構内交換機

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構内交換機

構内交換機(こうないこうかんき)とは、公衆交換電話網に多数の構内電話機を接続する電話交換機の事である。一般的にPBX (Private Branch eXchange) という略称が用いられる事が多い。回線切替機内線集約装置内線交換機とも呼ばれる。公衆回線に接続されず、内線電話同士での通話のみを目的とした構内交換機に限定して、PAX (Private Automatic eXchange) と称する場合もある。

ビジネスフォン・ホームテレホン、内線通話機能を持つISDNターミナルアダプタVoIPアダプタとは、収容できる外線・内線の回線数および保守対応で区分される。電気通信事業者の局内または構外で用いられる交換機は事業用として区別される。

構内交換機の役割[編集]

構内交換機の機能は、機種や内線の構築状況によって様々だが、主に外線からの発着信の制御、内線同士の通話機能が基本となる。 外線着信制御としてダイヤルイン、外線発信制御としてはLeast Cost Routing (LCR) 機能を持っているものも多い。

大規模な構内交換機は、あらかじめプログラムしてある一定の基準に応じて、構内電話機への着信選択制御 (ACD) を行い、公衆回線(外線)を介した問い合わせにも効率的に対応できる様にしたものが多い。そうした場合に用いられる構内交換機はunPBXとも呼ばれ、コンピュータに構内交換機能を付加させたものである。unPBXは、ソフトウェアを組替える事で柔軟な制御が行え、より効率的な対応が行えるため、主に家電メーカーのサポート窓口など、コールセンター向けに積極的に導入されている。大型のunPBXには自動音声応答機能を有するものもある。

収容回線[編集]

収容回線としては、アナログ電話、1980年代からISDN2000年代後半よりVoIP回線の直接収容が可能となってきている。

主なメーカー[編集]

NTTが、各社のOEM製品を販売。

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導入方法など[編集]

情報漏洩・通信不能の防止のため、空調設備の整った通信設備専用の施錠された部屋に設置することが望ましい。また、定額制の保守契約を結ぶことが一般的である。製造停止から年月の経ったものは、保守不能の場合がある。工事の際は、電気通信設備工事担任者の監督が必要である。

構内交換機の歴史[編集]

  • 1902年、加入電話と私設電話との接続が可能となり、交換手が手動交換機で外線・内線相互の接続も行っていた。
  • 1940年代から、ステップバイステップ交換機により内線相互通話のダイヤル自動化が行われたが、外線との相互接続は交換手が行っていた。
  • 1950年代から、クロスバー交換機により内線からの外線発信が自動化された。外線から内線への通話は中継台経由または、着信を局線表示板に表示し特番で応答する方式であった。
  • 1960年代から、事業所集団電話・ダイヤルインサービスの開始により外線から内線への直接着信も可能となった。
  • 1970年代後半から、蓄積プログラム方式のアナログ電子交換機が導入されるようになった。
  • 1980年代後半から、デジタル交換機とマイクロプロセッサを内蔵したデジタル内線電話機が導入されるようになった。
  • 2000年代に入り、同一メーカーのビジネスフォンとデジタル内線電話機が共通化されるようになってきている。
  • 2010年代に入り、IP-PBXと呼ばれる外線・内線のIP回線化に対応したものが中心となってきている。

関連項目[編集]