モダン・ジャズ・カルテット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
モダン・ジャズ・カルテット(Modern Jazz Quartet)
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
活動期間 1951年-1974年1981年-1993年

モダン・ジャズ・カルテット (Modern Jazz Quartet) は、アメリカ合衆国ジャズバンド1952年ミルト・ジャクソンらによって結成された。1951年に、結成した初期にはミルト・ジャクソン・カルテット(Milt Jackson Quartet)と名乗っていた。略称は両方ともMJQである。

メンバー[編集]

略歴[編集]

ミルト・ジャクソン、ジョン・ルイス、ケニー・クラークの3人はもともとディジー・ガレスピーのビッグ・バンドで1946年から1950年の間一緒に演奏していた。また、その楽団でウッドベース奏者のレイ・ブラウンも一緒だった。

1951年にミルト・ジャクソン・カルテットを結成するが、翌年にはモダン・ジャズ・カルテットと名前を変える。(ミルト・ジャクソン・カルテットの略称であった「MJQ」の「MJ」を、「モダン・ジャズ」の略称として置き換えたもの)

当初、音楽監督をミルト・ジャクソンとジョン・ルイスが担当していたが、のちにジョン・ルイスが全ての仕事を引き継ぐようになった。このことがMJQの音楽性を決定的なものにした。ジョン・ルイス(夫人がクラシックのピアニスト)はクラシックの研究とジャズの精神を融合させることに情熱を注ぎ込み、これまでの黒人音楽には希少なサウンドを展開した。(もっともそれがミルト・ジャクソンとの決別の原因にもなった)

彼らの主なレパートリーはビバップスウィング時代のスタンダードナンバーだった。管楽器は使わず、ミルト・ジャクソンのビブラフォンを中心にした一貫してクールで室内音楽的なジャズで人気を博した。オリジナルの楽曲には、ジョン・ルイスによる"Django"(ベルギーのジャズギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトに捧げられた)と、ミルト・ジャクソンによる"Bags' Groove"(Bagsはミルト・ジャクソンのニックネーム)がある。後年はジョン・ルイスによるジャズの範疇に収まらない曲も数多い。

ミルト・ジャクソンが1974年にグループを去るとすぐに解散したが、1981年に再結成している。モダン・ジャズ・カルテットの最後の録音は1993年に発売されている。メンバーの中で最後まで生きていたパーシー・ヒースも2005年に死去した。

ディスコグラフィ[編集]

  • The Quartet (1951) :ミルト・ジャクソンのリーダー名義での録音。ドラムス担当はケニー・クラーク。実質的にはモダン・ジャズ・カルテットのデビュー作
  • MJQ (1952,54) :ミルト・ジャクソン・カルテット時代の作品。ホレス・シルヴァー(p)なども参加
  • Concorde (1955) :コニー・ケイがドラムを担当した最初のアルバム
  • Django (1956)
  • At Music Inn - Guest Artist Jimmy Giuffre (1956):クラリネット奏者ジミー・ジュフリーをゲストに迎え協演
  • Fontessa (1956) :アトランティック・レコードでの最初の録音
  • No Sun in Venice (1957) :映画 『大運河』(ロジェ・ヴァディム監督) のサウンドトラック用に、ジョン・ルイスが作曲したオリジナル曲集
  • At Music Inn - Guest Artist Sonny Rollins (1956):テナーサックス奏者ソニー・ロリンズをゲストに迎え協演
  • Pyramid (1959)
  • Third Stream Music (1957,59,60)
  • M.J.Q. and Orchestra (1960) :「3rd Stream Music」を探ったドイツ(シュトゥットガルト)での現地交響楽団との協演
  • European Concert (1960) :スウェーデン(ストックホルムイエテボリ)でのコンサート実況録音
  • Lonely Woman (1962)
  • The Comedy (1962)
  • The Sheriff (1963)
  • A Quartet is A Quartet is A Quartet (1963)
  • Collaboration (1964) :ギタリスト・ローリンド・アルメイダとの協演
  • Porgy & Bess (1966) :ジョージ・ガーシュインのミュージカルからの曲想
  • Place Vendome (1966) :スキャット・コーラスグループ「スィングル・シンガーズ」との協演
  • Concert in Japan (1966) :東京厚生年金会館でのライブ公演(日本版のみ)
  • Live at the Lighthouse (1967)
  • Under the Jasmin Tree / Space (1968,69)
  • Plastic Dreams (1971)
  • Paul Desmond with The M.J.Q. (1972) :アルトサックス奏者ポール・デスモンドとの協演
  • Blues on Bach (1973) :ジョン・ルイスにとっての重要なテーマであったバロック音楽の巨匠・J.S.バッハに題材を求めた作品集
  • The Legendary Profile (1972) :結成20周年記念盤
  • The Complete Last Concert (1974)
  • Reunion at Budokan (1981) :日本武道館での再結成ライブ
  • Three Windows (1987) :結成35周年をきっかけに実現したアトランティックへの復帰第1弾アルバム。ニューヨーク室内交響楽団との共演
  • M.J.Q -Unplugged Punk (2006) :日本人を中心としたアンプラグド・パンク・ユニットの作品。結成時のメンバーは不参加

外部リンク[編集]