アーケプラスチダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
アーケプラスチダ
ソゾの一種 灰色藻Glaucocystis sp.
紅藻のソゾの一種 灰色藻
Glaucocystis sp.
ヒマワリ 緑藻クラミドモナス
陸上植物ヒマワリ 緑藻クラミドモナス
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
階級なし : アーケプラスチダ Archaeplastida
学名
Archaeplastida Adl et al. 2005
和名
アーケプラスチダ

アーケプラスチダ学名Archaeplastida)は、真核生物の主要な系統の1つであり、陸上植物緑藻紅藻と、さらに灰色植物と呼ばれる藻類の小さなグループからなる。これらの生物はみな、2枚の膜に囲まれた、したがって細胞内共生したシアノバクテリアから直接派生したと考えられるプラスチドを持っている。

共生が一回だけの植物群という意味で一次植物 (Primoplantae) という語もある。アーケプラスチダ以外のグループでは、プラスチドは3ないし4枚の膜に囲まれており、緑藻あるいは紅藻から二次的に獲得したものである(二次植物参照)。

特徴[編集]

細胞には通常は中心体がなく、クリステが平板状のミトコンドリアがある。たいていセルロースを含む細胞壁があり、養分はデンプンの形で貯蔵される。ただしこうした形質は他の真核生物にも見られる。アーケプラスチダが単系統群である証拠は、分子系統学的研究によってプラスチドがおそらく単一起源であることが示される、ということから来ている。

系統[編集]

アーケプラスチダ類は大きく2つの進化系統に分かれる。紅藻はたいていのシアノバクテリアと同様に色素としてクロロフィルaフィコビリンを持っている。一方、緑色植物(緑藻と陸上植物)はクロロフィルabを持っておりフィコビリンは持たない。ただ灰色植物の位置付けはよくわからない。灰色植物はシアノバクテリアの標準的な色素を持っているのみならず、妙なことにプラスチドに細胞壁が残っている(そのためこのプラスチドをシアネレと呼ぶ)。

名称に関して[編集]

キャバリエ=スミス (1981) は植物界 kingdom Plantae はこのグループのことを示すべきだと提案しており、したがって「広義の植物界 Plantae sensu lato」と呼ばれることもあるが、単系統性に疑問が残ることもあって一般的にはなっていない。そこでAdl et al. (2005) はもっと明確なArchaeplastida という名称を導入した。

参考文献[編集]