ColdFusion, Common Lisp, Curl, D言語, Delphi, E, Erlang, Haskell, Java, JavaScript (ECMAScript), Lisp, Lua, ML, Objective CAML, Perl, PHP, Python, R, Rebol, Ruby, Scala, Squeakなど。
[編集] 関連項目
[編集] 註
- ^ “Introducing JSON”. json.org. 2008年4月19日閲覧。
- ^ ただし不正なデータに対する耐性から、JavaScriptでもJSON専用のパース関数が作成されている。
[編集] 外部リンク
- 仕様等
- Introducing JSON(英語版)
- JSONの紹介(日本語版)
- RFC 4627
- その他