ストレプト植物

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ストレプト植物
Cyathea spp in Waipoua.jpg
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 植物界 Plantae もしくは

アーケプラスチダ Archaeplastida

亜界 : 緑色植物亜界 Viridiplantae
: ストレプト植物門 Streptophyta
Bremer, 1985
亜門 : ストレプト植物亜門 Streptophytina
Lewis and McCourt, 2004
下位分類

ストレプト植物(ストレプトしょくぶつ)とは、広義の緑色植物(=緑色植物亜界)の中の分類群である。

単にストレプト植物と言った場合には、ストレプト植物門(Streptophyta)を意味することが多く、陸上植物(有胚植物)と車軸藻類を含み、緑藻植物門 Chlorophytaを含まないような最大の単系統群を意味する。また、ストレプト植物亜門(Streptophytina)という分類もあり、これは狭義車軸藻類陸上植物(有胚植物)とを含むような最小の単系統群の意味となる。

ストレプト(strepto-, strepsis)はギリシア語で「螺旋」を意味し、このグループ(接合藻を除く)の精子が螺旋状にねじれていることに由来する。広義車軸藻類の中の接合藻類は精子のような遊泳細胞、鞭毛基底小体を欠く特異な群であるが、細胞分裂の様式などからストレプト植物に含められている。

特徴[編集]

ストレプト植物の特長には以下のものがある。

このようなストレプト植物に対し、狭義の緑藻植物門に属する緑藻類などでは核膜残存型の細胞分裂、崩壊性中間紡錘体、ファイコプラスト(phycoplast)といった特徴がみられる。

階級分類の整合性[編集]

このストレプト植物という分類は、その下位分類に後生植物と藻類とを含む。つまり、それまで別々の体系の下にあったものを姉妹群としているため、これらを同一系統樹内で、階級分類の整合性を合わせるために、ひと工夫を要するのである。具体的な例で言うと、単子葉類の階級にあたるが、その上位の被子植物種子植物真葉植物維管束植物陸上植物、およびストレプト植物の各階級のそれぞれにの可能性がある。この問題が解決され、体系が安定的に理解されるためには、もう少し時間が必要である。車軸藻植物門も参照のこと。

なお、大枠では、陸上植物の直下とその同レベルに適量数の門を置くのが、本来的な立場である。その上で「陸上植物」を階級なしとする例が、ネット上では多いようである。ストレプト植物に関しては、下界もしくは階級なしといった例が見られる。

分類[編集]

緑色植物亜界 Viridiplantae 緑藻植物門 Chlorophyta 緑藻綱 Chlorophyceae
トレボウクシア藻綱 Trebouxiophyceae
アオサ藻綱 Ulvophyceae
プラシノ藻類 (ペディノ藻、クロロデンドロン藻、ミクロモナス藻、等)
ストレプト植物 Streptophyta 車軸藻綱 Charophyceae接合藻綱Zygnematophyceae、等
陸上植物
(有胚植物) Embryophyta
ゼニゴケ植物門 Marchantiophyta/苔植物門
マゴケ植物門/蘚植物門Bryophyta
ツノゴケ植物門Anthocerotophyta
維管束植物 Tracheophyta ヒカゲノカズラ植物門 Lycopodiophyta
真葉植物 Euphyllophyta シダ植物門 Pteridophyta
種子植物 Spermatophyta 裸子植物門 Gymnospermae
被子植物門 Angiospermae