カンサス (バンド)
| カンサス Kansas |
|
|---|---|
| 基本情報 | |
| 出身地 | |
| ジャンル | ロック プログレッシブ・ロック ハードロック |
| 活動期間 | 1969年 - 1983年 1986年 - 現在 |
| レーベル | Kirshner/Epic MCA |
| 影響 | イエス エマーソン・レイク&パーマー フランク・ザッパ ビートルズ |
| 公式サイト | KANSASBAND.com |
| メンバー | |
| 歴代メンバーを参照 | |
| 旧メンバー | |
| 歴代メンバーを参照 | |
カンサス(Kansas)は、アメリカの代表的なプログレッシブ・ロック・バンド。カンザスではなくカンサスと呼ぶのが日本では一般的である。
日本ではあまり知名度はないが、イギリス主体のプログレッシヴ・ロックをアメリカン・ロック的解釈でアーシーかつポップに消化したサウンドで、本国やヨーロッパなどでは高い評価を得ている。アメリカのプログレ、ことにプログレッシヴ・ハードロックに分類されるバンドとしてはパイオニア的な存在である。
目次 |
[編集] バイオグラフィー
1969年にカンザス州で結成される。その間、フィル・イハートがイギリスに音楽留学へと行った際、全盛期のプログレッシブ・ロックを目の当たりにし衝撃を受ける。その後、1974年にメジャー・デビューを果たす。同年中に1stアルバム『Kansas』と2ndアルバム『Song for America』を発表。翌年には3枚目のアルバム『Masque(仮面劇)』を発表した。これら3枚はいずれも最終的にゴールド・ディスクを獲得している。
1976年には『Leftoverture(永遠の序曲)』を発表。「Carry On Wayward Son(伝承)」のシングル・ヒットも生まれ、アルバムは同年中に100万枚、1995年までに400万枚を売る大ヒットとなった。
1977年発表の『Point Of Know Return(暗黒への曳航)』からは「Dust In The Wind(すべては風の中に)」が大ヒットし、アルバムそのものも同年中に100万枚、1995年までに400万枚に到達している[1]。
また、ライブ活動も積極的に行っており、毎年のように100本以上のツアーをこなしている。1978年には1977〜78年の3本のツアーで収録した音源をもとに、LP2枚組のライブアルバム『Two for the show(偉大なる聴衆へ)』を発表。翌年に100万枚到達。
1979年には『Monolith(モノリスの謎)』、1980年には『Audio Visions』とコンスタントにアルバムを発表。しかし、ソロとして活動することを決意したスティーヴ・ウォルシュがバンドからの脱退を表明する。
バンドは新メンバーのオーディションを行い、新人のジョン・エレファンテがヴォーカル&ソングライターとして加入する。新生カンサスとして1982年にアルバム『Vinyl Confessions』を発表。先行シングル「Play The Game Tonight」が17位まで上がり、久々のヒットとなる。
1983年の『Drastic Measures』はよりポップでコンパクトにまとめられたアルバムだったが、売上の面では成功しなかった。バンドの象徴的存在だったヴァイオリンのロビー・スタインハートが脱退を表明。その後、バンドはベストアルバムを発売し解散する。
1986年にはスティーヴ・ウォルシュが中心となり、ギタリストにスティーヴ・モーズを迎えるなど大幅にメンバーを入れ替えて再結成され、アルバム『Power』を発表。以降は流動的なメンバー構成で活動を続けており、『Somewhere to Elsewhere』ではオリジナル・メンバー全員でのリユニオンも成し遂げている。
2008年には未発表音源を大幅に加えた発売30周年記念盤の『Two for the show』が発売された。
2009年にはオーケストラと共演したライヴDVD『There's Know Place Like Home』が発売された。旧メンバーのケリー・リヴグレンとスティーヴ・モーズもゲスト参加している。
現在もライブ活動を中心に現役で活動中である。
[編集] 音楽性とその影響
曲作り・サウンドの傾向としてはロックンロール指向の強いスティーヴ・ウォルシュと、プログレッシブ・ロック指向が強いケリー・リヴグレンの2人が中心である。スティーヴとロビーのツイン・ヴォーカル、ケリーとリチャードのツイン・ギター、ケリーとスティーヴのツイン・キーボード、そしてヴァイオリンを加えた斬新なメンバー構成で、デビュー当初からブリティッシュ・プログレの構築性とアメリカン・ロックの泥臭さをミックスした独自の音楽性を展開した。プログレ・バンドではあるが、フォークやヘヴィ・ブルーズ、カントリー、ラテンなど、非常に雑多な音楽的アプローチを盛り込んでいた。
アメリカにおけるプログレッシブ・ロック、ことにブリティッシュ・プログレの模倣ではない音楽性を確立したパイオニアとして、後世に与えた影響は少なくない。イングヴェイ・マルムスティーンは『Two for the show』を聴いて大きな衝撃を受けたといい、「それまでアメリカのバンドではスティクスをよく聴いていたんだけど、カンサスを知ってからは僕の中でスティクスはかなり小さな存在になってしまったよ」と述べている。後に「伝承」をカバーしている。
その他にもドリーム・シアターが「伝承」を、サラ・ブライトマンが「すべては風の中に」をカバーしている。
[編集] 歴代メンバー
オリジナルメンバー
- スティーヴ・ウォルシュ Steve Walsh - Lead Vocals, Keyboards & Synthesizers ※1980年脱退、1986年復帰。
- ロビー・スタインハート Robby Steinhardt - Lead Vocals, Violin & Viola ※1983年脱退、1998年に復帰するが現在は再び脱退。
- ケリー・リヴグレン Kerry Livgren - Lead & Rhythm Guitars, Keyboards, Synthesizers ※1983年脱退、その後楽曲提供では参加。
- リチャード・ウィリアムス Richard Williams - Lead & Rhythm Guitars
- デイヴ・ホープ Dave Hope - Bass ※1983年脱退
- フィル・イハート Phil Ehart - Drums, Percussion 空軍所属の父の赴任に伴い日本での居住歴あり
途中加入のメンバー
- ジョン・エレファンテ John Elefante - Lead Vocals, Keyboards ※1982年参加、1984年脱退。
- スティーヴ・モーズ Steve Morse - Lead Guitars ※1985年参加、1991年脱退。現在はディープ・パープルに加入。
- ビリー・グリアー Billy Greer - Bass & Vocals ※1985年参加
- デヴィッド・ラグスデール David Ragsdale - Violins & Guitars ※1991年参加、1997年脱退、ロビー・スタインハート脱退後に復帰
- ウォーレン・ハム Warren Ham Keyboards, Flute, Alto and Soprano Saxophones, Harmonica & Vocals ※1982年参加、1984年脱退
- グレッグ・ロバート Greg Robert Keyboards & Vocals ※1991年参加、1997年脱退
[編集] ディスコグラフィー
[編集] アルバム
- 1974 カンサス・ファースト・アルバム Kansas (174位)
- 1974 ソング・フォー・アメリカ Song For America (57位)
- 1975 仮面劇 Masque (70位)
- 1976 永遠の序曲 Leftoverture (5位)
- 1977 暗黒への曳航 Point Of Know Return (4位)
- 1978 偉大なる聴衆へ Two For The Show (32位)
- 1979 モノリスの謎 Monolith (10位)
- 1980 オーディオ・ビジョンズ Audio Visions (26位)
- 1982 ビニール・コンフェッション Vinyl Confessions (26位)
- 1983 ドラスティック・メジャーズ Drastic Measures (41位)
- 1984 ベスト・オブ・カンサス The Best Of Kansas (154位)
- 1986 パワー Power (35位)
- 1988 イン・ザ・スピリット・オブ・シングス In The Spirit Of Things (114位)
- 1992 ライブ・アット・ザ・ウイスキー Live At The Whisky
- 1994 伝承 The Kansas Boxed Set
- 1995 フリークス・オブ・ネイチャー Freaks Of Nature
- 1998 オールウェイズ・ネバー・ザ・セイム Always Never The Same
- 1998 キング・ビスケット・ライブ King Biscuit Flower Hour Presents
- 2000 サムホエア・トゥ・エルスホエア Somewhere To Elsewhere
- 2002 デヴァイス・ヴォイス・ドラム Device, Voice, Drum
- 2004 Sail On: The 30th Anniversary Collection 1974-2004
()内の順位はすべてビルボード200の最高位。
[編集] シングル
1974年
- Can I Tell You
1975年
- Bringing It Back
- Song For America
1976年
- It Takes A Woman's Love (To Make A Man)
- Carry On Wayward Son (11位)
1977年
- What's On My Mind
- Point of Know Return (28位)
1978年
- Dust in the Wind (6位)
- Portrait (He Knew) (64位)
1979年
- Lonely Wind (60位)
- People Of The South Wind (23位)
- Reason To Be (52位)
1980年
- Hold On (40位)
- Got To Rock On (76位)
1982年
- Play The Game Tonight (17位)
- Right Away (73位)
- Chasing Shadows
1983年
- Fight Fire With Fire (58位)
- Everybody's My Friend
1984年
- Perfect Lover
1986年
- All I Wanted (19位)
1987年
- Power (84位)
- Can't Cry Anymore
1988年
- Stand Beside Me
1995年
- Desperate Times
- Hope Once Again
[編集] 伊藤政則各盤名言集
[編集] 暗黒への曳航
「カンサスよ、それは無理だ!僕に、世界に存在する最も美しく、しかも劇的な形容詞をさがせたって。凄すぎるよ、あんまり。僕の流した感動の涙じゃゆるしてくれないというのかい!」
「五感のすみずみにしみわたる繊細なサウンドと胸を打つ言葉の洪水の中で溺死しそうな僕に、お願いだから誰か手をさしのべて欲しい」
[編集] 外部リンク
- Official website (英語)
- Sony Music Online Japan : カンサス (日本語)
[編集] 脚注
- ^ バンド公式ウェブサイトによる
[編集] 関連項目
- プログレッシブ・ロック
- アメリカン・プログレ・ハード
- ボストン
- アニミュージック - ライブDVD「Device voice drum」のパッケージとCGムービーを担当。
- SUPERNATURAL 挿入歌で使用