俺の屍を越えてゆけ2

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俺の屍を越えてゆけ2
ジャンル RPG
対応機種 PlayStation Vita
開発元 アルファシステム
発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント
人数 1人
発売日 日本の旗 2014年7月17日
アメリカ合衆国の旗 未定
欧州連合の旗 未定
対象年齢 CEROC(15才以上対象)
コンテンツ
アイコン
セクシャル、暴力
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俺の屍を越えてゆけ2』(おれのしかばねをこえてゆけ2、英語名Oreshika: Tainted Bloodlines[1])は、ソニー・コンピュータエンタテインメントより2014年7月17日に発売されたPlayStation Vita専用ゲームソフト。

ストーリー[編集]

1118年(平安時代中期)夏、御所の宝物殿から神から賜ったとされる5つの祭具が忽然と消え失せた。それ以来頻発する大災害や鬼の襲撃の中、これを祟りと恐れた帝は安部清明を頼ったところ、彼は人身御供を口実に、帝に仕えたとある御所番の武家の一族全員を惨殺する。惨殺され河原に置かれた一族のもとに「黄川人」と名乗る天界の使いが現れ、一族を惨殺に追い込んだ者への復讐を提案する。それと同時に、何倍もの速度で成長し2年ほどで寿命を迎えてしまう『短命の呪い』と一般的な人との子を成せない『種絶の呪い』という2つの呪いが一族にかけられていることも告げる。

この呪いを覚悟の上で復讐の案を受け入れることにより一族の者たちは蘇り全国へと散って行った。種絶の呪いを免れるため神々、および同じく呪いの一族たちとの子孫を残し、一族惨殺を行った者への復讐を糧に力を得るために。

概要[編集]

俺の屍を越えてゆけ』の正統続編で、第1作から数えて15年ぶりの完全新作となる。 プレイヤーは、一族惨殺から実行者復讐の為に復活を遂げ全国に散った者の一人として、短命かつ通常の人間との子を残せない呪いを持つ中で、神々や同じ呪いを受けた一族との子を残し繁栄させていく。最終的に惨殺実行者を倒すことが目的となる。RPGとしてはバックアタックとリーダーアサルトの概念があるシンボルエンカウントである。主人公は前作同様一族だが、実質的には夜鳥子が主人公となっている。

新規要素[編集]

グラフィックが3Dモデルへの変化や、容量拡張による1000人ほどまでの家系図の延長、「鬼頭・陰陽師」といった職業の追加、通信機能による他プレイヤー一族への「養子」、呪われた一族の子孫同士なら交神と同様の子孫残しが可能な「結魂」(奉納点ではなく結納の為の「両」が必要)など、様々な要素が組み込まれている。前作の二つのゲームスピードに加えて、通常時の時間経過は早いが、熱狂の赤い火の間の時間は遅くなる「どっさりモード」を追加している。赤い火の時の戦利品ルーレットの結果によっては更に赤い火が追加される。鬼神を天界に戻すアイテムはルーレットで緑文字で表記される。行動の選択に悩んだ時はコーちんに一任する事が出来る。ネットワーク課金要素として、武器の特殊能力の解除や家紋の変更などがある。

プレイヤー毎に国の形や配置された迷宮が違い(ランダムで決まる)、船を入手後に行える遠征(出発した月の内には帰って来れない)を行わないと全ての迷宮を攻略できない。遠征ではネットを通じて他のプレイヤーの領地にも出撃でき、祭具は入手できないがそこの百鬼祭りにも参加できる。本拠地となった国の位置によって夏と冬の長さの比率が違い、北は冬が長く、南は夏が長い。

迷宮内のボス(鬼神)は場所は固定されているがキャラクターはランダムで配置され、進捗によって変化する。時には交神相手になった神が天界から逃げ出し再びボスになる事もある。配置されたボスによってその迷宮の敵たちの属性も変わり、敵シンボルの色でその敵の属性がおおよそ分かるようになっている。ボスの手前には二つの石柱に寄る結界が張られており、そこで相手の体力が示される事が多い。ボスは柱のような細長い祠に接触して戦闘を開始することをプレイヤーが承認する事で戦闘が開始される。

祭具のある場所には大きな赤い提灯が乗った神輿が置かれており、これは各迷宮で年に一度、3月、6月、9月、12月のいずれかに宙に浮いた神輿の下に入り参加を承認することで百鬼祭りに参加できる。どこでどの月に百鬼祭りが行われるかはプレイヤーによってランダムで決まる。百鬼祭りでは時間経過無しで常時熱狂の赤い火状態であるが、後ろから山車朧車)が移動してプレイヤーを押し出す強制移動ステージとなっている。自分のゲームデータ内の百鬼祭りの終点のボスを倒すと祭具を取り戻せ、街に祭りが戻り、街に活気が出てくる。2つ目以降の祭具奪還には必ず夜鳥子を討伐隊に加えなければならない。

登場人物[編集]

夜鳥子(ぬえこ)
声 - 林原めぐみ
本作の実質的な主人公。桝田省治著のライトノベル『鬼切り夜鳥子』の主人公。
昼子が知らない理由で天界に封印されていた記憶喪失の女性。野ざらしにされた主人公一族を「反魂の儀」で自らの命を代償に蘇らせた女神。その際の亡骸は、甦ったばかりで頭蓋骨だけの姿であった主人公一族に食い荒らされた。黄川人曰く、彼が聞く限り唯一、神から人に戻れた人物とのこと。彼女を封印したのは先代の天界最高神である夕子(ゆうこ)であるという。
その後は天界で繭のような封印の中で眠っていたが、ある程度ゲームが進捗すると陰陽士として主人公一族の者として転生も行い、仲間としても加わる。主人公一族と違い、何度死んでも転生しプレイヤーキャラクターとして使える。
本作は一族に加わる彼女の物語となっている。物語は夜鳥子を中心に進んでいき、彼女をパーティに入れなければ物語を進める事ができない。遺言も夜鳥子一人に100以上が用意されている。桝田は彼女がいない本作は考えられない、夜鳥子がいなければ本作の製作はあり得なかったとTwitter上で述べている。一方で、前作ファンを裏切った事は明白であるとし、本作の失敗を認めた[2]
コーちん
- 福圓美里
黄川人が連れてきた少女。前作のイツ花みたいな、はっちゃけた口調の明るい性格。主人公一族の身の回りの世話や行動計画の代行を行う。
人間のように見えるが、獣の耳や尻尾が生えており、黄川人の話では実際はイタチらしく、人間の子供がけしかけた犬に半分喰われかけたところを彼が助けて一通りの事を仕込んだ上で主人公一族の下に向かわせた、とのこと。その為、彼女は黄川人への恩を返す為に主人公一族に使えている。出撃した主人公一族の後をイタチの姿で追ったりする。季節によって体毛の色が変化する。戦闘中、偶に術などを使用して主人公一族を助ける事があるが、失敗する事も多い。
桝田の提案により当キャラクターの名前が募集され、約800件の応募があった。しかし、桝田により「僕が仮に考えておいた名前の方がやっぱりインパクトある」「どう? インパクトあるし、一度聞いたら忘れないでしょ」と前言撤回され、応募された名前は全て破棄され現在の名前となった[3]
黄川人(きつと)
声 - 高山みなみ
前作から引き続き登場する謎の少年。前作同様、皮肉な口調と発言をするおしゃべりで、迷宮などの世界観を紹介する役目をしている。命を落とした主人公一族を復活に導く。姉は天界で一番の実力者である昼子で、彼は天界で二番目に偉いらしく、自称「気弱な弟」。ちなみに、自分の都をつくる野望は未だに諦めていないらしく、あれこれと目星を付けている模様。
阿部晴明(あべのせいめい)
声 - 平川大輔
主人公一族を惨殺し、呪いをかけた張本人。物静かだが慇懃な口調。帝からの信頼も厚い陰陽師。本人も黄川人にも理由は分からないが、首を刎ねられようが心臓を貫かれようが、どんな怪我をしてもすぐに回復してしまう不死身の肉体を持ち、自分を殺さない限り主人公一族の呪いは解けない、と挑発する。そのため、黄川人からは「本当に人なのか?」と疑念を持たれている。
鬼頭(おにがしら)
声 - 中尾隆聖
晴明の持つ腹話術師の人形のような鬼頭。晴明とは正反対におどけた態度で話す。
田鶴姫(たづひめ)
声 - 加藤英美里
帝の孫娘である女性。清明を倒すために黄川人の紹介で主人公一族の下へ訪れた。仲介役となった黄川人曰く、「正義感の背中を押してやれば人は簡単に堕ちる」との事。
かなり長い髪をしており、赤系の色が多い着物足袋草履の格好をしている。
帝を虜にした清明を憎んでいるらしく、「清明討つべし」と主人公一族を助ける。但し、その手段は朝廷から船を盗む、と言った過激な行動になることもある。
力丸(りきまる)
声 - 白熊寛嗣
田鶴姫の警護を任されている武士。生真面目で実直な性分。田鶴姫の事を大事に思っており、彼女が自分ではなく主人公一族を頼った事や彼女が肩入れする主人公一族を快く思っていないが、彼女の為だと思って放任している(但し、彼女の行いの責任は全て主人公一族に被せるつもりらしい)。いわゆるツンデレ
太照天昼子(たいしょうてん ひるこ)
声 - 吉田小南美
天界の最高神で、黄川人の姉。前作同様その言動は力任せに事を進める大雑把ではっちゃけており、黄川人や清明とは別な方向で胎が読めない。天界では新参者の上なのに天界で一番偉く、尚且つ謀略を巡らせる性分の為、天界には彼女に反発する者達が少なからずいるという。

迷宮で遭遇する鬼神には、昼子の命令で主人公を鍛えようとする者と、昼子に反発したりして天界から逃げた者がいるが、それ以上に単なる暇潰しで主人公一族に喧嘩を吹っかける者が多い。

世界観[編集]

清明曰く、この世界では天界・人間界(地上)・冥界を気が循環する機構があったが、何者かが冥界へ気を送る機構を止めた為に世界の均衡が乱れているという。その為、清明は祭具に細工をして祭りの熱気を冥界にも流れ込むようにしてしまい、このせいで、主人公一族が祭具を取り戻す毎に鬼達も強くなってしまう。祭具を作り祭りを始めたのは清明の父であると言う。黄川人曰く、人間の信仰心は天界の神にとってご飯みたいな物で、祭りが絶えると人々が神を拝む機会が減るため天界に信仰心が届かなくなり、神の力が減ると言う。冥界に流れる気を止めていたため、人間界の気は長らく天界が総取りしていた。人間界では天界の神の姿は移ろいやすい。

黄川人曰く、過去に不老不死を求めたり、天界に行こうとした人間が多くおり、その手段として高い建造物を建てたり神の力が有るとされる場所に赴こうとしたが誰一人果たせなかったと言う。この件に関しては、人間をけしかけた神と、この行動を阻止しようとした神がいたとも言う。この名残が主人公たちが赴く迷宮の由来とされる。

ある鬼神によると、現最高神である昼子を支持する神と、先代の最高神である夕子(ゆうこ)を支持する神と、日和見の神の比率は4:3:3であるという。

迷宮[編集]

天衝くどん(てんつくどん)
太い蔦が幾つも絡まって天にそびえている構造物。昔、大男が槍を持ってここを登り天を衝こうとしたところ、ドンと雷が槍に落ちてしまった事からこの名が付いたとされる。
ねうねう亭
外見からして猫の意匠にあふれ、内部は鬼以外に猫が大勢いる猫屋敷。猫のトイレのような巨大な砂場(落とし穴)や、宙に浮くリフトなどが存在する。黄川人にもここがどうしてこうなったのか由来が分からないと言う。
根の子参り
その場所の照明と同じ色の松明を入手しないと床が暗闇で見えない。
焔獄道
入った者の罪悪や霊魂すら焼き尽くすとされる炎に満ちた洞窟。
竜宮渡り
夏と冬で潮位が違い、通れるルートが変わる海岸。
富士見ヶ原
季節によって風景や道が変わる密林。ここから富士山を見ることが出来た者は不死身になると言われる。その為、訪れる者が後を絶たず、その大半が帰って来なかったため「不帰(かえらず)の森」の二つ名が有る。何者かが水流を弄ったらしく、その仕掛けを外すと構造が変わる。
七色温泉
傷付いた鬼達が湯治に訪れる温泉。湯船に入ると、その色に対応した別の湯船に飛ばされる。
氷結道
時間を止めれば不老不死になれる、と考えた者が作ったという氷の洞窟。氷結した通路は滑りやすい。
龍穴鯉のぼり
ここの水は全ての罪悪を洗い流す、と言う噂がある(黄川人曰く「そんな都合のいい話、ある訳無いだろ。」)渓流。鬼達がその噂にあやかろうとした結果、鬼が集まってしまった。水脈が富士見ヶ原と繋がっており、富士見ヶ原の水門を弄ると、ここの地形も変わる。
競騒回廊

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

用語[編集]

パラメータ[編集]

職業[編集]

鬼頭(おにがしら)
「2」で追加された途中で選択可能になる職業の一つ。
一族で分家かつ男性のみなることができる職業で、いわば狂戦士ともいうべき操作を受け付けない強力な攻撃を重視した職業。鬼頭は存命している一族中一人しかなることができず、なった者が死亡するまで次の鬼頭を選ぶことはできない。
選択すると鬼の面をかぶり姿が一変する。代償として、鬼頭になった一族の者は戸籍が黒く塗りつぶされ子孫も残せない事実上の戸籍抹消状態になる。
陰陽士(おんみょうし)
「2」で追加された職業の一つ。物語の進行によって主人公一族の一員として転生する夜鳥子専用の職業。
夜鳥子自身が主人公一族と同等の呪いを持って転生するが、死のたびに転生させることが可能である。
他職の奥義に代わるものとして式神を召喚して戦うことが可能。

関連商品[編集]

主題歌[編集]

WILL(作詞・作曲・編曲 - 樹原孝之介、歌 - 樹原涼子

その他[編集]

本作の発売直前に宣伝として紹介番組がファミ通TUBEで放送される。 出演声優である五十嵐裕美とゲーム実況者ガッチマンを中心に、1作リメイク版で「五十嵐一族」をゲストを交えながらプレイ。ゲストを一族に加えたり、「2」での製品情報を開示していく。

    • 放送日:6月4日、6月11日、6月18日、6月25日、7月3日、7月10日、7月17日[4][5]
    • 出演者:ガッチマン五十嵐裕美、ゲーム製作スタッフ2名、他関係者ゲスト。

関連項目[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]