ヴェガロケット

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ヴェガ (Vega) ロケットは、欧州宇宙機関(ESA)が開発中の低軌道人工衛星打ち上げロケットである。

ヴェガの名前は、こと座のα星(織女星)から。

ESAの主力ロケットのアリアン5は静止軌道に6トンものペイロードを投入できるが、より小型の科学衛星や地球観測衛星を経済的に打ち上げたいという需要に応えるため、低軌道(Low Earth Orbit)に1.5トンの衛星を打ち上げられるヴェガを開発することになった。

イタリア宇宙機関(Italian Space Agency あるいは L'Agenzia Spaziale Italiana)が開発プログラムを主導しており、ロケット機体および推進システムはフィアットアヴィオ社などが担当するほか、フランス国立宇宙センター(CNES)なども開発に参加する(打上げはCNESのギアナ宇宙センターのELA1から行う)。参加各国の分担比率はイタリア65%、フランス12.43%、ベルギー5.63%、スペイン5%、オランダ3.5%、スイス1.35%、スウェーデン0.8%となっている。

1998年からスタートした開発は、2008年中の初飛行を目指して進められている。

目次

[編集] 構成

主要諸元一覧
段数(Stage) 第1段 第2段 第3段 第4段
使用エンジン P80 Zefiro 23 Zefiro 9 AVUM
各段全長 10.5 m 7.5 m 3.85 m 1.74 m
各段全径 3 m 1.9 m 1.9 m 1.9 m
燃焼剤質量 88 t 23.9 t 10.1 t 0.55 t
最大推力 3,040 kN 1,200 kN 213 kN 2.45 kN
ノズル膨張比 16 25 56 -
有効燃焼時間 107 秒 71.6 秒 117 秒 315.2 秒
全長 30 m
外径 3 m
質量 137,000 kg
低軌道(LEO) 1,500 kg

第1段~第3段の各エンジンは、それぞれ2度の地上燃焼試験にパスすることが義務づけられている。

第1段:P80型固体ロケット
2006年11月30日、2007年12月4日の地上燃焼試験に成功。[1] [2]このP80型固体ロケットの技術は将来アリアン5のブースターにも採用される予定という。
第2段:Zefiro 23型固体ロケット
2006年6月23日、2008年3月27日の地上燃焼試験に成功。 [3] [4]
第3段:Zefiro 9型固体ロケット
最4段:AVUM(Attitude and Vernier Upper Module) 軌道投入用 液体ロケット
非対称ジメチルヒドラジンと四酸化ニ窒素(N2O4/UDMH)を燃料とする。

[編集] 将来構想

第3段と第4段を低コストなLOX/LOHエンジンに換装するアップグレード構想がある。この構成では、太陽同期軌道への投入能力が2,000 kgに増大することが見込まれている。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク