稲葉なおと

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稲葉 なおと(いなば なおと、1959年9月24日 - )は、日本の紀行作家である。一級建築士

略歴[編集]

人物[編集]

  • 1992年頃から作家として執筆活動を開始し、現在まで建築文化の発展と啓発について広範かつ多彩な活動を展開してきた。ジャンルは、実用書、ガイドブック、ノンフィクション、紀行文学、エッセイ集、児童文学、小説、写真集にまで及び、多様な文体を駆使してきた。内容は、日常的な住まいと暮らしに関する啓発から、非日常的な旅の宿の空間的な魅力の発見、そして優れた建築の保存再生の評価にまで多岐にわたる。そして、いずれも建築の価値を広く社会一般に伝える重要な役割を果たしてきた[4]
  • マンションにおいてはいかに管理が重要かを説き、マンションの本当の価値について、「田の字マンション」や「羊かん切りマンション」、「戸建て感覚」や「横縞マンション」など、オリジナルの造語を使った説明・解説を行う。
  • 父は獣医師で医学博士の稲葉右二
  • いとこにロックユニット「B'z」のヴォーカルである稲葉浩志がいる。二人の交流は深く、稲葉浩志のソロ・ライブ・ツアー「en」のパンフレットでは二人の対談が掲載された。また、新潮文庫版『まだ見ぬホテルへ』の巻末解説では、稲葉浩志による稲葉なおと評が、雑誌「月刊カドカワ」や雑誌「switch」においては、稲葉なおとによる稲葉浩志の素顔が語られている。
  • 岡山県津山市のレストラン「リストワール津山」にある「稲葉浩志津山ファンクラブルーム」に、稲葉なおとによる「津山で出会った少年」というタイトルのエッセイが飾られており、稲葉浩志の幼年時代の思い出について書かれている。
  • 中学校時代のバンド仲間に作曲家佐橋俊彦がいる。
  • 葉加瀬太郎がナビゲーターを務める番組ANA WORLD AIR CURRENTには2004年の初出演以来、たびたび出演。
  • 2016年に、BS-TBS 極上のクルーズ紀行の「新旧・名建築探訪クルーズ〜陽気なイタリア大型客船で巡る紺碧の西地中海~」に出演以降、TBS マツコの知らない世界では「マツコの知らない名建築宿の世界」に、東海テレビ スタイルプラスにおいても、名建築宿の案内人としてテレビ出演を継続。
  • 2020年に、テレビ東京 新美の巨人たちに、名建築ホテルの案内人として出演。
  • 2021年に、BS日テレ バカリズムの大人のたしなみズムに、建築たしなみストとして出演。

受賞歴[編集]

作品リスト[編集]

連載小説[編集]

  • 2007年、株式会社USENの会報誌「With Music(ウイズ・ミュージック)」で、初の長編小説「Drive to the Hotel」の連載開始。またこの連載は有線の朗読番組でも放送され、1冊にまとまり『ゼロ・マイル』と改題して刊行され、『0マイル』と改題して小学館にて文庫化。さらに、カラー写真付きの新装版が、小学館より電子書籍化された。
  • 2015年、雑誌ダンスビュウにて、大学の競技ダンス部が舞台の長編小説『こころに翼を』の連載開始。
  • 2020年、SEIKOのホームページセイコー・ハートビート・マガジンにて時と音楽をテーマにした家族小説『トキノシラベ』を連載。

放送メディアへの出演[編集]

テレビ番組[編集]

ラジオ番組[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 稲葉なおと - 経済プレミア”. 毎日新聞. 2020年4月5日閲覧。
  2. ^ 月刊ダンスビュウ2013年10月号
  3. ^ ホシノカケラ』著者略歴
  4. ^ 日本建築学会2019年各賞受賞者

外部リンク[編集]