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台北捷運南北線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
南北線
基本情報
現況 計画中止
中華民国の旗 台湾
所在地 台北市新北市
路線網 台北捷運
起点 剣南路駅
終点 秀朗橋駅
駅数 16
運営者 台北捷運公司
路線諸元
路線距離 17.1 km
軌間 1,435 mm
電化方式 直流750V
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南北線(なんぼくせん)は、台湾台北市中山区から内湖区松山区信義区を経て新北市中和区永和区を結ぶ計画だった台北捷運未成線。路線の全長は17.1 km。環状線直通運転する計画があったが、着工に至らず2017年3月に別路線の計画に統合された。

歴史

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2016年台北市長柯文哲が通勤流入人口10万人超の科学園区(内湖科学園区中国語版)を擁する内湖区副都心である信義区の通勤ラッシュ緩和のための「内湖2.0構想」で、緊急策として文湖線の増便や時差通勤定期割引の導入や[2][3]、車両(VAL256型電車370型電車)への収納式座席を掲げたものの[4][5]、輸送量の少ない新交通システムでは限度があり、次いで「内湖信義LRT(繁体字中国語: 內湖-信義輕軌運輸系統」構想を打ち出した[6][7][8][9][10]

かつて2000年代に未成線となった松山駅象山駅市政府駅台北101を結ぶHSST規格での軌道路線 「信義区ライトレール構想中国語版」の修正案ともいえる。

このエリアの西側は当路線の構想があったが、環境アセスメントの段階で足踏みしているだけでなく、開業後の車両基地用地も確保の見通しが立たないことから、 2017年3月に台北市政府捷運工程局の計画路線リストから削除され[11]剣南路駅から松山駅、永春駅、象山駅を経由する新たな捷運路線に併合のうえ、前述の「信義LRT」と似たルートの「台北市東側南北方向軌道運輸系統[12]」 として実現可能性調査から再スタートすることになる。

駅一覧

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灰色背景は建設中または計画中の路線。

駅番号 駅名 接続路線・備考 所在地
日本語 繁体字中国語 英語
Y44 秀朗橋駅 秀朗橋站 Xinlang Bridge Station 接続路線 黄線環状線 新北市 中和区
Y43 得和駅 得和站 Dehe Station   永和区
Y42 福和駅 福和站 Fuhe Station  
Y41 公館駅
(台湾大学)
公館站
(台灣大學)
Gongguan Station
(National Taiwan University)
接続路線 緑線新店線 台北市 中正区
大安区
Y40 龍安陂駅
(智慧財産局)
龍安陂站
(智慧財產局)
Loganpi Station
(Intellectual Property Office)
  大安区
Y39 六張犁駅 六張犁站 Liuzhangli Station
Lioujhangli Station
接続路線 棕線文山線 大安区
信義区
Y38 三張犁駅 三張犁站 Sanzhangli Station  
Y37 国父紀念館駅 國父紀念館站 Sun Yat-Sen Memorial Hall Station 接続路線 藍線南港線
Y36 頂東勢駅
(監理処)
頂東勢站
(監理處)
Dingdongshi Station
(Motor Veheiles Office)
  松山区
Y35 西松駅
(健康新城)
西松站
(健康新城)
Xisong Station
(Jiankang New Town)
 
Y34 旧里族駅
(河浜高中)
舊里族站
(河濱高中)
Jiulizu Station
(Hebin Senior High School)
接続路線 民生汐止線 内湖区
Y33 下湾子駅
(三民国中)
下灣子站
(三民國中)
Xiawanzi Station
(Sanmin Junior High School)
 
Y32 瑞湖街駅 瑞湖街站 Ruihu Street Station  
Y31 洲子駅 洲子站 Zhouzi Station  
Y30 下塔悠駅
(浜江国中)
下塔悠站
(濱江國中)
Xiatayou Station
(Binjiang Junior High School)
  中山区
Y29 剣南路駅
(美麗華)
劍南路站
(美麗華)
Jiannan Road Station
(Miramar)
接続路線 棕線内湖線
接続路線 黄線環状線
環状線直通運転を予定

出典

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  1. ^ a b c d (繁体字中国語)南北線路線說明”. 2016年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月31日閲覧。台北市政府捷運工程局
  2. ^ “北市8月新制 北捷文湖線早鳥4折優惠” (中国語). 中央通訊社. (2016年8月1日). http://www.cna.com.tw/news/firstnews/201608010019-1.aspx 
  3. ^ “台北市、文湖線早朝割引計画提示へ”. 台湾国際放送. (2016年6月18日). http://japanese.rti.org.tw/news/?recordId=49368 
  4. ^ “文湖線試行區間車 出動馬特拉” (中国語). 自由時報. (2016年1月27日). http://news.ltn.com.tw/news/life/paper/953186 
  5. ^ “天啊!柯P在想什麼 要拆文湖線座椅” (中国語). 台湾蘋果日報. (2016年1月20日). http://www.appledaily.com.tw/realtimenews/article/new/20160120/779174/ 
  6. ^ “「臺北市內湖-信義輕軌運輸系統」- 捷運局正辦理規劃作業” (中国語). 台北市政府新聞稿. (2016年4月7日). http://www.gov.taipei/ct.asp?xItem=172899513&ctNode=5158&mp=100001 
  7. ^ “前捷運局長常岐德 轟柯文哲內湖輕軌超外行” (中国語). 中時電子報. (2016年4月9日). http://www.chinatimes.com/newspapers/20160409001482-260102 
  8. ^ “柯P高雄體驗輕軌 宛如好奇寶寶” (中国語). 中時電子報. (2016年4月10日). http://www.chinatimes.com/realtimenews/20160410003328-260407 
  9. ^ “内湖〜信義LRT、柯市長が構想表明”. ワイズコンサルティング. (2016年4月7日). https://www.ys-consulting.com.tw/news/63386.html 
  10. ^ “台湾・台北でライトレール新線建設か 柯文哲市長が示唆”. フォーカス台湾. (2016年4月7日). http://japan.cna.com.tw/news/atra/201604070010.aspx 
  11. ^ “〈台北都會〉用地、經費卡關 捷運南北線不做了” (中国語). 自由時報. (2017年3月30日). http://news.ltn.com.tw/news/local/paper/1090242 
  12. ^ “臺北市東側南北向軌道運輸系統” (中国語). 台北市政府捷運工程局. (2017年3月30日). http://www.dorts.gov.taipei/ct.asp?xItem=278055821&CtNode=15548&mp=115001 

外部リンク

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