ノアム・カニエル

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ノアム・カニエル（Noam Kaniel、1962年8月18日[1] - ）は、イスラエルの歌手、作曲家。NKプロダクション社長[2]。フランス、アメリカ合衆国でも活動している他、日本でもレコードをリリースしている[3]。別名はノアム(Noam)[3]。作曲家としてはテレビシリーズやアニメーション作品の音楽を専門とする[2]。

人物[編集]

テルアビブ出身[1]。8歳の時に子供のど自慢に出場し、音楽活動を開始[1]。マイク・ブラントに見出され[3]、1974年にハイム・サバンがプロデュースした『幸せを僕に描いて』(Dessine-moi le bonheur)でフランスデビュー[3]。

1975年には日本でレコードをリリース[1]。東京、南アフリカ、ヨハネスブルグでコンサートツアーを行うなどし[1]、人気を得るが、声変わりと共に人気に陰りが起こる[3]。

1978年に『UFOロボ グレンダイザー』のフランス語版主題歌を担当[3]。当時、サバンなどの関係者は人気歌手のノアムにフランスにおいて無名な存在である日本製アニメの歌を歌わせることに難色を示していたが、グレンダイザーはフランスにおいて大ヒット番組となり、放送開始後にサバン・レコードからリリースされた主題歌レコードは135万枚の売り上げを記録[3]。後年の再発版も含めれば380万枚の売り上げを記録した[3]。

1980年からは作曲家としても活動を開始[2]、1983年にサバンがアメリカに渡った際に[4]シュキ・レヴィとともにアメリカに移住[1]。カリフォルニア州ロサンゼルスを活動の拠点とし[1]、サバン・エンターテイメントのヘッド作曲家を1994年まで担当[2]。1

1995年にパリ拠点を移し[5]。2001年にNKプロダクションを設立し社長となる[2]。2010年からサバン・ブランドのヘッド作曲家も担当している[2]。

19歳の時に交際中だった女性が癌であることが判明[4]。4年後にその女性と結婚するが、結婚式の2週間後に死別した[4]。1988年に発表した曲『My Butterfly』は亡き妻への賛歌となっている[1]。

ディスコグラフィ[編集]

シングル[編集]

タイトル 発売年 備考
Gali 1971
IMA Sheli 1972
Dessine-Moi Le Bonheur 1974
Difficile de choisir
Une maman 1975
Viens maman on va danser
Time to cry
L'homme et l'enfant
Lollipop 1976
Prends cette rose
愛のセシール
Rien ne vaut le mercredi 1977
Seul 1978
Goldorak 『UFOロボ グレンダイザー』フランス語版主題歌
Albator 1979 『宇宙海賊キャプテンハーロック』フランス語版主題歌
L'Incroyable Hulk 『The Marvel Super Heroes』フランス語版主題歌
Spiderman, L'araignée 『スパイダーマン (1967年)』フランス語版主題歌
Les Super Héros
Superman
Aime 1980
Je t'attends
Les Quatre Fantastiques 『宇宙忍者ゴームズ』フランス語版主題歌
Shériff… Fais moi peur ! 『爆発!デューク』フランス語版主題歌
Lady (en espanol) 1981
Buck Rogers 1982 『25世紀の宇宙戦士キャプテン・ロジャース』フランス語版主題歌
The Mysterious Cities of Gold 1983 『太陽の子エステバン』フランス語版主題歌
La Chanson des Entrechats 1985 『The Catillac Cats』フランス語版主題歌
Les Entrechats sont là
Les Popples 1986 『ポップルズ』フランス語版主題歌
MASK 1986 『MASK』フランス語版主題歌
My butterfly 1988
Power Rangers Samurai Theme 2011 『パワーレンジャー・サムライ』主題歌
Power Rangers: Super Samurai Theme 2012 『パワーレンジャー・スーパーサムライ』主題歌

アルバム[編集]

タイトル 発売年 備考
花のようなリサ 1976
40 succès en or, vol. 1 2012
40 succès en or, Vol. 2

参加作品[編集]

テレビドラマ[編集]

タイトル 放送年 担当 備考
Punky Brewster 1984 音楽
パワーレンジャー
Mighty Morphin Power Rangers		 1994 音楽プロデューサー 第41話から第60話まで
パワーレンジャー・サムライ
Power Rangers: Samurai		 2011 音楽
テーマソングアレンジ
パワーレンジャー・スーパーサムライ
Power Rangers: Super Samurai		 2012
パワーレンジャー・メガフォース
Power Rangers Megaforce		 2013
パワーレンジャー・スーパーメガフォース
Power Rangers: Super Megaforce		 2014
パワーレンジャー・ダイノチャージ
Power Rangers Dino Charge		 2015
パワーレンジャー・ダイノスーパーチャージ
Power Rangers Dino Super Charge		 2016
パワーレンジャー・ニンジャスティール
Power Rangers Ninja Steel		 2017 音楽
テーマソング作曲
バックグラウンドボーカル
パワーレンジャー・スーパーニンジャスティール
Power Rangers Super Ninja Steel		 2018
パワーレンジャー・ビーストモーファーズ
Power Rangers Beast Morphers		 2019 - 2020 音楽

映画[編集]

タイトル 公開年 担当 備考
Round Trip to Heaven 1992 音楽 ピアノ奏者役で出演
Xiong mao hui jia lu 2009

テレビ映画[編集]

タイトル 放送年 担当 備考
偽装誘拐
Shattered Image		 1994 音楽

オリジナルビデオ[編集]

タイトル 発売年 担当 備考
捜査線上の女
Under Investigation		 1993 音楽

テレビアニメ[編集]

タイトル 放送年 担当 備考
宇宙伝説ユリシーズ31 1981 音楽 フランス語版
ガジェット警部
Inspector Gadget		 1983 音楽
Macron 1[6] 1985 OP音楽
ミュージック・エディター
She-Ra: Princess of Power 音楽
Dennis the Menace 1986
アニメ ゴーストバスターズ
The Real Ghost Busters		 1986 - 1989
Diplodo 1987
Beverly Hills Teens
Maxie's World
Lucky Luke 1990
グリム名作劇場 1988 - 1989 ミュージック・エディター 英語版
X-メン
X-Men		 1993 - 1996 音楽プロデューサー
ハックルベリィの冒険 1993 音楽 英語版
What's with Andy II 2003
ウィッチ -W.I.T.C.H.-
W.I.T.C.H.		 2004 - 2006
The Tofus 2004
Team Galaxy 2005
A.T.O.M.: Alpha Teens on Machines
Fantastic Four: World's Greatest Heroes 2006 - 2007
Combo Ninos 2008
Casper's Scare School 2009
Kobushi 2012 OP音楽
Les mystérieuses cités d'or 2012 - 音楽
Sabrina: Secrets of a Teenage Witch 2013
デジモンクロスウォーズ 2013 - 英語版
スマイルプリキュア! 2015 - 2016
ミラキュラス レディバグ&シャノワール
Miraculous, les aventures de Ladybug et Chat Noir		 2015 - 英語版から
ドキドキ!プリキュア 2017 英語版

劇場アニメ[編集]

タイトル 公開年 担当 備考
Les Dalton en cavale 1983 音楽
Here Come the Littles 1985

その他[編集]

タイトル 放送年 担当 備考
Kidd Video 1984 - 1986 ミュージック・コーディネーター
Video Power 1990 テーマソング作曲
パワーレンジャー・ハイパーフォース
Power Rangers HyperForce		 2017 - 2018

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h “Noam Kaniel - Bio”. Noam Kaniel Productions. 2014年4月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月20日閲覧。
  2. ^ a b c d e f “Noam Kaniel”. LinkedIn. 2017年7月20日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h 豊永真美「パワーレンジャーをヒットさせた男−ハイム・サバンと日本のコンテンツ」『一橋ビジネスレビュー』2010 WIN、東洋経済新報社、2010年、38 - 39頁、ISBN 978-4492820469。 
  4. ^ a b c “Haim Saban, producer, in Hollywood, Washington, Israel”. ザ・ニューヨーカー (2010年5月10日). 2013年7月20日閲覧。
  5. ^ “Haim Saban, producer, in Hollywood, Washington, Israel”. ザ・ニューヨーカー (2010年5月10日). 2022年6月12日閲覧。
  6. ^ 戦国魔神ゴーショーグン・亜空大作戦スラングルのアメリカ編集版

外部リンク[編集]

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