ローレンス・ブロック

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ローレンス・ブロックLawrence Block1938年6月24日 - )は、アメリカ合衆国小説家。主にサスペンス、探偵小説を手がける。

来歴[編集]

ニューヨーク州バッファロー出身。1960年よりペーパーバック・ライターとして娯楽小説にて作家デビュー。作品はニューヨークを舞台にしたものが多く、主人公も探偵、空き巣、殺し屋など様々な設定がある。中でも、「マット・スカダー・シリーズ」と「泥棒バーニイ・シリーズ」で人気を集めた。『八百万の死にざま』、『死者との誓い』でシェイマス賞最優秀長篇賞。『倒錯の舞踏』でエドガー賞 長編賞を受賞。

1994年には、MWA賞 グランドマスター(巨匠)賞を授与。また2002年には、PWA 生涯功労賞を授与されている。

「ローレンス・ブロックのベストセラー作家入門」(原題はTelling Lies for Fun & Profitで、直訳すると「おもしろくて得をする嘘をつくこと」)は、エンターテインメント小説の書き方の解説書であるだけでなく、彼の小説論・作家論が書かれており、彼の作品をよりよく読み理解するためにも、大変参考になる。

2007年公開の『マイ・ブルーベリー・ナイツ』では、同作品の監督ウォン・カーウァイと共に脚本を手掛けた。

主な作品[編集]

マット・スカダー・シリーズ[編集]

長編:

  • 『過去からの弔鐘』 Sins of the Fathers(1976)
  • 『冬を怖れた女』 In the Midst of Death(1976)
  • 『一ドル銀貨の遺言』 Time to Murder and Create(1977)
  • 『暗闇にひと突き』 A Stab in the Dark(1981)
  • 『八百万の死にざま』 Eight Million Ways to Die(1982) - PWA賞最優秀長篇賞
  • 『聖なる酒場の挽歌』 When the Sacred Ginmill Closes(1986)
  • 『慈悲深い死』 Out on the Cutting Edge(1989)
  • 『墓場への切符』 A Ticket to the Boneyard(1990)
  • 『倒錯の舞踏』 A Dance at the Slaughterhouse(1991) - エドガー賞 長編賞
  • 『獣たちの墓』 A Walk Among the Tombstones(1992)
  • 『死者との誓い』 The Devil Knows You're Dead(1993) - PWA賞最優秀長篇賞
  • 『死者の長い列』 A Long Line of Dead Men(1994)
  • 『処刑宣告』 Even the Wicked(1996)
  • 『皆殺し』 Everybody Dies(1998)
  • 『死への祈り』 Hope to Die(2001)
  • 『すべては死にゆく』 All the Flowers Are Dying(2005)
  • 『償いの報酬』 A Drop of the Hard Stuff(2011)

短編:

  • 『窓から外へ』 Out the Window(1977)
  • 『バッグ・レディの死』 Like a Lamb to Slaughter (A Candle for the Bag Lady)(1977)
  • 『夜明けの光の中に』 By the Dawn's Early Light(1984) - MWA賞 最優秀短編賞、PWA賞最優秀短編賞
  • 『ブッチャーとのデート』 A Date with the Butcher(1989)
  • 『バットマンを救え』 Batman's Helpers(1990)
  • 『慈悲深い死の天使』 The Merciful Angel of Death(1993) - PWA賞最優秀短編賞
  • 『ダヴィデをさがして』 Looking for David(1997)
  • 『レッツ・ゲット・ロスト』 Let's Get Lost(2000)
  • 『夜と音楽と』 The Night and the Music(2002)
  • 『おかしな考えを抱くとき』 A Moment of Wrong Thinking(2002)

泥棒バーニイ・シリーズ[編集]

長編:

  • 『泥棒は選べない』 Burglars Can't Be Choosers(1977)
  • 『泥棒はクロゼットのなか』 The Burglar in the Closet(1978)
  • 『泥棒は詩を口ずさむ』 The Burglar Who Liked to Quote Kipling(1979) - ネロ・ウルフ賞受賞
  • 『泥棒は哲学で解決する』 The Burglar Who Studied Spinoza(1980)
  • 『泥棒は抽象画を描く』 The Burglar Who Painted LikeMondrian(1983)
  • 『泥棒は野球カードを集める』 The Burglar Who Traded Ted Williams(1994)
  • 『泥棒はボガートを夢見る』 The Burglar Who Thought He Was Bogart(1995)
  • 『泥棒は図書室で推理する』 The Burglar in the Library(1997)
  • 『泥棒はライ麦畑で追いかける』 The Burglar in the Rye(1999)
  • 『泥棒は深夜に徘徊する』 The Burglar on the Prowl(2004)

短編:

  • 『夜の泥棒のように』 Like a Thief in the Night(1983)
  • 『泥棒はプレスリーを訪問する』 The Burglar Who Dropped In On Elvis(1990)
  • 『泥棒は煙のにおいをかぎつける』 The Burglar Who Smelled Smoke(1997)


快盗タナー・シリーズ[編集]

  • 『快盗タナーは眠らない』 The Thief Who Couldn't Sleep(1966)
  • 『タナーと謎のナチ老人』 The Canceled Czech(1966)
  •  Tanner's Twelve Swingers(1967)
  •  The Scoreless Thai (a.k.a. Two for Tanner)(1968)
  •  Tanner's Tiger(1968)
  •  Here Comes a Hero (a.k.a. Tanner's Virgin)(1968)
  •  Me Tanner, You Jane(1970)
  •  Tanner on Ice(1998)


殺し屋ケラー・シリーズ[編集]

  • 『殺し屋』 Hit Man(1998)- 連作短編集
    • 名前はソルジャー Answers to Soldier(1990)
    • ケラー、馬に乗る Keller on Horseback(1994)
    • ケラーの治療法 Keller's Therapy(1993)- MWA賞最優秀短編賞
    • 犬の散歩と鉢植えの世話、引き受けます Keller's Dog (Dogs Walked, Plants Watered)(1994)
    • ケラーのカルマ Keller's Karma(1995)
    • ケラー、光り輝く鎧を着る Keller in Shining Armor(1995)
    • ケラーの選択 Keller's Choice(1998)
    • ケラーの責任 Keller on the Spot(1997)- MWA賞最優秀短編賞
    • ケラーの最後の逃げ場 Keller's Last Refuge(1997)
    • ケラーの引退 Keller in Retirement(1998)
  • 『殺しのリスト』 Hit List(2000)
  • 『殺しのパレード』 Hit Parade(2006)
    • ケラーの指名打者 Keller's Designated Hitter(2001)
    • 鼻差のケラー Keller by a Nose(2006)
    • ケラーの適応能力 Keller's Adjustment(2005)
    • 先を見越したケラー Proactive Killer
    • ケラー・ザ・ドッグキラー Keller the Dogkiller(2008)
    • ケラーのダブルドリブル Keller's Double Dribble(2006)
    • ケラーの平生の起き伏し Quotidian Keller
    • ケラーの遺産 Keller's Legacy
    • ケラーとうさぎ Keller and the Rabbits(2003)
  • 『殺し屋 最後の仕事』 Hit and Run(2008)
  • Keller in Dallas(2009)- Kindleのみ


その他長篇[編集]

  • 『緑のハートをもつ女』 The Girl with the Long Green Heart(1965)
  • 『危険な文通』 Ronald Rabbit is a Dirty Old Man(1971)
  • 『魔性の落とし子』 Ariel(1980)
  • 『盲目の預言者』 Random Walk(1988)
  • 『砕かれた街』 Small Town(2003)


短篇集[編集]

※各掲載作品一覧は右にある[表示]をクリック。

  • 『おかしなことを聞くね ローレンス・ブロック傑作集1 』 Sometimes They Bite(1983) 田口俊樹他訳 〈ハヤカワ文庫 1992年〉
  • 『バランスが肝心 ローレンス・ブロック傑作集2 』 Like a Lamb to Slaughter(1984) 田口俊樹訳 〈ハヤカワ文庫 1993年〉
  • 『夜明けの光の中に ローレンス・ブロック傑作集3 』 Some Days You Get the Bear(1993) 田口俊樹訳 〈ハヤカワ文庫 1994年〉
  • 『頭痛と悪夢 英米短編ミステリー名人選集〈4〉』 (日本オリジナル編集) 〈光文社文庫 1999年〉
  • 『やさしい小さな手 現代短篇の名手たち7 』 (日本オリジナル編集) 〈ハヤカワ文庫 2009年〉

外部リンク[編集]