神経言語プログラミング

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NLP

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神経言語プログラミング(しんけいげんごプログラミング、神経言語学的プログラミングとも, Neuro-Linguistic Programming: NLP)とは、 ジョン・グリンダー(言語学者)とリチャード・バンドラーによって提唱された学問。

概要[編集]

元々心理療法の世界で、短期的なセッションでも効果をもたらすブリーフセラピーの一つとして広まった。 以降、心理療法のみならず医療、教育、政治、スポーツ、ビジネスなどの様々な分野で活用されている。 近年、ビジネスの世界では、コーチングの技法に取り入れられる場合もあるとされる。

NLPは、効果を実証するには不十分な経験的証拠しかないため、プロフェッショナルな信頼性には問題があり[1]、一般の社会科学からは広く無視されている[1][2]。心理学者、神経科学者[3]言語学者[4][5]からなる批判者たちが、NLPという名前、コンセプト、使用する用語を問題にし、科学的証拠がなく無批判に受け入れられる極端な心理療法または疑似科学的な特徴を持っているとしている[1][2][6]

歴史[編集]

NLPを始めたジョン・グリンダー(言語学者)とリチャード・バンドラーが出会ったのは、アメリカのカリフォルニア大学サンタクルーズ校で、グリンダーは言語学の助教授、バンドラーは心理学(数学と書かれることもある)の学生であった。

1980年代初頭、NLPは心理療法とカウンセリングの重要な進歩ともてはやされ[6] カウンセリング研究や精神医療から一定の注意を惹いていた。NLPが紹介された頃は、セラピー上の突破口と予告され、業界紙に訓練ワークショップ、ビデオ、本の広告が出始めていた[6]。NLPは心理治療の現場で使用され、のちにビジネスや教育などの分野でも応用された。

1980年代中頃になると、カウンセリング心理学ジャーナル (The Journal of Counseling Psychology)[7]や、全米研究評議会などで[8]PRSやNLPの仮説には、支持するデータや、実証できる基礎的データがほとんどまたは一切ないことが発表された。PRSに焦点を当てたクリストファー・シャープリーのカウンセリング心理学ジャーナルでの研究発表は[9]、 NLPにカウンセリングツールとしての有用さを証明するものはほとんど無いと結論づけた。1998年には、マイケル・ヒープも、客観的で公正な調査においてNLPが主張するPRSを支持するものは一つもなかったとの結論に達した[2]

現状

NLPで教えられたことを無批判な態度で受け入れる人、セミナー、著作が多数ある一方で、一般の社会科学にはまったく採り上げられていない[1]。NLPの主張する理論やどう機能するのかを研究する試みはあったが、その数は少なく、販売されているNLP関連書籍などの販売部数との差がかなりある[1]。 現在、このような実証不足を憂うNLPを臨床で使う科学者、研究者たちがリサーチプロジェクトを立ち上げている[10]

昨今ではアフガニスタン紛争の兵士[11]やサラエボ[要出典]でのPTSD対応・治療で、NLPが使用された。

形成過程[編集]

NLPは、当初、バンドラーとグリンダーが出会い、天才的な人や苦難から立ち直った人がどのように人に有効な影響を与えているのか、どのような言語、非言語のパターンがあるかを研究し始めたことからスタートする。最初は、ゲシュタルト療法フリッツ・パールズ (enの研究から始まった。パールズが執筆中であったゲシュタルト療法についての本の基礎的な部分については、すでに執筆が終わっていたが、臨床編については、パールズの治療ビデオに基づいて編集するはずであったのが、突然の死去という不運に見舞われ、結局のところ、20代前半のバンドラーがビデオから臨床編を執筆した。バンドラーとグリンダーがこのビデオ研究から当初5つのパターンを見出した。二人のメントアであったグレゴリー・ベイトソンの助言もあり、家族療法ヴァージニア・サティア催眠療法ミルトン・エリクソンについても研究し、新たに7つのパターンを抽出し、12のパターン(メタモデルの元となる)を完成させた。

具体的技法[編集]

神経言語プログラミングのアプローチは、現在さまざまな団体でセミナーが行われている。 様々なNLPの研究家がアプローチを付け加えた結果、内容は多岐にわたるようになっている。 また、医療的なアプローチについて学会等でも発表はある[12]

不快な記憶を思い出しづらくするための、クイックレシピや、人々の確信の度合いを測るためのレシピなどがある。それは計算機科学という時代のパラダイムを経た上での手法である。例えば、不快な記憶を思い出しにくくするレシピは、ある入力に対して、が不快感を感じる。それはその人の情報処理の結果、または処理中の状態として、不快感を感じていると解釈する。それはまた神経科学的な内物質の化学的な反応でもある。その入力に対する反応を、望ましい状態へとコントロールするための、人為的な処理を施すためのレシピである。具体的には、自分が何を感じているかを、各モーダルチャンネル(五感+言語の脳の入出力チャンネル)毎に丁寧に検証し、分析する。例えば、そのとき聴いた音は、右の方からきこえたか、左の方からきこえたか、音量はどうだったか、その音にはどのようなイメージが感じられるか。そのときの視覚的記憶はどのような色彩か。そのイメージは大きく感じられるか、小さく感じられるか。現在の身体感覚はどのように感じられるか、といった具合である。[13]

参考文献[編集]

  • リチャード・バンドラー『神経言語プログラミング』ISBN 4489001843
  • グリンダー & バンドラー 『催眠誘導―エリクソン・メソード決定版』 ISBN 4795234930
  • コニリー・アンドレアス (en & スティーブ・アンドレアス (en 『心の扉をひらく―神経言語プログラミング実践事例集』 ISBN 4489004648
  • テレンス・ハインズ 『ハインズ博士「超科学」をきる―真の科学とニセの科学をわけるもの』 ISBN 4759802754
  • L.マイケル・ホール『NLPハンドブック―神経言語プログラミングの基本と応用』ISBN 4393360443
  • ジョン・グリンダー,ジュディス・ディロージャ『ニューコードNLPの原点』ISBN 4903262049
  • リチャード・バンドラー, ジョン・グリンダー『あなたを変える神経言語プログラミング』ISBN 4489005431
  • ジョセフ・オコナー, ジョン・セイモア『NLPのすすめ』ISBN 4885090350
  • バイロン・A. ルイス 『Magic of NLP』ISBN 4916109953
  • リチャード・バンドラー, ジョン・グリンダー『リフレーミング―心理的枠組の変換をもたらすもの』ISBN 4791101693
  • タッド・ジェイムス 『NLPタイムライン・セラピー』 ISBN 4899761171
  • コニリー・アンドレアス&タマラ・アンドレアス 『コア・トランスフォーメーション:癒しと自己変革のための10のステップ』 ISBN 4393364686
  • L・マイケル・ホール、シェリー・ローズ・シャーベイ編、「Innovations in NLP for Challenging Time」ISBN 1845907345

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e Peter Hartley (1999) "Chapter 10: How useful are 'popular' models of interpersonal communication?" in Interpersonal Communication 2nd edition; Routledge, United Kingdom. p162–180. ISBN 978-0-415-18107-5 [This issue of professional credibility leads me to my final point – the way these systems have been largely ignored by conventional social science.(p.180)]
  2. ^ a b c Heap. M., (1988) Neurolinguistic programming: An interim verdict. In M. Heap (Ed.) Hypnosis: Current Clinical, Experimental and Forensic Practices. London: Croom Helm, pp.268–280.
  3. ^ Corballis, MC., "Are we in our right minds?" In Sala, S., (ed.) (1999), Mind Myths: Exploring Popular Assumptions About the Mind and Brain Publisher: Wiley, John & Sons. ISBN 0-471-98303-9 pp. 25–41 (see p. 41)
  4. ^ Stollznow.K (2010). “Not-so Linguistic Programming”. Skeptic 15 (4): 7. 
  5. ^ Lum.C (2001). Scientific Thinking in Speech and Language Therapy. Psychology Press. p. 16. ISBN 0-8058-4029-X. 
  6. ^ a b c Devilly GJ (2005). “Power therapies and possible threats to the science of psychology and psychiatry”. Australian and New Zealand Journal of Psychiatry 39 (6): 437–45. doi:10.1111/j.1440-1614.2005.01601.x. PMID 15943644. http://www.devilly.org/Publications/Power_Therapies_-_Published.pdf. 
  7. ^ Sharpley C.F. (1987). “Research Findings on Neuro-linguistic Programming: Non supportive Data or an Untestable Theory (神経言語プログラミングの調査: 支持するデータなし、検査不可能な理論”. Journal of Counseling Psychology 34 (1): 103–107, 105. doi:10.1037/0022-0167.34.1.103. 
  8. ^ Druckman and Swets (eds.) (1988) Enhancing Human Performance: Issues, Theories, and Techniques, Commission on Behavioral and Social Sciences and Education National Academy Press. doi:10.1002/hrdq.3920010212
  9. ^ Sharpley, C.F. (1984). Predicate matching in NLP: A review of research on the preferred representational system. Journal of Counseling Psychology, 31(2), 238–248.
  10. ^ NLP Research and Recognition Project (2008年). “NLP Research and Recognition Project - Just another Attayn Sites”. Attayn. 2013年4月28日閲覧。
  11. ^ Caroline Wyatt (2009年6月23日). “Veterans now fight mental battle”. BBC News. http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/8114145.stm 2013年4月28日閲覧。 
  12. ^ 河野 政樹、村松 智美、田中 篤 [災害・事故後の PTSD に対する神経言語プログラミング(NLP)による治療効果についての検討 http://www.jisinsin.jp/documents/program110831.pdf#page=47] 第29回 日本小児心身医学会学術集会プログラム (2011年9月17日(土)第4会場) 2013年2月12日閲覧
  13. ^ [・『望む人生を手に入れよう―NLPの生みの親バンドラーが語る 今すぐ人生を好転させ真の成功者になる25の秘訣』-"Get The Life You Want" The Secrets to Quick & Lasting Change- 白石 由利奈 (翻訳), 角野 美紀 (翻訳) 、エル書房、2011年]]

関連項目[編集]