ヒラガシラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ヒラガシラ
Rhizoprionodon acutus mangalore2.jpg
ヒラガシラ
Rhizoprionodon acutus
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
亜綱 : 板鰓亜綱 Elasmobranchii
: メジロザメ目 Carcharhiniformes
: メジロザメ科 Carcharhinidae
: ヒラガシラ属 Rhizoprionodon
: ヒラガシラ R. acutus
学名
Rhizoprionodon acutus
Rüppell, 1837
英名
Milk shark
Rhizoprionodon acutus distmap.png
ヒラガシラの生息域

ヒラガシラ Rhizoprionodon acutus (平頭、Milk shark)は、メジロザメ目メジロザメ科に属するサメ

名称[編集]

属名Rhizoprionodonはギリシア語に由来し、"rhiza"が根、"prion"が鋸、"odous"が歯を意味する。英名はMilk sharkだが、これは一部の地域でヒラガシラの肉を食べると母乳の出が良くなると信じられていることによるもの[2]

分布・生息環境[編集]

太平洋西部、インド洋熱帯沿岸域に広く分布する。大西洋ではアフリカ西海岸にのみ分布。大陸棚に沿って分布し、主に沿岸域や河口などの汽水域、まれに淡水にも出現する。海表面から水深200mまで生息する。

形態[編集]

南アフリカから最大で全長175 cmの記録がある[3]。普通は1.1mに満たない[4]。体型は細身の紡錘型。背側の体色は灰色から灰褐色で、腹側に行くにつれて白色になる。吻は細長く伸びる。口角に皮皺(しわ)があることが特徴。第二背鰭は小さく、臀鰭の後方に位置する。背中隆起線を欠く。

両顎歯はほぼ同形。歯には欠刻があり、先端は内側に向く。幼魚では歯の縁は滑らかだが、成魚では鋸歯縁になる。

生態[編集]

底生性の小魚や頭足類、甲殻類などを捕食する。

胎生。胎盤を形成しない卵黄依存型である。産仔数は1-8尾で、普通は2-5尾[4]。妊娠期間は1年間で、毎年出産する。出産時の幼魚のサイズは、オーストラリアでは35-40 cm、アフリカでは25 cmである[1]。雄は68-72cm、雌は70-81cmで成熟し、寿命は少なくとも8年[4]

カマストガリザメ Carcharhinus limbatusC. tilsoniなどがヒラガシラの捕食者として知られている[2]

人との関わり[編集]

人には危害を加えない。

分布域ではごく一般的に漁獲され、肉や鰭が消費される。鰭は中国に輸出されることが多い。日本でも気仙沼港などに水揚されるが、他のサメに比べて量は少ない。

参考文献[編集]

  1. ^ a b Simpfendorfer, C.A. 2003. Rhizoprionodon acutus. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4. <www.iucnredlist.org>. Downloaded on 30 November 2010.
  2. ^ a b Biological profiles: Milk shark Florida Museum of Natural History Ichthyology Departiment.
  3. ^ Rhizoprionodon acutus Froese, R. and D. Pauly. Editors. 2010.FishBase. World Wide Web electronic publication. www.fishbase.org, version (09/2010).
  4. ^ a b c Leonard J. V. Compagno (1984) "FAO Species Catalogue Vol.4, Part 2 Sharks of the World: An Annotated and Illustrated catalogue of shark species known to date". Food and Agriculture Organization of the United States.