タブン

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タブン
識別情報
CAS登録番号 77-81-6
特性
化学式 C2H5OP(O)(CN)N(CH3)2
モル質量 162.13 g/mol
密度 1.07 g/cm3, 25 ℃
融点

−50 ℃

沸点

247.5 ℃

への溶解度 7.2 g/100 g at 20 ℃
危険性
引火点 78 ℃
特記なき場合、データは常温(25 )・常圧(100 kPa)におけるものである。

タブン(独: Tabun)は有機リン酸系の神経ガス。1936年に発明され、第二次世界大戦中にドイツで大量に生産された。

地下鉄サリン事件で使用されたサリンや、ソマンなど同じG剤の一種である。サリンやソマンに比べて毒性は弱いが、体全体から吸収され痙攣呼吸困難など様々な症状に陥るため非常に危険である事には変わりはない。「タブン」という名称は、タブンがドイツ軍の制式兵器として採用される以前、Le-100という名称で研究されていた際に、Le-100の効果を検討する会議に出席したあるドイツ軍人がその毒性の強さに「これはタブーだ」とコメントしたことによるという[1]

性質[編集]

無色褐色液体で、純物質無臭であるが不純物が微量存在すると弱い果実臭がある。有機溶媒に溶けやすく強酸強塩基に分解されやすい。

  • LCt50:400 mg・min/m3
  • ICt50:300 mg・min/m3

脚註[編集]

  1. ^ ジョナサン・B・タッカー『神経ガス戦争の世界史―第一次世界大戦からアル=カーイダまで』みすず書房、2008年、30頁。