メトロ・セブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
メトロ・セブ

メトロ・セブMetro Cebu)、またはセブ・メトロポリタン・エリア(セブ大都市圏、Cebu Metropolitan Area)はフィリピンセブ島および周辺の小島で構成されるセブ州の主要都市圏であり、メトロ・マニラと同様、フィリピン政府によって公式に設立された都市圏である。合計人口は2,314,897人(2007年国勢調査)。

都市圏の概要と市町の一覧 [編集]

大都市圏の中心は、フィリピンで一番古い植民都市であり、セブ州の州都でフィリピン中部(ヴィサヤ諸島地方)の中心都市でもあるセブ。ほか、セブを含め7市6町からメトロ・セブは成り立っている。メトロ・セブは、セブ島の中央部の東海岸と、隣接する小島マクタン島にまたがっており、セブ州の面積の20%、人口の57.5%を占めている(2000年調べ)。

フィリピンではメトロ・マニラに次ぐ人口第2位の大都市圏であり、またルソン島以外では最も人口過密な都市である。メトロ・セブは、1970年代マルコス政権時代、マニラ首都圏の諸都市をひとまとめにしたメトロ・マニラの経験をもとに政府の都市計画専門家たちが構想した。メトロ・セブには、セブ州知事とメトロ・セブを構成する市町の長をメンバーとする、市都市計画などを話し合うメトロポリタン・セブ開発評議会(Metropolitan Cebu Development Council)があるが、メトロ・マニラのメトロポリタン・マニラ開発局(Metropolitan Manila Development Authority)のような法的な権限は持たない。開発評議会を正式な開発局とする案はあるが、提案のまま止まっている。

セブ市は、セブ州のみならずヴィサヤ諸島ミンダナオ島北部一帯のビジネス・教育・港湾の中心地である。一方、大きな工場などはマンダウエ市にある。タリサイ市は住宅都市で、中小企業により市の収入が成り立っている。マクタン・セブ国際空港、輸出加工区域はマクタン島のラプ=ラプ市西北部にある。またセブの主要なビーチリゾートやホテルはラプ=ラプ市の東海岸一帯に連なっている。2005年10月には北に隣接する鉱工業都市ダナオ市および南に隣接する住宅都市のカルカルサンフェルナンドの2町もメトロ・セブに含まれることになり、2007年にはナガとカルカルが市に昇格した。

人口 面積 (km² 人口密度 (km² あたり)
セブ市 718,821 279.45 2,572.3
ラプ=ラプ市 217,019 59.23 287.3
マンダウエ市 259,728 28.88 8,993.4
タリサイ市 148,110 42.22 1,139.5
ダナオ 98,781 107.30 920.6
カルカル 89,199 96.10 928.2
ナガ 80,189 98.24 816.3
人口 面積 (km² 人口密度 (km² あたり)
コンポステラ(Compostela) 31,446 68.90 456.4
コンソラシオン(Consolacion) 62,298 42.05 1,481.5
コルドバ(Cordova) 34,032 8.46 4,022.7
リロアン(Liloan) 64,970 45.09 1,440.9
ミングラニラ(Minglanilla) 77,268 48.97 1,577.9
サンフェルナンド(San Fernando) 48,235 74.05 651.4

交通 [編集]

セブ島とラプ=ラプ市を結ぶマルセロ・フェルナン橋

マクタン・セブ国際空港はフィリピン各地だけでなく東京台北上海シンガポールなどアジアの代表的な大都市へ定期便やチャーター便を就航させている。セブ港はマクタン島とセブ島の間の海峡に面し、古来からマクタン島を天然の防波堤とした安全な港であった。現在もヴィサヤ諸島を中心にルソン島からミンダナオ島までの各地に向かうフェリーの中心となっており、フィリピンの船会社の多くが本社を置く。コンテナ船のための大規模な埠頭も整備されている。

セブ島内の交通は、都市間を結ぶ料金先払い式のクーポンタクシーや、セブ市のノースバスターミナルとサウスバスターミナルから出る長距離バスなどがあり、メトロ・セブ内部では決まった区間を運行するジプニーが多く走っている。かつてセブ島東岸のダナオとアルガオの間を走っていた鉄道は廃止されているが、道路交通の混雑により、廃線敷を使いダナオからカルカルまでメトロ・セブを南北に縦断するMRT(Mass Rail Transit・都市圏電車)を建設する計画がある。

外部リンク [編集]