ナビダイヤル

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ナビダイヤルは、日本国内において、複数の着信先に対して、全国的に統一された電話番号を提供する、NTTコミュニケーションズが提供する電話付加サービスで、同社の登録商標(日本第4085448号)である。0570ダイヤルと呼ばれる。

概要[編集]

特殊電話サービスの一つで、電話番号が 0570-0xxxxx(現在は、200xxx・550xxxx・666xxx・783xxxが追加されている)の形になる。主に大手製造メーカーなど、全国規模に一般消費者向けに事業を展開する企業のコールセンターへの問い合わせ窓口番号として利用されている。発信側の地区によって窓口が振り分けられる(例えば、東日本は東京の、西日本は大阪の拠点)。

転送電話サービスである「ボイスワープ」を大規模に高度化したもので、時間によって東京へ転送する、転送する場合の通話料の一部を着信者が負担するなど、さまざまな選択オプションがある。

通話料[編集]

通話料は、発信地から拠点(あるいは事業者が設置した着信用アクセスポイントなど)までのNTTコミュニケーションズを利用した料金が発信者にかかる。IP電話の場合は一律で3分8.64円となる。オプションで着信者が通話料の一部を負担する場合もある。発信者側の通話料に電話会社の通話料割引サービスは適用されず、携帯電話からの発信の場合も契約プラン等の無料通信は適用されない。(OCNドットフォンの場合は一般加入電話への発信として取り扱い無料通信分に含む)

エヌ・ティ・ティ・ドコモのタイプシンプル バリュー、KDDI/沖縄セルラー電話のプランEシンプルあるいはソフトバンクモバイルホワイトプランシンプルオレンジなどの無料通話がないプランを利用する場合には影響がないと見られがちだが、該当する通話についてはドコモプレミアクラブなどのポイントサービスの付与対象外であり。docomoの利用実績にカウントされない。携帯電話の請求書にはNTTコミュニケーションズ扱いの請求であることが別途に記される。PHSからは掛けることができなかったが、2013年11月12日より掛けられるようになった。契約内容によっては一般電話番号に掛ける場合より割高となる場合がある(ナビダイヤルから、携帯電話の無料通信分を適用可能な、050で始まるIP電話番号に切り替えるところもある)。

ナビダイヤルへ掛けられない電話回線[編集]

ナビダイヤルには、NTT東西固定電話公衆電話からは掛けられる[1]が、その他の電話からは一部に掛けられないものがあり、以下に列挙する(2013年現在)。

以上の事から、掛け先側で一般電話番号等を併記している場合や、また逆に海外・携帯電話等からの発信を拒絶するために一般電話番号を併記せずナビダイヤルの番号のみを提示する場合もある(後者はチケットの受付などに多い)。

ナビダイヤルで着信できない電話回線[編集]

着信側がNTT東西・NTTコム(Arcstarダイレクト)以外の直収電話IP電話を使用している場合。

消費者庁によるナビダイヤルを利用した「消費者ホットライン」(0570-064-370)の展開に当たって、発信側の抱える制約も含め、問題が表面化した。(消費生活センター#消費者ホットラインを参照)

他社の類似サービス[編集]

類似のサービスとして次のようなものがあったが、2008年12月時点ではNTTコミュニケーションズのみ申し込みができる。この種のサービスについては番号ポータビリティの対象外である。

  • NTT東日本西日本 - ナビアクセスAPナビ
    • 着信先は事業地域としての同一都道府県内(APナビは同一MA)のNTT東日本・西日本の加入電話に限定。
    • ピンク電話から発信する場合は鍵操作が必要で、鍵操作がない場合、着信はするが発信側の声が着信側に聞こえない。
    • 番号はNTT東日本が0570-100・101・102-xxx、NTT西日本が0570-500・600・700-xxx(xxxのうち494は永久欠番)。
    • 両社とも2007年1月31日に新規申し込み受付を終了、2010年3月31日をもってサービス終了となった。
  • KDDI - アクセスコール ※現在は新規受付を停止
    • 番号は0570-111・222・333・555・777-xxx。
  • ソフトバンクテレコム - アドコール ※現在は新規受付を停止
    • 番号は0570-881・882・888・919・999-xxx。
  • 平成電電ソフトバンクテレコムに事業譲渡、2006年10月末で終了) - ナビチョッカ
    • 直収電話・CHOKKAを対象とした、ナビダイヤル相当サービス。発信元は平成電電かNTT東日本・西日本の加入電話に限定。
    • 番号は0570-300-xxx。

なお、ウィルコムAIR-EDGENTTドコモPHS@FreeDでは、対応プロバイダへのデータ通信アクセス専用番号にナビダイヤルと同じく"0570"から始まる電話番号を割り当てている(なお、該当する0570の電話番号空間はこれらの事業者用に正式に取得されている)。

ナビダイヤルの使用例[編集]

  • 企業や官公庁の運営するコールセンター
    フリーダイヤルと併用するケースもある。フリーダイヤルでは携帯電話・PHSを拒否し、携帯電話・PHSからはナビダイヤルにかけさせる[4]
  • プロバイダへのモデムやISDN回線によるダイヤルアップ接続用アクセスポイント(全国共通番号として、2003年頃から移行されている)
  • プレイガイドのチケット予約番号にもナビダイヤルが使われることがある

脚注[編集]

  1. ^ 契約者(着信先)によって発信地域を限定するオプションが設定されている場合はこの限りではない。
  2. ^ 携帯電話からの接続は、2001年から2002年に掛け、順次行われた(NTTドコモジェイフォン(現ソフトバンクモバイル)・ツーカーau)。チャージ機能(分担課金)については、2003年11月11日より開始(携帯電話・衛星電話・CATVを利用した通話に対する「ナビダイヤルチャージ機能(分担課金)」の提供について
  3. ^ 主要なところでは、松下電器産業修理問い合わせセガサポートセンターソニー商品問い合わせニコンカスタマーサポートセンターケンウッドカスタマーサポートセンター富士フイルム FinePixサポートセンターなど。なおこれらはいずれも、契約者(発信先)の「発信端末選択」設定によって任意に携帯電話からの発信を拒絶している。サービス開始当初(2003年まで)は携帯からの接続に制約があったが、現在ではナビダイヤルの仕様としては原則として携帯電話からも掛けられるようになっている。発信端末選択はIP電話・他社直収電話・公衆電話についても拒否できる。
  4. ^ 例:ニトリお客様相談室

外部リンク[編集]