カットスロート・アイランド

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カットスロート・アイランド
Cutthroat Island
監督 レニー・ハーリン
脚本 ロバート・キング
マーク・ノーマン
原案 マイケル・フロスト・ベックナー
ジェームズ・ゴーマン
ブルース・A・エヴァンス
レイノルド・ギデオン
製作 ローレンス・マーク
ジェームズ・ゴーマン
ジョエル・B・マイケルズ
レニー・ハーリン
製作総指揮 マリオ・カサール
出演者 ジーナ・デイヴィス
マシュー・モディーン
音楽 ジョン・デブニー
撮影 ピーター・レヴィ
編集 フランク・J・ユリオステ
ラルフ・E・ウィンタース
製作会社 カロルコ・ピクチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗 MGM/UA Distribution Co.
日本の旗 東宝東和
公開 アメリカ合衆国の旗 1995年12月22日
日本の旗 1996年2月24日
上映時間 124分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ドイツの旗 ドイツ
イタリアの旗 イタリア
フランスの旗 フランス
言語 英語
製作費 $98,000,000[1]
興行収入 $10,017,322[1]
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カットスロート・アイランド』(原題:Cutthroat Island)は、1995年アメリカ映画

ストーリー[編集]

女海賊モーガン・アダムズはかつて叔父であるドーグがモーニング・スター号の船長だった父ハリーを裏切り、宝の地図を渡すように要求している現場に駆け付けた。要求を拒否したハリーはドーグによって瀕死の重傷を負わされる。死ぬ寸前、ハリーはモーガンに自分の頭の皮を剥ぐように言う。そこには宝の地図の一部が描かれていたのだった。

モーガンはハリーの後を継いでモーニング・スター号の船長になり、父の仇であるドーグを倒し、地図に書かれた宝を手に入れようとする。ラテン語で書かれた文字を解読するためにウィリアム・ショーという男を奴隷取り引き場で購入。地図は3分の1なので、残りの2枚のうちの1枚を持つモデカイ叔父を訪問。

だが宝を狙っていたのはモーガンだけではなかった。3枚の地図の内の1枚を持つドーグ、そしてエインズリー知事も宝を狙っていた。途中、手下スカリーの裏切りに会いながらも、ショーらの協力でモーガンはドーグやエインズリー知事と闘いを繰り広げながら、宝の眠る島=カットスロート・アイランドを目指す。

登場人物[編集]

<<モーニングスター号>>[編集]

モーガン・アダムズ
女海賊。ハリーの娘でモーニング・スター号の後継者。
ハリー・アダムズ
海賊船モーニング・スター号の船長。モーガンの父で地図①の持ち主。
ブレア
モーガンの部下。顔に刺青
グラスプール
モーガンの部下。黒人
スカリー
モーガンの部下。長髪
ボーエン
モーガンの部下。
カーラー
モーガンの部下。
ジョン・リード
モーガンの座付き作家。アダムス家の伝記を書くべく身を寄せてるがラテン語は読めない。

<<死神号>>[編集]

ドーグ
海賊船死神号の船長。モーガンの叔父で地図②の持ち主。そして今回、ハリーを死に追いやった敵。
パーキンス
ドーグの部下。
スネーク
ドーグの部下。
トゥーサン
ドーグの部下。
ビショップ
ドーグの部下。

<<州政府>>[編集]

エインズリー
州知事。
トロッター
大尉。州兵を率いる。

<<その他の勢力>>[編集]

ウィリアム・ショー
医師を自称する男。コソ泥で捕まりラテン語を解する奴隷として売られる。その解読力を買われ、一応はモーガンに助けられる。
モーデカイ・フィンガーズ
モーガンの叔父。地図③の持ち主。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
ソフト版 フジテレビ
モーガン・アダムズ ジーナ・デイヴィス 塩田朋子 一城みゆ希
ウィリアム・ショー マシュー・モディーン 関俊彦 宮本充
ダグラス・ドーグ・ブラウン フランク・ランジェラ 小林清志 内海賢二
ジョン・リード モーリー・チェイキン 神山卓三 富田耕生
エインズリー パトリック・マラハイド 中村正 江原正士
グラスプール スタン・ショウ 大友龍三郎 安井邦彦
ボーエン クリス・マスターソン 遠近孝一 私市淳
ブレア レックス・リン 玄田哲章 麦人
スネルグレイヴ ポール・ディロン英語版 福田信昭 島香裕
スカリー ジミー・F・スキャッグス英語版 若本規夫 千田光男
ブラック・ハリー・アダムズ ハリス・ユーリン 小山武宏 寺島幹夫
トロッター アンガス・ライト 古澤徹 秋元羊介
競売人 ロジャー・ブース 島香裕 立木文彦
ビショップ カール・チェイス 小山武宏 中多和宏
トゥーサン ケン・ボーンズ 石波義人 堀之紀
モーデカイ・フィンガーズ・アダムズ ジョージ・マーセル 小関一 上田敏也
スネーク リチャード・リーフ英語版 伊藤和晃 広瀬正志
パーキンス ルパート・バンジッター英語版
その他 坂口賢一
小野英昭
棚田恵美子
深水由美
小島敏彦
江川央生
小関一
幹本雄之
金野恵子
鈴鹿千春
古田信幸
川崎恵理子
演出 中野洋志 岡本知
翻訳 筒井愛子 松崎広幸
調整 蝦名恭範 飯村靖雄
担当 山形淳二
保原賢一郎
制作 ACクリエイト グロービジョン
初回放送 2016年12月19日
午後のロードショー
1998年9月12日
ゴールデン洋画劇場
21:00-23:09[2]

スタッフ[編集]

評価[編集]

製作費・宣伝費合わせて1億ドル以上がかけられたが、興行的には大失敗し、その1割強ほどしか回収できず、「ショーガール」と共に、同年に起きた製作会社のカロルコ・ピクチャーズ倒産の遠因とされた。そのため、ギネス・ワールド・レコーズに「最も興行赤字が大きい映画」として記載された[3]。この記録は2022年現在も破られていない。

エピソード[編集]

マシュー・モディーンが最終的にショー役を引き受ける前に、トム・クルーズやキアヌ・リーブスをはじめ、10人以上の俳優がオファーを蹴ったという逸話がある[4]

賞歴[編集]

第16回ゴールデンラズベリー賞
  • ノミネート:最低監督賞 - レニー・ハーリン

脚注[編集]

  1. ^ a b Cutthroat Island (1995)”. Box Office Mojo. 2009年11月20日閲覧。
  2. ^ 正味103分、2018年4月27日KADOKAWAから発売のBDに収録
  3. ^ Largest box office loss”. www.guinnessworldrecords.com (2012年4月30日). 2019年12月7日閲覧。
  4. ^ “「超予算オーバーな映画」13選「フランケンシュタインの花嫁」など”. ライブドアニュース. https://news.livedoor.com/article/detail/13031148/ 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]