テキサス州会議事堂

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テキサス州会議事堂

テキサス州会議事堂(テキサスしゅうかいぎじどう、Texas State Capitol)は、アメリカ合衆国テキサス州州都オースティンに立地する同州議会の議事堂。州政府の中枢であるこの建物には、テキサス州議会の議場のほか、テキサス州知事の知事室も設置されている。テキサスのみならず数々の州庁舎の設計を手がけたことで知られるイライジャ・マイヤーズの設計によるこの建物は1882年から1888年にかけて、土木工学技術者リンゼイ・ウォーカーの指示の下で建設された。この議事堂の庁舎は何回か改築されており、1955年の改築ではエアコンが設置された。直近の改築は1997年に行われた。テキサス州会議事堂はワシントンD.C.アメリカ合衆国議会議事堂にこそ及ばないものの、全米50州の州会議事堂の中では最大の建物である[1]

このネオ・ルネサンス調の庁舎の建設費用は、1876年2月15日に採択された、テキサス州の憲法で公用地の売却を許可されたことによって調達できるようになった。調達にあたっては、テキサス州北西部の土地3,000,000エーカー(約12,000km²)が売却された。このときに売却された土地はのちにXIT牧場となった。この土地の売却益と現金とをあわせて、370万ドル(当時)が建設費用に充てられた。庁舎の実働建設作業員は、主に移民労働者や有罪判決を受けた受刑者であった。作業員の数は最も多いときで1,000人を数えた。議事堂の礎石1885年3月2日に置かれた。1888年に議事堂は完成し、4月21日のサンジャシント記念日に供用が開始された。

もともとの建設計画では、この議事堂は州内で採れる石灰岩を使用して建設する予定になっていた。しかし、石灰石の品質が一定でないことが懸念された。この懸念を聞きつけたマーブルフォールズ近くに連なるグラニート・マウンテンの所有者たちは、議事堂建設に必要となる量の花崗岩を無料で提供した。やがてこのピンク色をした花崗岩はオースティンのダウンタウンに建つ多くの州政府の建物に使用され、Texas Pink Granite(テキサスのピンク花崗岩)と呼ばれた。近年になって、この石材はSunset Redという名前でマーケティングが行われるようになった。

1970年には、議事堂は国家歴史登録財に登録された。また1986年には、議事堂は国定歴史建造物に指定された。アメリカ建築協会2007年に行った、アメリカ合衆国内の建築物に関する人気投票のトップ150では、テキサス州会議事堂は第92位にランクされた。

円形をした大広間には歴代テキサス州知事の肖像画が飾られ、ロビーにはエリザベート・ネイの制作によるサミュエル・ヒューストンおよびスティーブン・オースティンの彫刻が施されている。このテキサス州会議事堂は全米50州の州会議事堂の中で最大の床面積を有している。また、高さではアメリカ合衆国議会議事堂よりも5m高い。

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  1. ^ Texas Capitol. State Preservation Board, Caretakers of the Texas Capitol.

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