エルモア・レナード
エルモア・ジョン・レナード・ジュニア (Elmore John Leonard Jr., 1925年10月11日 - )は、アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズ出身の小説家、脚本家。男臭く、歯に衣着せない表現の独特な犯罪小説で知られる。1984年、『ラブラバ』でエドガー賞最優秀長篇賞。1992年には同巨匠賞を受賞した。
経歴[編集]
1925年に生まれたレナードは、ゼネラルモーターズに勤めていた父の仕事の都合で1925年から1934年まで引っ越しを繰り返した。 ダラス、オクラホマシティ、メンフィスを経て、1934年に一家はミシガン州のデトロイトに落ち着き、以来レナードは、この一帯を自身の郷里とした。
1930年代に、彼の作品の多くに影響を及ぼす2つの主要な出来事があった。ギャングとデトロイト・タイガースが全国的ニュースになっていた。1931年頃から1934年5月に殺されるまでボニーとクライド(後年の映画『俺たちに明日はない』で有名)は暴れまわった。タイガースが1934年にワールドシリーズに勝ち進み、1935年に優勝した。スポーツと銃はともにその後の彼を魅了するようになった。
1935年、5年生のときにレマルクの『西部戦線異状なし』に触発されて芝居の台本を書き、教室で上演した。ハイスクール時代は文章を書かず、野球とフットボールに打ち込んでいた。この頃、同級生に(ワシントン・セネターズの投手だったエミル・“ダッチ”・レナードにならって)「ダッチ」というあだ名を付けられた。
1943年にデトロイト大学イエズス会士高校を卒業。海兵隊に志願するが目が悪いため拒否され、海軍のシービー(建設部隊)に入隊し、南太平洋で3年間勤務した。 1946年に除隊してデトロイト大学に入学。1947年、GMを辞めたレナードの父は自動車販売をはじめるためにニューメキシコ州に移り住んだ。レナードは卒業後は父のもとで働くつもりでいたが、父は半年で急死した。その後は作家を志して、雑誌短編コンテストに作品を投稿した。1949年に広告代理店に就職し、コピーライターとして働くかたわらに西部劇小説を書いた。大学は1950年に英語と哲学の学位を取得し卒業。
1951年、レナードは、大衆雑誌「アーゴシー(Argosy)」に掲載された短編小説「Trail of the Apache」で成功した。 1950年代と'60年代前半にかけ、彼は短編を30以上書き続けた。 1953年に彼の最初の長編「The Bounty Hunters」を上梓、4本の長編がこの後に続いた。 この時期、短編「The Tall T」と「3:10 to Yuma」が映画化された。
1961年にレナードは会社を辞め、1963年までフリーランスのコピーライターと脚本家をしていた。1963年からは自分の会社「Elmore Leonard Advertising Company」を作って1966年まで続けた。1969年に初の非西部劇「The Big Bounce」で作家業に復帰する。
以後も小説と映画脚本を書いて生活するが、作家として高い評価と大きな売り上げを得るようになったのは、ようやく1980年代からである(ディーン・クーンツは、1981年の「ベストセラー小説の書き方」で20歳年長のレナードを「これからの有望株」だとしている)。1983年の「ラブラバ」はエドガー賞の長編賞を受賞し、1984年の「グリッツ」は初めてのベストセラーになった。
90年代に入ると、「ゲット・ショーティ」、「ジャッキー・ブラウン(原作:ラム・パンチ)」など作品の映画化が続いた。90歳近い現在も執筆を続けている。
著書[編集]
- The Bounty Hunters (1953)
- The Law at Randado (1954)
- Escape from Five Shadows (1956)
- Hombre (1961)
- The Big Bounce (1969)
- 『ムーンシャイン・ウォー』 The Moonshine War (1969)
- Valdez is Coming (1970)
- Forty Lashes Less One (1972)
- 『ミスター・マジェスティック』 Mr. Majestyk (1974)
- 『五万二千ドルの罠』 Fifty-Two Pickup (1974)
- 『スワッグ』 Swag (1976)
- 『身元不明者89号』Unknown man No.89 (1977)
- 『追われる男』 The Hunted (1977)
- 『ザ・スイッチ』 The Switch (1978)
- Gunsights (1979)
- 『野獣の街』 City Primeval (1980)
- 『マイアミ欲望海岸』 Gold Coast (1980)
- 『スプリット・イメージ』 Split Images (1981)
- 『キャット・チェイサー』 Cat Chaser (1982)
- 『スティック』 Stick (1983)
- 『ラブラバ』 La BRAVA (1983)
- 『グリッツ』 Glitz (1985)
- 『バンディッツ』 Bandits (1987)
- 『タッチ』 Touch (1987)
- 『フリーキー・ディーキー』 Freaky Deaky (1988)
- 『キルショット』 Killshot (1989)
- 『ゲット・ショーティ』 Get Shorty (1990)
- Maximum Bob (1991)
- 『ラム・パンチ』 Rum Punch (1992)(映画『ジャッキー・ブラウン』原作)
- 『プロント』 Pronto (1993)
- Riding the Rap (1995)
- 『アウト・オブ・サイト』 Out of Sight (1996) (監督:スティーブン・ソダーバーグで映画化)
- 『キューバ・リブレ』 Cuba Libre (1998)
- Tonto Woman (1998)
- 『ビー・クール』 Be Cool (1999)
- Pagan Babies (2000)
- Tishomingo Blues (2002)
- When the Women Come Out to Dance (2002)
- 『ママ、大変、うちにコヨーテがいるよ!』 A Coyote's in the House (2003)
- Mr. Paradise (2004)
- The Complete Western Stories (2004)
- 『ホット・キッド』 The Hot Kid (2005)
- Comfort to the Enemy (2006)
- Up in Honey's Room (2007)
- Elmore Leonard´s 10 Rules of Writing (2007)
- Road Dogs (2009)
外部リンク[編集]
- "Elmore Leonard's rules for Westerns", by Stephen Abell: a review in the TLS, June 21, 2006.
- Elmore Leonard Homepage
- Elmore Leonard: white space upon a printed page
- Photo of Leonard @ Double-Whammy
- Bio from All Movie Guide @ VH1.com
- Elmore Leonard Interview @ TheGATE.ca
- Bio @ the University of Albany
- Elmore Leonard - インターネット・ムービー・データベース(英語)
- 1985 and 1987 audio interviews with Elmore Leonard by Don Swaim of CBS Radio, RealAudio
- Guardian Interview
- Gate Interview
- BankRank Interview
- BookReporter Interview
- Elmore Leonard interviewed by Ginny Dougary (2004)