プロタミン

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プロタミン: protamine)は、魚類精巣から抽出されるタンパク質の主成分である。

食品添加物として用いられており、塩基性で水に溶け、耐熱性芽胞菌に対して増殖抑制効果を持つ。このペプチドは、細胞膜溶解または透過性亢進を引き起こすことなく、その抗菌効果を発揮することが知られている[1]

保存料としての特性[編集]

日持の向上目的で通常用いられている有機酸と違い、アルカリ側のpH領域で制菌効果が高まるため、使用用途としては製品pHがアルカリ側の中華蒸し麺、味に影響が出ては困る洋菓子和菓子等に多い。

製造特許もあり、供給メーカーは上野製薬アサマ化成

保存料に分類されるが、長い食習慣があるため、安全性には問題がないとされており、成分規格および使用基準は特に定められていない。

食品の原材料表示で「保存料(しらこたん白)」と表示されているものはこのプロタミンである。サケ科またはニシン科の魚の白子から抽出されたものが使われる。

生理活性[編集]

魚類プロタミンの場合、6割がアルギニン組成なので、アルギニンの効能を引き継ぐものが多く、肥満防止、精力増強、免疫強化や新陳代謝インシュリンの分泌を活発にする。インシュリンはタンパク質やグリコーゲンを生成させる働きあるので、糖尿病の予防にも効果的といわれている。

脚注[編集]

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  1. ^ Aspedon A, Groisman EA (1996). “The antibacterial action of protamine: evidence for disruption of cytoplasmic membrane energization in Salmonella typhimurium.”. Microbiology 142 (Pt 12): 3389–97. PMID 9004502. 

関連項目[編集]