女経 (1960年の映画)

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女経
Jokyo
監督 吉村公三郎
市川崑
増村保造
脚本 八住利雄
原作 村松梢風
製作 永田雅一
出演者 若尾文子
山本富士子
京マチ子
音楽 芥川也寸志
撮影 村井博
小林節雄
宮川一夫
編集 中静達治
製作会社 大映大映東京撮影所[1]
配給 大映[1]
公開 日本の旗1960年1月14日[1]
上映時間 100分[2][3]
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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女経』(じょきょう)は、1960年1月14日に公開された吉村公三郎市川崑増村保造監督の日本映画である[1]

第10回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で上映された[4]

製作[編集]

大映が企画し、俳優と監督をコンビで指名して、ストーリー作りは監督各々に委ねられた。そのため、原作の内容は映画に対応しておらず、市川崑が担当した第二話の脚本は、市川の妻で脚本化だった和田夏十がノンクレジットで執筆している[5]

構成[編集]

  • 第一話 「耳を噛みたがる女」 (増村保造監督)[6]
  • 第二話「物を高く売りつける女」 (市川崑監督)[6]34分[7]
  • 第三話「恋を忘れていた女」 (吉村公三郎監督)[6]

プロット[編集]

この映画は女性を中心に展開する3つの物語のシリーズである。

  • 第一話は、東京のナイトクラブで働く若い女性についてである。彼女は会社に投資しているが、他方では会社のオーナーの息子を結婚で罠にかける。
  • 第二話は、若い女性が不動産業者に雇われ、男性の顧客に価値のない不動産に投資するように説得する。若い女性は、当時、監督の市川が自宅を購入する過程で知り合った不動産詐欺師がモデルで、男性の顧客は、三島由紀夫をモデルにしている[8]
  • 第三話は、経済的な心配がない未亡人についてである。 彼女が好きになったのは、あなただけという昔日の男との焼けぼっくに火が付く、まもなく彼が詐欺逃亡犯として逮捕され、刑務所に送られる。本当の女の幸せを探してみようと、彼を待つ思いに浸る。

スタッフ[編集]

第一話
第二話
第三話

キャスト[編集]

第一話 「耳を噛みたがる女」 (増村保造監督)
第二話「物を高く売りつける女」 (市川崑監督)
第三話「恋を忘れていた女」 (吉村公三郎監督)

受賞歴[編集]

映像ソフト[編集]

  • 2008年11月21日、角川映画からDVDが発売されている。

同時上映[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar kinenote.
  2. ^ 女経”. 角川映画. 2022年1月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月13日閲覧。
  3. ^ 国立映画アーカイブ.
  4. ^ a b c Jokyô - Awards - IMDb”. imdb.com. 2020年12月7日閲覧。
  5. ^ a b 『完本 市川崑の映画たち』、2015年11月発行、市川崑・森遊机、洋泉社、P177
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg bh allcinema.
  7. ^ 『完本 市川崑の映画たち』、2015年11月発行、市川崑・森遊机、洋泉社、P504
  8. ^ 『完本 市川崑の映画たち』、2015年11月発行、市川崑・森遊机、洋泉社、P178
  9. ^ a b JMDb1.
  10. ^ a b JMDb2.
  11. ^ a b JMDb3.
  12. ^ "キネマ旬報ベスト・テン1960年・第34回". キネマ旬報社. 1960年. 2022年1月18日閲覧
  13. ^ "毎日映画コンクール 第15回(1960年)". 毎日新聞社. 2022年1月18日閲覧

参考文献[編集]

外部リンク[編集]