はるさめ (護衛艦・初代)
はるさめ | |
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基本情報 | |
建造所 | 浦賀船渠 |
運用者 | 海上自衛隊 |
艦種 |
甲型警備艦→護衛艦(DDA) → 特務艦(ASU) |
級名 | 初代むらさめ型 |
艦歴 | |
計画 | 昭和32年度計画 |
発注 | 1957年 |
起工 | 1958年6月17日 |
進水 | 1959年6月18日 |
就役 |
1959年12月15日 1985年3月5日(特務艦に種別変更) |
除籍 | 1989年5月31日 |
要目 | |
基準排水量 | 1,800トン |
満載排水量 | 2,420トン |
全長 | 108.0m |
最大幅 | 11.0m |
深さ | 8.0m |
吃水 | 3.7m |
ボイラー | 石川島式FW-D式2胴水管型缶×2基 |
主機 | 石川島艦本改良型衝動式蒸気タービン×2基 |
出力 | 30,000PS |
推進器 | スクリュープロペラ × 2軸 |
速力 | 最大 30ノット |
航続距離 | 5,500浬 (18ノット時) |
乗員 | 250名 |
兵装 |
Mk.39 54口径5インチ単装砲 × 3基 Mk.33 3インチ連装速射砲 × 2基 Mk.15 ヘッジホッグ × 1基 Mk.2 短魚雷落射機 × 2基(1979年撤去) →68式3連装短魚雷発射管 × 2基(1979年装備) 55式爆雷投射機(Y砲) × 1基(1967年撤去) 54式爆雷投下軌条 × 2条(1967年撤去) |
FCS |
Mk.57 (5インチ砲用) × 2基(1965年 1基撤去) Mk.63 射撃指揮装置(3インチ砲用) × 1基(1965年撤去) 68式射撃指揮装置0型(1965年装備) |
レーダー |
OPS-1B 対空 OPS-3A 水上 |
ソナー |
SQS-11A 捜索用 SQR-4 攻撃用 OQA-1A 可変深度ソナー (1967年3月装備) |
電子戦・ 対抗手段 | AN/BLR-1 ESM |
はるさめ(ローマ字:JDS Harusame, DD-109、ASU-7008)は、海上自衛隊の護衛艦。むらさめ型護衛艦 (初代)の3番艦。艦名は「春に静かに降る雨」に由来し、この名を受け継ぐ日本の艦艇としては、旧海軍春雨型駆逐艦「春雨」、白露型駆逐艦「春雨」に続き3代目に当たる。
艦歴
[編集]「はるさめ」は、昭和32度計画1,800トン型警備艦1609号艦として浦賀船渠で1958年6月17日に起工され、1959年6月18日に進水、1959年12月15日に就役し、舞鶴地方隊に編入された。
1960年1月16日、第1護衛隊群隷下の第10護衛隊に編入された。
1961年2月1日、第10護衛隊が自衛艦隊隷下に再編された第2護衛隊群隷下に編成替え。
海上自衛隊は昭和34年度から国産の射撃指揮装置の研究に着手し、試作を行い「はるさめ」で実用実験を行うこととなった。1965年に艦橋上のMk.63及びMk.57射撃指揮装置を撤去し、試作射撃指揮装置と換装された。本艦での技術試験及び実用試験を経て、1968年に制式採用されたのが68式射撃指揮装置(GFCS-0型)である。
1967年3月、艦尾の爆雷投下軌条及び爆雷投射機が撤去され、VDS(可変深度ソナー)が装備された。
1969年3月15日、第10護衛隊が第3護衛隊群隷下に編成替え。
1979年8月1日から9月14日にかけて対潜兵装の換装が行われ、短魚雷落射機を撤去し、68式3連装短魚雷発射管を装備した。
1984年3月30日、第10護衛隊が廃止となり第3護衛隊群に直轄艦として編入。
1985年3月5日、特務艦に種別変更され、艦籍番号がASU-7008に変更。第1潜水隊群に直轄艦として編入され、定係港が呉に転籍。潜水艦の訓練支援を任務とし、艦尾のVDS(可変深度ソナー)が撤去され、魚雷揚収設備が追加された[1]。
1989年5月31日、除籍。29年間の艦歴において地球約30周分にあたる約66万浬を航海している。
歴代艦長
[編集]代 | 氏名 | 在任期間 | 出身校・期 | 前職 | 後職 | 備考 |
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1 | 小川左右民 | 1959.12.15 – 1960.12.23 | 海兵65期 | |||
2 | 在原 浩 | 1960.1.24 – 1960.12.18 | ||||
3 | 山本勝知 | 1960.12.19 – 1962.12.20 | ||||
4 | 松元金一 | 1962.12.21 – 1964.12.18 | ||||
5 | 前川泰四郎 | 1964.12.19 – 1966.9.26 | ||||
6 | 小林浩之 | 1966.9.27 – 1967.9.17 | ||||
7 | 西出 嵒 | 1967.9.18 – 1968.11.11 | ||||
8 | 東 堂之 | 1968.11.12 – 1970.9.2 | ||||
9 | 石崎勝之助 | 1970.9.3 – 1971.11.30 | ||||
10 | 藤本正夫 | 1971.12.1 – 1974.6.20 | 海兵77期 | |||
11 | 田辺元起 | 1974.6.21 – 1975.6.30 | 海兵76期 | |||
12 | 田村 昭 | 1975.7.1 – 1976.8.19 | ||||
13 | 丸山敏視 | 1976.8.20 – 1977.4.9 | ||||
14 | 高野良三 | 1977.4.10 – 1978.8.9 | ||||
15 | 藤原弘文 | 1978.8.10 – 1979.8.20 | 3等海佐 | |||
16 | 中村英昭 | 1979.8.21 – 1980.12.4 | 防大5期 | |||
17 | 寺西 弘 | 1980.12.5 – 1982.8.1 | ||||
18 | 野末博行 | 1982.8.2 – 1983.8.9 | 防大8期 | |||
19 | 佐藤存史 | 1983.8.10 - | 3等海佐 |
脚注
[編集]- ^ 「海上自衛隊潜水艦部隊支援艦の全貌」『世界の艦船 1988年4月号(通巻第392集)』海人社、1988年4月1日、19頁。