交響曲第1番 (プロコフィエフ)

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古典交響曲交響曲第1番ニ長調 作品25は、セルゲイ・プロコフィエフ1917年に完成させた交響曲。プロコフィエフが初めてピアノを用いずに書いた交響曲でもある。

概要[編集]

プロコフィエフは最初、サンクトペテルブルク音楽院時代に作ったホ短調の交響曲を「第1番」にするつもりだったが、未熟な作品であると判断して、この「古典交響曲」を「交響曲第1番」と呼ぶことにした。音楽院在学中にニコライ・チェレプニンの教室で研究したハイドンの技法をもとに、「もしもハイドンが今でも生きていたら書いたであろう作品」として作曲したので、「古典交響曲」と名付けた。モダンな作風で知られていたプロコフィエフが、この曲で一転して軽快で解り易く美しい作風を示したことは周囲を驚かせた。だが、大胆な転調など、プロコフィエフらしさはしっかりとある。初演は1918年4月21日にペトログラード(現サンクトペテルブルク)で作曲者の指揮によって行われた。

演奏時間[編集]

約14分

楽器編成[編集]

編成表
木管 金管
Fl. 2 Hr. 2 Timp. Vn.1
Ob. 2 Trp. 2 Vn.2
Cl. 2 Va.
Fg. 2 Vc.
Cb.

曲の構成[編集]

  • 第1楽章 Allegro ニ長調、2分の2拍子。ソナタ形式
    第1主題がニ長調で現れた後、派生動機がフルートに提示される。第2主題がイ長調で提示され、第1主題から派生したクライマックスが現れる。
  • 第2楽章 Larghetto イ短調、4分の3拍子。三部形式
    主部と中間部の動機を核としている。強弱をつけて比較させるやり方に古典派音楽が色濃く現れている。
  • 第3楽章 Gavotta (Non troppo allegro) ニ長調、4分の4拍子。
    古典派の交響曲でよくあるメヌエットのかわりに、古典組曲に由来するガヴォットが用いられている。
  • 第4楽章 Finale (Molto vivace) ニ長調、2分の2拍子。ソナタ形式
    分散和音による第1主題で開始される。展開部ではクライマックスがストレッタを形成しながら再現を図る。

第3楽章の編曲・転用[編集]

プロコフィエフは第3楽章をピアノ独奏用に編曲し、1935年パリで録音している(ナクソスからCDが発売されている)。また、この第3楽章は後に改作してバレエ音楽ロメオとジュリエット」に転用もされている。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]