アルノ・ヴァン・ズワム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヴァン・ズワム
名前
本名 アルノ・ヴァン・ズワム
カタカナ ヴァン・ズワム
ラテン文字 Arno Van Zwam
基本情報
国籍 オランダの旗 オランダ
生年月日 (1969-09-16) 1969年9月16日(54歳)
出身地 オランダ
身長 188cm
体重 84kg
選手情報
ポジション GK
利き足 右足
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
1992-2000 オランダの旗 フォルトゥナ・シッタールト 200 (0)
2000-2003 日本の旗 ジュビロ磐田 74 (0)
2003-2007 オランダの旗 NACブレダ 29 (0)
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

アルノ・ヴァン・ズワム(Arno Van Zwam、1969年9月16日 - )は、オランダ出身の元サッカー選手である。ポジションはゴールキーパー(GK)。

経歴[編集]

1992/93年シーズンにフォルトゥナ・シッタールトでプロ生活を始め、3シーズン目にエールステ・ディヴィジ(オランダ2部)で初出場を記録するとチームのエールディヴィジ(同国1部)復帰に貢献。以後、6シーズンにわたって同チームの正GKとして活躍した。

1999/2000年シーズンの終了後、ヴァン・ズワムは初の移籍先としてJリーグジュビロ磐田と契約し、2000年の2ndステージ開幕戦、6月24日の柏レイソル戦でJリーグデビューを果たし[1]、同チームでも正GKを務めた。ヴァン・ズワム在籍時の磐田はチームの絶頂期で、ヴァン・ズワムがJ1リーグ戦30試合中26試合に出場した2001年には1stステージ優勝を果たし[2]、ヴァン・ズワムはJリーグベストイレブンに選ばれた。2002年には1stと2ndの双方のステージで優勝する年間完全優勝を果たした。Jリーグでは74試合(失点はわずか66[3]、防御率は0.89とJ1歴代トップクラスである[4]。)、リーグカップでは22試合に出場した[1]。磐田在籍時の2000年にはJOMOカップに外国籍選手選抜の一員として先発出場した[5]

2003年のJリーグのシーズン途中で磐田から母国オランダのNACブレダへ移籍。4シーズンぶりのエールディヴィジ復帰となり、2006/07年シーズンの終了と共に引退した。その後はブレダのコーチを務めている[6]

所属クラブ[編集]

個人成績[編集]

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
オランダ リーグ戦 リーグ杯KNVBカップ 期間通算
1992-93 フォルトゥナ 1部 0 0
1993-94 2部 0 0
1994-95 34 0
1995-96 1部 33 0
1996-97 34 0
1997-98 34 0
1998-99 31 0
1999-00 34 0
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2000 磐田 30 J1 15 0 4 0 3 0 22 0
2001 1 26 0 8 0 2 0 36 0
2002 16 0 5 0 0 0 21 0
2003 17 0 5 0 - 22 0
オランダ リーグ戦 リーグ杯KNVBカップ 期間通算
2003-04 ブレダ 1部 7 0
2004-05 3 0
2005-06 17 0
2006-07 2 0
通算 オランダ 1部 195 0
オランダ 2部 34 0
日本 J1 74 0 22 0 5 0 101 0
総通算 301 0

その他の公式戦

その他の国際公式戦

記録[編集]

  • ジュビロ磐田在籍時にJ(J1)リーグで6000分以上出場を対象としたゴールキーパーの通算防御率において0.89という数字を叩き出した[4]。一般的にDFラインとの意思疎通や連携が不利とされる外国人GKでありながら、抜群の瞬発力とポジショニングを生かし金字塔を打ち立てた。この記録が確定しているのはヴァン・ズワムのみである。
  • リーグが開幕した1993年以降、この記録は未だ破られていない。
出場時間(分) 出場数 失点 通算防御率
6,709 74 66 0.89

個人タイトル[編集]

備考 [編集]

  • ヴァン・ズワムがジュビロを退団してから、2007年9月にジウバーニセレッソ大阪に入団するまで4年間Jリーグに外国籍のゴールキーパーは所属していなかった。

参照[編集]

  1. ^ a b “ヴァン・ズワム”. data.j-league. https://data.j-league.or.jp/SFIX04/?player_id=6394 2020年4月17日閲覧。 
  2. ^ 同年のJリーグチャンピオンシップでは鹿島アントラーズに敗北。ヴァン・ズワムは2試合ともフル出場したが、第2戦の延長で小笠原満男Vゴールとなるフリーキックを決められ、年間優勝を逃した。
  3. ^ “ジュビロ磐田、歴代最強外国籍選手5人。ドゥンガ、スキラッチ…黄金期の礎を築いたスターたち”. www.footballchannel. https://www.footballchannel.jp/2020/04/27/post371782/4/ 2020年4月26日閲覧。 
  4. ^ a b “広島GK 歴代防御率トップ 代表でも期待”. www.nikkansports.coml. https://www.nikkansports.com/soccer/column/data/news/202005310000052.html 2020年6月1日閲覧。 
  5. ^ JOMO CUP 2000 Jリーグドリームマッチ”. data.j-league. 2020年4月21日閲覧。
  6. ^ エールディビジ所属の吉田麻也2010年4月5日付ブログで、コーチとなったヴァン・ズワムが紹介されている。[1]

外部リンク[編集]