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'''企業資源計画'''(きぎょうしげんけいかく、Enterprise Resource Planning)は、企業全体を経営資源の有効活用の観点から統合的に管理し、経営の効率化を図るための手法・概念のこと。'''ERP'''と略称される。これを実現するための統合型(業務横断型)ソフトウェア(統合基幹業務システム)を「ERPパッケージ」と呼ぶ。 |
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[[ファイル:ERP_Modules.png|右|サムネイル|500x500ピクセル|いくつかの典型的なERPモジュールを示す図]] |
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== 概要 == |
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'''エンタープライズ・リソース・プランニング''' (英: enterprise resource planning、'''ERP''')は、企業全体を経営資源の有効活用の観点から統合的に管理し、経営の効率化を図るための手法・概念のこと。多くの場合、リアルタイムで、ソフトウェアとテクノロジーによって仲介される。'''企業資源計画'''(きぎょうしげんけいかく)と呼ぶこともある。これを実現するための統合型(業務横断型)ソフトウェア('''統合基幹業務システム''')を「ERPパッケージ」と呼ぶ。 |
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ERPは[[資材所要量計画]] (MRP; Material Requirements Planning) から派生した名前である。ERPが一般的に扱うものは企業における製造・物流・販売・調達・人事・財務会計である。ERPパッケージはこれらの基幹業務に関する業務活動の情報管理を支援する。 |
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ERPは通常、組織が多くの企業活動からのデータを収集、保存、管理、および解釈するために使用する[[ビジネス管理ソフトウェア]]に分類(通常は統合[[アプリケーションソフトウェア|アプリケーション]]スイート)される。 |
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== 商用ERPソフトウェア == |
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商用のERPソフトウェアとしては、1972年に創業したドイツ[[SAP (企業)|SAP]]社の[[SAP R/3]]や[[SAP S/4HANA]]を始め、[[オラクル (企業)|オラクル]]社の[[E-Business Suite]], PeopleSoftなどの大手企業向けERPソフトウェアが市場を席巻しており、[[SAP R/3]]およびSAP ERP、[[SAP S/4HANA]]などを有するSAP社が過半数のシェアを握っている。特に経済誌[[フォーブス (雑誌)|フォーブズ(Forbes)]]が毎年選出する[[フォーブス・グローバル2000|フォーブズ・グローバル2000]]にランクインする大企業においては、87%がSAP製を採用している<ref>[[日経BPビジョナリー経営研究所『SAP 会社を、社会を、世界を変えるシンプル・イノベーター』日経BP(2014)]]</ref><ref>[https://www.sap.com/corporate/en/company.html SAP Facts and Information]</ref>。又、昨今ではオラクル社が[[JD Edwards]]、SAP社が[[SAP Business One]]や[[SAP Business All-in-One]]などの中堅・中小企業向けを提供しているほか、[[マイクロソフト]]社が2007年に[[Microsoft_Dynamics_AX|Dynamics AX]]を発売して国内市場に参入するなど中堅・中小企業向けのERPソフトウェアが各社より活発にリリースされている<ref>[http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/011300130/?rt=nocnt SAPジャパン、中小向けERP「SAP Business One」最新版を提供開始]</ref>。2015年には[[SAP (企業)|SAP]]がインメモリープラットフォームを活用した第4世代ERPである[[SAP S/4HANA]]をリリースした<ref name=":0">[http://www.publickey1.jp/blog/15/sapr3sap_s4hanahana.html [速報]欧SAP、R/3後継となる次期ERP「SAP S/4HANA」発表。HANAインメモリデータベース専用に新規開発]</ref><ref>[http://news.mynavi.jp/news/2015/02/06/383/ SAPジャパン、第4世代の新ERP「SAP Business Suite 4 SAP HANA」発表]</ref><ref>[https://japan.zdnet.com/article/35083062/ S/4 HANA導入は予想以上、マイグレーションに注力--SAPプラットナー氏]</ref>。ERPソフトウェア市場は拡大と激しい競争の時期を迎えている。 |
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ERPは、[[データベース|データベース管理システム]]によって維持される共通[[データベース]]を使用して、コアビジネスプロセスの統合された継続的に更新されるビューを提供します。 ERPシステムは、事業資源(現金、[[原材料]]、[[生産能力]])と、ビジネスコミットメントのステータス(注文、[[発注書]]、[[給与]])を追跡します。システムを構成するアプリケーションは、データを提供するさまざまな部門(製造、購入、販売、[[会計|経理]]など)間でデータを共有します。 <ref>{{Cite journal|last=Almajali|first=Dmaithan|year=2016|title=Antecedents of ERP systems implementation success: a study on Jordanian healthcare sector|url=http://elartu.tntu.edu.ua/handle/lib/31749|journal=Journal of Enterprise Information Management|volume=29|issue=4|pages=549–565|DOI=10.1108/JEIM-03-2015-0024}}</ref> ERPは、すべてのビジネス機能間の情報の流れを促進し、外部の[[ステークホルダー|利害関係者]]への接続を管理します。 <ref>{{Cite book|last=Radovilsky|first=Zinovy|editor-last=Bidgoli|editor-first=Hossein|year=2004|title=The Internet Encyclopedia, Volume 1|publisher=John Wiley & Sons, Inc.|page=707|url=https://books.google.com/books?id=ACfBmYiNaTcC&pg=PA707|isbn=9780471222026}}</ref> |
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主なERP製品には以下のものがある。(アルファベット順) |
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* [[A.S.I.A.]]: [[東洋ビジネスエンジニアリング]]の開発した純国産ERPソフトウェア。 |
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* [[奉行V ERP]]: [[オービックビジネスコンサルタント|OBC]]の開発したクラウド型ERPソフトウェア。 |
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* [[COMPANY]]: [[ワークスアプリケーションズ]]社の開発したERPソフトウェア。 |
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* [[dDREAMS]]: [[ドコモ・システムズ]]の開発したクラウド型ERPソフトウェア。 |
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* [[EXPLANNER]]: [[日本電気|NEC]]の開発したERPソフトウェア。 |
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* [[GEMPLANET]]: [[日立製作所]]の開発したERPソフトウェア。 |
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* [[GLOVIA]]: [[富士通]]の開発したERPソフトウェア。国内中小企業のERPシェアの調査でトップとなったことがある<ref>{{Cite news|title=中小企業のERPシェア、トップは富士通 - DATA&DATA:日経クロステック Active|newspaper=[[日経BP]]|date=2017-03-03|url=https://active.nikkeibp.co.jp/atclact/active/16/033100020/012700087/|accessdate=2020-05-13}}</ref>。 |
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* [[GRANDIT]]: [[GRANDIT]]社の開発した純国産ERPソフトウェア。 |
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* [[GrowOne Cube]]: [[ニッセイコム]]の開発したERPソフトウェア。 |
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* [[Infor M3]]: [[Infor]]社の開発した流通、製造業向けERPソフトウェア。旧製品名はMovex。 |
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* [[MA-EYES]]: [[株式会社ビーブレイクシステムズ]]の開発したプロジェクト管理型ERPソフトウェア。 |
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* [[MCFrame]]: [[東洋ビジネスエンジニアリング]]の開発した純国産ERPソフトウェア。 |
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* [[MCFrame online]] 原価管理:MCFrameをベースとしたSaaSモデル。 |
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* [[Microsoft Dynamics NAV]]: [[マイクロソフト]]の開発したERPソフトウェア。 |
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* [[Microsoft Dynamics AX]]: [[マイクロソフト]]の開発したERPソフトウェア。 |
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* [[NetSuite]]: [[ネットスイート]]社の開発したERPソフトウェア。 |
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* [[OBIC7]]: [[オービック]]社の開発したERPソフトウェア。 |
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* [[Openbravo#Openbravo_ERP|Openbravo ERP]]: [[Openbravo]]の開発したオープンソースERPソフトウェア。 |
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* [[E-Business Suite|Oracle E-Business Suite]]: オラクル社の開発したERPソフトウェア。 |
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* [[ProActive]]: [[住商情報システム]](現社名:SCSK)の開発したERPソフトウェア。 |
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* [[RossERP]]: [[CDC Software]]の開発した食品・化学向けERPソフトウェア<ref>[http://www.aptean.com/jp/company/news/2012/20120807-cdc-software-and-consona-corporation-merge CDC SOFTWARE と CONSONA CORPORATIONが合併しAPTEANに]</ref>。 |
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*[[QAD Adaptive ERP]]: 米国[[:en:QAD_Inc.|QAD]]社が開発した製造業向けERP |
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* [[SAP Business All-In-One]]: [[SAP (企業)|SAP]]社の開発した中堅企業向けERPソフトウェア。 |
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* [[SAP Business ByDesign]]: [[SAP (企業)|SAP]]社が提供する中堅・中小企業向けクラウドネイティブの[[SaaS]]型ERPソフトウェア。 |
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* [[SAP Business One]]: [[SAP (企業)|SAP]]社が提供する中堅・中小企業向けERPソフトウェア。 |
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* [[SAP R/3]]: [[SAP (企業)|SAP]]社の開発した第3世代ERPソフトウェア。(提供終了) |
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* [[SAP S/4HANA]]: [[SAP (企業)|SAP]]社の開発した[[インメモリデータベース|インメモリープラットフォーム]]を採用した第4世代ERPソフトウェア<ref name=":0" />。 |
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* [[SMILE (ソフトウェア)|SMILE]]: [[大塚商会]]の開発した中小企業向けERPソフトウェア。現在は子会社の[[OSK (ソフトウェア)|OSK]]が開発。 |
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* [[SuperStream-NX]]: [[SuperStream]]社の開発したERPソフトウェア。 |
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* [[ツバイソ]]: [[ツバイソ]]の開発した[[クラウドコンピューティング|クラウド]]/[[SaaS]]型ERPソフトウェア。 |
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* [[WorkPLAN]]: 個別受注生産管理向けに開発したERPソフトウェア。 |
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* [[ZAC Enterprise]]: [[オロ(企業)|オロ]]社の開発したクラウド/[[SaaS]]型ERPソフトウェア。 |
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* [[Reforma PSA]]: [[オロ(企業)|オロ]]社の開発したクラウド/[[SaaS]]型PSAソフトウェア。 |
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エンタープライズシステムソフトウェアは、さまざまなビジネス機能をサポートするコンポーネントを製造する数十億ドル規模の業界です。 IT投資は、2011年の時点で、米国を拠点とする企業における資本支出の最大のカテゴリーの1つになっています。初期のERPシステムは大企業に焦点を合わせていましたが、中小企業はますますERPシステムを使用しています<ref>Rubina Adam, Paula Kotze, Alta van der Merwe. 2011. Acceptance of enterprise resource planning systems by small manufacturing Enterprises. In: Proceedings of the 13th International Conference on Enterprise Information Systems, edited by Runtong Zhang, José Cordeiro, Xuewei Li, Zhenji Zhang and Juliang Zhang, SciTePress, p. 229 - 238</ref>。 |
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== オープンソースERP == |
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2000年からいくつかのERPシステムが[[ロイヤルティー]]フリーの[[オープンソース]]ライセンスの下で[[オープンソース]]システムとして無料で利用できるようになっている。現在利用できる、安定された[[バージョン]]をもったパッケージとしては[[iDempiere]], [[Adempiere]], [[Compiere]], [[Openbravo]], [[:en:OpenERP|OpenERP-現Odoo]] などがある。 |
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* [[iDempiere]]: [[Compiere]] -> [[Adempiere]] -> [[iDempiere]]と発展しているコミュニティーベースのオープンソースのERPソフトウェア。 |
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* [[ERP5]]: オープンソースERPソフトウェア。 |
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ERPシステムは、さまざまな組織システムを統合し、エラーのないトランザクションと生産を促進することで、組織の効率を高めます。ただし、ERPシステムの開発は、従来のシステム開発とは異なります。 <ref>{{Cite journal|last=Shaul|first=L.|last2=Tauber|first2=D.|year=2012|title=CSFs along ERP life-cycle in SMEs: a field study|journal=Industrial Management & Data Systems|volume=112|issue=3|pages=360–384|DOI=10.1108/02635571211210031}}</ref> ERPシステムは、さまざまな[[ハードウェア|コンピューターハードウェア]]および[[コンピュータネットワーク|ネットワーク]]構成で実行され、通常は[[データベース]]を[[情報リポジトリ]]として使用します<ref> |
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== ERPのSaaS化 == |
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Khosrow–Puor, Mehdi. (2006). Emerging Trends and Challenges in Information Technology Management. Idea Group, Inc. p. 865. |
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基幹システム関連での[[SaaS]]提供企業はまだまだ少数だが、製造業向けERPコンサル大手(要出典)である[[東洋ビジネスエンジニアリング]]が2009年1月から、日本初の製造業向けSaaS型原価管理サービスとして、従来型の[[MCFrame]]をSaaS化した、[[MCFrame online]]原価管理を提供開始している。ERP世界最大手[[SAP (企業)|SAP]]は2007年にクラウドネイティブERPである[[SAP Business ByDesign]]をグローバルでリリースし、2013年には日本国内でも提供開始した。<ref>[http://www.atmarkit.co.jp/news/200709/20/sap.html SAPがSaaSに本格参入、中小向けERP発表]</ref><ref>[http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1308/27/news099.html SAPジャパン、クラウド型ERP「Business ByDesign」国内投入]</ref><ref>[http://jpn.nec.com/press/201401/20140109_01.html NECとSAP、クラウド型ERPサービス「SAP(R) Business ByDesign(R)」ビジネスでグローバル協業]</ref> オラクル社からはFusionのSaaS化であるERP Cloudが提供されている。2016年にはSAPが従来オンプレミスパッケージであった[[SAP S/4HANA]]をSaaS化したSAP S/4HANA Enterprise Management Cloudを提供開始するなど、ERPのSaaS化が進んでいる。<ref>[http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/346926/110800690/ SAP、次世代ERPのSaaS版を国内投入、PaaSの活用でアドオンを分離]</ref> |
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</ref>。 |
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== 原点 == |
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SaaSでは、従来型のライセンシングに対し、サービス利用企業の初期投資が低額で済むため、今後の急速な普及が予測されている。 |
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ガートナーは、1990年代に[[頭字語]]ERPを最初に使用した<ref>{{Cite web|url=http://www.computerworld.com/article/2583660/e-commerce/extended-erp-technology-reborn-in-b2b.html|title=Extended ERP technology reborn in B2B|author=InfoWorld|first=Heather Harreld|date=August 27, 2001|accessdate=July 20, 2016}}</ref> 。ERPは[[資材所要量計画]] (MRP; Material Requirements Planning) から派生した名前である。ERPはMRPの機能を取り込み、その後の[[製造資源計画]](MRP II) <ref>{{Cite web|author=Anderegg|first=Travis|title=MRP/MRPII/ERP/ERM — Confusing Terms and Definitions for a Murkey Alphabet Soup|url=http://wiki.wlug.org.nz/EnterpriseSpeak|accessdate=September 23, 2013}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.erp.com/component/content/article/324-erp-archive/4407-erp.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20110710200209/http://www.erp.com/component/content/article/324-erp-archive/4407-erp.html|archivedate=July 10, 2011|title=ERP|accessdate=October 7, 2009}}</ref>および[[コンピュータ統合生産|コンピューター統合生産]]の機能を取り込んだ。ERPという用語はその後そのまま使われ続け、製造を超えたアプリケーション統合の進化を反映した、より大きな概念を表すようになった<ref>{{Cite book|last=Sheilds|first=Mureell G.|title=E-Business and ERP: Rapid Implementation and Project Planning|year=2005|publisher=John Wiley and Sons, Inc.|page=9}}</ref>。 |
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すべてのERPパッケージが製造コアから開発されているわけではありません。 ERPベンダーは、財務および会計、[[メンテナンス|保守]]、および人事のコンポーネントを使用してパッケージをさまざまに組み立て始めました。 1990年代半ばまでに、ERPシステムはすべてのコアエンタープライズ機能に対応しました。政府や非営利団体もERPシステムを使い始めました<ref>{{Cite conference|first1=SI|last=Chang|last2=Guy Gable|last3=Errol Smythe|last4=Greg Timbrell|conference=International Conference on Information Systems|title=A Delphi examination of public sector ERP implementation issues|pages=494–500|publisher=[[Association for Information Systems]]|year=2000|place=Atlanta|url=http://dl.acm.org/citation.cfm?id=359640.359793|access-date=September 9, 2008}}</ref>。 |
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== 出典 == |
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<references /> |
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== 拡張 == |
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ERPシステムは1990年代に急速な成長を遂げました。 [[2000年問題|2000年問題の]]ため、多くの企業が古いシステムをERPに置き換える機会を得ました<ref name="WagnerMonk2008">{{Cite book|last=Bret Wagner|last2=Ellen Monk|title=Enterprise Resource Planning|url=https://books.google.com/books?id=pG94WAknOF8C|date=4 February 2008|publisher=Cengage Learning EMEA|isbn=978-1-4239-0179-2}}</ref>。 |
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ERPシステムは当初、[[顧客]]や一般の人々に直接影響を与えないバックオフィス機能の自動化に重点を置いていました。[[顧客関係管理|顧客と]]直接やり取りする[[顧客関係管理]](CRM)などのフロントオフィス機能、または[[E-ビジネス|電子]][[電子商取引|商取引]]、[[電子政府]]、電子テレコム、[[金融|電子金融]]などの[[電子商取引|電子]][[E-ビジネス|ビジネス]]システム、またはサプライヤ関係管理(SRM)が後でインターネットが外部との通信を簡素化したときに統合されました<ref name="HaymanERP00">{{Cite journal|last=Hayman, L.|year=2000|title=ERP in the Internet Economy|journal=Information Systems Frontiers|volume=2000|issue=2|pages=137–139|DOI=10.1023/A:1026595923192}}</ref>。 |
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「ERPII」は、2000年にGartnerPublicationsによるERPIs ''Dead—Long Live ERPII''というタイトルの記事で造られました。 <ref>{{Cite web|title=B. Bond, Y. Genovese, D. Miklovic, N. Wood, B. Zrimsek, N. Rayner, ERP Is Dead — Long Live ERP II; GartnerGroup RAS Services, SPA-12-0420 4 October 2000|url=https://www.researchgate.net/publication/3420069|accessdate=October 23, 2020}}</ref> <ref>{{Cite web|title=ERP: What you need to ask before you buy|url=http://www.projectauditors.com/Papers/Buying_An_ERP_System/ERP_Purchasing_the_right_ERP_package_3.php|publisher=projectauditors.com|accessdate=April 23, 2014}}</ref>従業員とパートナー(サプライヤーや顧客など)にERPシステムへのリアルタイムアクセスを提供するWebベースのソフトウェアについて説明します。 ERP IIの役割は、従来のERPリソースの最適化と[[トランザクション処理|トランザクション処理を]]拡張し[[トランザクション処理|ます]]。単に売買などを管理するのではなく。 —ERP IIは、管理下にあるリソースの情報を活用して、企業が他の企業とコラボレーションできるようにします。 <ref>{{Cite web|url=http://www.uncg.edu/bae/people/holderness/readings/ERP_is_Dead--Long_Live_ERP_II.pdf|title=The Bryan School of Business and Economics at UNCG—Exceptional Problem Solvers|publisher=Uncg.edu|accessdate=November 8, 2012|archiveurl=https://web.archive.org/web/20120912185508/http://www.uncg.edu/bae/people/holderness/readings/ERP_is_Dead--Long_Live_ERP_II.pdf|archivedate=September 12, 2012}}</ref> ERP IIは、第1世代のERPよりも柔軟性があります。 ERPシステムの機能を組織内に限定するのではなく、企業の壁を越えて他のシステムと対話します。エンタープライズアプリケーションスイートは、そのようなシステムの別名です。 ERP IIシステムは通常、さまざまな[[E-ビジネス|e-ビジネステクノロジ]]を使用して、[[サプライチェーン・マネジメント|サプライチェーン管理(SCM)]] 、[[顧客関係管理|顧客関係管理(CRM)]] 、ビジネスパートナー組織間のビジネス[[ビジネスインテリジェンス|インテリジェンス(BI)]]などの共同イニシアチブを可能にするために使用されます。 <ref>{{Cite journal|last=Charles Møller|date=August 1, 2005|title=ERP II: a conceptual framework for next‐generation enterprise systems?|journal=Journal of Enterprise Information Management|volume=18|issue=4|pages=483–497|DOI=10.1108/17410390510609626|ISSN=1741-0398}}</ref> <ref>{{Cite journal|last=Ruhi|first=Umar|date=July 1, 2016|title=An experiential learning pedagogical framework for enterprise systems education in business schools|journal=The International Journal of Management Education|volume=14|issue=2|pages=198–211|DOI=10.1016/j.ijme.2016.04.006}}</ref> |
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開発者は現在、モバイルデバイスをERPシステムと統合するためにより多くの努力を払っています。 ERPベンダーは、他のビジネスアプリケーションとともに、ERPをこれらのデバイスに拡張しています。最新のERPの技術的な利害関係は、ハードウェア、アプリケーション、ネットワーキング、サプライチェーンなどの統合に関係しています。 ERPは現在、[[意思決定]]、利害関係者の関係、[[標準化]]、透明性、[[グローバリゼーション]]など、より多くの機能と役割をカバーしています。 <ref>{{Cite journal|last=Shaul|first=L.|last2=Tauber|first2=D.|year=2013|title=Critical Success Factors in Enterprise Resource Planning Systems: Review of the Last Decade|journal=ACM Computing Surveys|volume=45|issue=4|pages=1–39|DOI=10.1145/2501654.2501669}}</ref> |
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== 特徴 == |
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ERPシステムには通常、次の特性があります。 |
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* 統合システム |
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* リアルタイム(またはほぼ)で動作します |
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* すべてのアプリケーションをサポートする共通データベース |
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* モジュール間で一貫したルックアンドフィール |
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* 実装が小さなステップで行われないという条件で、情報技術(IT)部門による精巧なアプリケーション/データ統合を伴うシステムのインストール<ref>Sheilds, Mureell G., E-Business and ERP: Rapid Implementation and Project Planning. (2001) John Wiley and Sons, Inc. p. 9-10.</ref> |
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* 導入オプションには、[[オンプレミス]]、クラウドホスト、または[[SaaS]]が含ま[[オンプレミス|れ]]ます |
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== 機能分野 == |
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ERPシステムは、次の一般的な機能領域をカバーしています。多くのERPシステムでは、これらはERPモジュールとして呼び出され、グループ化されます。 |
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* [[財務会計]]:[[総勘定元帳]]、[[固定資産]]、バウチャー、マッチングと支払いを含む[[買掛金|買掛]]金、[[売掛金]]と回収、現金管理、財務統合 |
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* [[管理会計]]:[[予算|予算編成]]、原価計算、[[原価計算|原価管理]]、[[活動基準原価計算]] |
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* [[人事]]:[[求人|採用]]、[[訓練|研修]]、名簿作成、給与計算、[[福利厚生]]、[[年金|退職年金制度]]、[[ダイバーシティ・マネジメント|多様性管理]]、[[退職]]、離職 |
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* 製造:[[工学|エンジニアリング]]、[[BOM (部品表)|材料請求書]]、作業指示書、スケジューリング、容量、ワークフロー管理、[[品質管理]]、製造プロセス、製造プロジェクト、製造フロー、[[商品ライフサイクルマネジメント|製品ライフサイクル管理]] |
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* 注文処理:注文から現金化、注文入力、信用調査、価格設定、約束可能、[[在庫]]、[[貨物輸送|出荷]]、販売分析とレポート、販売試運転 |
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* [[サプライチェーン・マネジメント|サプライチェーン管理]]:サプライチェーン計画、サプライヤスケジューリング、製品コンフィギュレータ、注文から現金化、[[仕入|購入]]、[[在庫]]、請求処理、[[倉庫|倉庫保管]](受け取り、保管、[[受注処理|ピッキング]]、[[包装|梱包]]) |
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* [[プロジェクトマネジメント|プロジェクト管理]]:プロジェクト計画、リソース計画、プロジェクト原価計算、[[Work Breakdown Structure|作業分解図]]、[[送り状|請求]]、時間と費用、パフォーマンスユニット、アクティビティ管理 |
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* 顧客関係管理(CRM):販売およびマーケティング、コミッション、サービス、顧客連絡、[[コールセンター]]サポート{{snd}}CRMシステムは常にERPシステムの一部と見なされるわけではなく、ビジネスサポートシステム(BSS)と見なされます。 |
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* データサービス:顧客、サプライヤー、および/または従業員向けのさまざまな「セルフサービス」インターフェース |
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* 学校および教育機関の管理。 |
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=== GRP === |
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政府のリソースプランニング(GRP)は、[[官業|公共部門の]]ERPおよび政府機関の統合オフィスオートメーションシステムに相当します。 <ref> |
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Yunliang, Xiongtao, Qing, Jing and Ning (2010) "Design of E-Government Information Management Platform Based on SOA Framework", 2010 First International Conference on Networking and Distributed Computing, Hangzhou, {{Doi|10.1109/ICNDC.2010.42}}.</ref>ソフトウェア構造、モジュール化、コアアルゴリズム、およびメインインターフェイスは、他のERPと同じであり、ERPソフトウェアサプライヤは、システムを政府機関に適合させることができます。 <ref>Allen, Kern and Havenhand (2000) "ERP Critical Success Factors: an exploration of the contextual factors in public sector institutions", Proceedings of the 35th Hawaii International Conference on System Sciences.</ref> <ref>Chang, Gable, Smythe and Timbrell (2000) "A Delphi examination of public sector ERP implementation issues" Proceedings of ICIS.</ref> <ref>{{Cite journal|last=Ebrahim|first=Zakareya|last2=Irani|first2=Zahir|year=2005|title=E‐government adoption: architecture and barriers|journal=Business Process Management Journal|volume=11|issue=5|pages=589–611|DOI=10.1108/14637150510619902}}</ref> |
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民間組織と公的組織の両方のシステム実装は、組織の生産性と全体的なビジネスパフォーマンスを向上させるために採用されていますが、実装の比較(民間と公共)は、公共部門でのERP実装の成功に影響を与える主な要因が文化的であることを示しています。 <ref>Wingreen, Maryam and Hritik (2014) "An Investigation into Enterprise Resource Planning Implementation Success: Evidence from Private and Public Sector Organizations", [http://aisel.aisnet.org/pacis2014/339 PACIS 2014/339].</ref> <ref>[[arxiv:1207.2860|Shafqat, Enhong and Faisal (2012)]], "Enterprise Resource Planning - 'real blessing' or 'a blessing in disguise': an exploration of the contextual factors in public sector"</ref> <ref>{{Cite book|last=Coelho|first=Cunha|last2=Meirelles|year=2015|title=The client-consultant relationship in the implementation of ERP in government: exploring the dynamic between power and knowledge|journal=DGO|pages=140|doi=10.1145/2757401.2757405|isbn=9781450336000}}</ref> |
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== ベストプラクティス == |
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ほとんどのERPシステムには[[ベストプラクティス|ベストプラクティスが]]組み込まれてい[[ベストプラクティス|ます]]。これは、ソフトウェアが各ビジネスプロセスを実行するための最も効果的な方法のベンダーの解釈を反映していることを意味します。システムは、顧客がこれらの慣行をどれだけ便利に変更できるかによって異なります。 <ref>Monk, Ellen and Wagner, Brett."Concepts in Enterprise Resource Planning" 3rd.ed.Course Technology Cengage Learning.Boston, Massachusetts.2009</ref>さらに、ベストプラクティスにより、他のソフトウェア実装と比較してリスクが71%削減されました。 <ref>"Enhanced Project Success Through SAP Best Practices – International Benchmarking Study". {{ISBN2|1-59229-031-0}}.</ref> |
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以下のような要件とベストプラクティスを容易にし、コンプライアンスの利用[[国際財務報告基準|IFRS]] 、 [[上場企業会計改革および投資家保護法|SOX法]]、またはバーゼルII 。また、電子送金などの事実上の業界標準への準拠にも役立ちます。これは、手順をERPソフトウェア内で簡単に体系化し、そのビジネス要件を共有する複数のビジネス間で自信を持って複製できるためです。 <ref name="IngolfoEstab11">{{Cite book|title=Establishing Regulatory Compliance for Software Requirements|journal=Conceptual Modeling - ER 2011|volume=6998|last=Ingolfo|first=S.|last2=Siena|first2=A.|last3=Mylopoulos|first3=J.|pages=47–61|year=2011|doi=10.1007/978-3-642-24606-7_5|series=Lecture Notes in Computer Science|isbn=978-3-642-24605-0}}</ref> <ref name="MSITSys">{{Cite web|url=https://www.metricstream.com/insights/IT_sys_val.htm|title=IT Systems Validation for SOx and Regulatory Compliance|website=Insights|publisher=MetricStream, Inc|accessdate=9 May 2018}}</ref> |
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== プラントフロア情報への接続 == |
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ERPシステムは、さまざまな方法でリアルタイムデータとトランザクションデータに接続します。これらのシステムは通常、プロセス、機器、ベンダーソリューションに関する独自の知識をもたらす[[システムインテグレーター]]によって構成され[[システムインテグレーター|ます]]。 |
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'''直接統合'''—ERPシステムには、製品提供の一部として接続性(プラントフロア機器への通信)があります。これには、ベンダーが顧客が操作するプラントフロア機器に対して特定のサポートを提供する必要があります。 |
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'''データベース統合'''—ERPシステムは、データベース内のステージングテーブルを介してプラントフロアのデータソースに接続します。プラントフロアシステムは、必要な情報をデータベースに保管します。 ERPシステムはテーブル内の情報を読み取ります。ステージングの利点は、ERPベンダーが機器統合の複雑さを習得する必要がないことです。接続性はシステムインテグレーターの責任になります。 |
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'''エンタープライズ・アプライアンス・トランザクション・モジュール(EATM)-'''これらのデバイスは、ERPシステムでサポートされている方法を介して、プラントフロア機器およびERPシステムと直接通信します。 EATMは、ステージングテーブル、Webサービス、またはシステム固有のプログラムインターフェイス( [[アプリケーションプログラミングインタフェース|API]] )を[[アプリケーションプログラミングインタフェース|使用できます]]。 EATMには、既成のソリューションであるという利点があります。 |
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'''カスタム統合ソリューション'''—多くのシステムインテグレーターがカスタムソリューションを提供しています。これらのシステムは、初期統合コストが最も高くなる傾向があり、長期的なメンテナンスと信頼性のコストが高くなる可能性があります。注意深いシステムテストと徹底的な文書化により、長期的なコストを最小限に抑えることができます。カスタム統合ソリューションは通常、[[ワークステーション]]またはサーバークラスのコンピューターで実行され[[ワークステーション|ます]]。 |
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== 実装 == |
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ERPの範囲は通常、スタッフの作業プロセスと慣行に大幅な変更を加えることを意味します。 <ref name="tech-faq.com">{{Cite web|url=http://www.tech-faq.com/erp.shtml|title=ERP (Enterprise Resource Planning)|publisher=Tech-faq.com|date=March 5, 2014|accessdate=July 14, 2015}}</ref>一般に、このような変更の実装を支援するために、コンサルティング、カスタマイズ、およびサポートの3種類のサービスを利用できます。 実装時間は、ビジネスの規模、モジュールの数、カスタマイズ、プロセス変更の範囲、およびプロジェクトの所有権を取得する顧客の準備状況によって異なります。モジュラーERPシステムは段階的に実装できます。大企業の一般的なプロジェクトには約14か月かかり、約150人のコンサルタントが必要です。 <ref name="carl.sandiego.edu">{{Cite web|title=Critical Issues Affecting an ERP Implementation|url=http://carl.sandiego.edu/gba573/critical_issues_affecting_an_erp.htm|publisher=Auerbach Publications|website=Information Systems Management|page=7|year=1999|accessdate=January 10, 2013|archiveurl=https://web.archive.org/web/20130103032912/http://carl.sandiego.edu/gba573/critical_issues_affecting_an_erp.htm|archivedate=January 3, 2013}}</ref>小さなプロジェクトには数か月かかる場合があります。多国籍およびその他の大規模な実装には、数年かかる場合があります。 <ref name="SankarImplement06">{{Cite book|url=https://books.google.com/books?id=sVS9AQAAQBAJ&pg=PA8|title=Implementation Strategies for SAP R/3 in a Multinational Organization: Lessons from a Real-World Case Study|last=Sankar|first=C.|last2=Rau|first2=K.-H.|publisher=Cybertech Publishing|page=8|year=2006|isbn=9781591407782|accessdate=9 May 2018}}</ref> <ref name="PelphreyDirecting15">{{Cite book|url=https://books.google.com/books?id=KJO9BwAAQBAJ&pg=PA92|title=Directing the ERP Implementation: A Best Practice Guide to Avoiding Program Failure Traps While Tuning System Performance|last=Pelphrey, M.W.|publisher=CRC Press|pages=92–111|year=2015|isbn=9781482248425}}</ref>[[マスカスタマイゼーション|カスタマイズ]]により、実装時間が大幅に増加する[[マスカスタマイゼーション|可能]]性があります。 |
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それに加えて、情報処理はさまざまなビジネス機能に影響を与えます。たとえば、[[ウォルマート|ウォルマートの]]ような一部の大企業は[[ジャストインタイム生産システム|ジャストインタイム]]在庫システムを使用[[ジャストインタイム生産システム|してい]]ます。これにより、在庫の保管が減り、配送効率が向上し、最新のデータが必要になります。 2014年以前は、ウォルマートは[[IBM]]が開発したInforemというシステムを使用して補充を管理していました。 <ref>{{Cite web|url=http://www.thecitywire.com/node/31165|title=Wal-Mart slow to roll out new replenishment system|publisher=Thecitywire.com|date=January 8, 2014|accessdate=July 14, 2015}}</ref> |
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=== プロセスの準備 === |
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ERPを実装するには、通常、既存のビジネスプロセスを変更する必要があります。 <ref>Turban et al. (2008). ''Information Technology for Management, Transforming Organizations in the Digital Economy''. Massachusetts: John Wiley & Sons, Inc., pp. 300–343. {{ISBN2|978-0-471-78712-9}}</ref>実装を開始する前に必要なプロセス変更を十分に理解していないことが、プロジェクトの失敗の主な理由です。 <ref>{{Cite journal|last=Brown|first=C.|last2=Vessey|first2=I.|year=2003|title=Managing the Next Wave of Enterprise Systems: Leveraging Lessons from ERP|journal=MIS Quarterly Executive|volume=2|issue=1}}</ref>困難は、システム、ビジネスプロセス、インフラストラクチャ、トレーニング、または意欲の欠如に関連している可能性があります。 |
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したがって、組織がERPソフトウェアを実装する前に、ビジネスプロセスを徹底的に分析することが重要です。分析により、プロセスの近代化の機会を特定できます。また、現在のプロセスとERPシステムによって提供されるプロセスとの整合性を評価することもできます。調査によると、ビジネスプロセスの不一致のリスクは次の方法で減少します。 |
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* 現在のプロセスを組織の戦略にリンクする |
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* 各プロセスの有効性の分析 |
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* 既存の自動化ソリューションを理解する<ref>King. W., "Ensuring ERP implementation success," ''Information Systems Management'', Summer 2005.</ref> <ref>Yusuf, Y., A. Gunasekaran, and M. Abthorpe, "Enterprise Information Systems Project Implementation: A Case Study of ERP in Rolls-Royce," ''International Journal of Production Economics'', 87(3), February 2004.</ref> |
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ERPの実装は、分散型組織ではプロセス、ビジネスルール、データセマンティクス、承認階層、意思決定センターが異なることが多いため、かなり困難です(そして政治的に負担がかかります)。 <ref>{{Cite web|title=Requirements Engineering for Cross-organizational ERP Implementation: Undocumented Assumptions and Potential Mismatches|first=Maya|author=Daneva|publisher=University of Twente|url=http://www.vital-project.org/papers/Daneva-Wieringa-Camera-Ready-RE-Paper.pdf|accessdate=July 12, 2008}}</ref>これには、一部のビジネスユニットを他のビジネスユニットよりも先に移行する、各ユニットに必要な変更を処理するための実装を遅らせる、統合を減らす([[MDM|マスターデータ管理]]を介したリンク[[MDM|など]])、または特定のニーズに合わせてシステムをカスタマイズする必要がある場合があります。 <ref name="Thomas H. Davenport 1998">Thomas H. Davenport, "Putting the Enterprise into the Enterprise System", ''Harvard Business Review'', July–August 1998.</ref> |
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潜在的な欠点は、「標準」プロセスを採用すると、[[競争優位|競争上の優位性が]]失われる可能性があることです。これが起こっている間、ある領域での損失は他の領域での利益によって相殺されることが多く、全体的な競争上の優位性を高めます。 <ref>Turban et al. (2008). ''Information Technology for Management, Transforming Organizations in the Digital Economy''. Massachusetts: John Wiley & Sons, Inc., p. 320. {{ISBN2|978-0-471-78712-9}}</ref> <ref>[[Bruce Dehning|Dehning, B.]] and T.Stratopoulos, 'Determinants of a Sustainable Competitive Advantage Due to an IT-enabled Strategy,' Journal of Strategic Information Systems, Vol. 12, 2003</ref> |
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=== 構成 === |
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ERPシステムの構成は、主に、組織がシステムを機能させる方法と、システムが機能するように設計された方法とのバランスを取ることです。 ERPシステムには通常、システム操作を変更する多くの設定が含まれています。たとえば、組織は使用する在庫会計のタイプ( [[後入先出法|FIFOまたはLIFO)]]を選択できます。地理的単位、製品ライン、または流通チャネルごとに収益を認識するかどうか。顧客の返品時に送料を支払うかどうか。 <ref name="Thomas H. Davenport 1998">Thomas H. Davenport, "Putting the Enterprise into the Enterprise System", ''Harvard Business Review'', July–August 1998.</ref> |
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=== 2層ERP === |
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2層のERPソフトウェアとハードウェアにより、企業は2つのERPシステムに相当するものを一度に実行できます。1つは企業レベルで、もう1つは部門または子会社レベルです。たとえば、製造会社はERPシステムを使用して、独立したグローバルまたは地域の流通、生産または販売センター、およびサービスプロバイダーを使用して組織全体を管理し、主要な会社の顧客をサポートできます。各独立したセンター(または)子会社は、独自の[[ビジネスモデル]]、[[ワークフロー]]、および[[ビジネスプロセス]]を持っている場合があり[[ビジネスプロセス|ます]]。 |
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グローバリゼーションの現実を踏まえ、企業は、地域、部門、製品または製造戦略を最適化して、戦略的目標をサポートし、市場投入までの時間を短縮すると同時に、収益性を高め、価値を提供する方法を継続的に評価します。 <ref name="ferdows">{{Cite journal|last=Ferdows|first=K|year=1997|title=Making the most of foreign factories|journal=[[Harvard Business Review]]|volume=75|issue=2|pages=73–88}}</ref> 2層ERPにより、地域の流通、生産、または販売センターとサービスプロバイダーは、独自のERPシステムを使用して、主要企業とは別の独自のビジネスモデルで運営を続けます。これらの中小企業のプロセスとワークフローは、主要企業のプロセスとワークフローに関連付けられていないため、複数の場所でローカルビジネス要件に対応できます。 <ref name="gill">Gill, R. (2011). "The rise of two-tier ERP." ''Strategic Finance'', 93(5), 35-40, 1.</ref> |
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企業による2層ERPシステムの採用に影響を与える要因は次のとおりです。 |
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* 製造業のグローバリゼーション、新興経済国における調達の経済学 |
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* 中小企業により適したソフトウェアの選択に基づいて、子会社でのより迅速で低コストのERP実装の可能性 |
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* 2つのERPシステム間でデータをやり取りする必要がある場合(多くの場合、[[Enterprise application integration|エンタープライズアプリケーション統合]]の使用を伴う)、余分な労力が必要になります<ref>Montgomery, Nigel (2010).[http://www.gartner.com/id=1412121 "Two-Tier ERP Suite Strategy: Considering Your Options."] Gartner Group. July 28, 2010. Retrieved September 20, 2012.</ref> 2層ERP戦略により、企業は市場の需要に対応し、ITシステムを企業レベルで調整する際に俊敏性を確保[[Enterprise application integration|できます。]]その結果、組織全体で使用されている1つのERPシステムと比較してより多くのシステムが得られます。 <ref>{{Cite journal|last=Kovacs|first=G. L.|last2=Paganelli|first2=P.|year=2003|title=A planning and management infrastructure for large, complex, distributed projects — beyond ERP and SCM|url=http://ceit.aut.ac.ir/~sa_hashemi/My%20Teachings/MS-CEIT-Supply%20Chain%20Management/W-Selected%20Papers%20for%20class%20seminars-last/scm-pm-A%20planning%20and%20management%20infrastructure%20for%20large%2C%20complex%2Cdistributed%20projects-beyond%20ERP%20and%20SCM.pdf|journal=Computers in Industry|volume=51|issue=2|pages=165|DOI=10.1016/s0166-3615(03)00034-4}}</ref> |
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=== カスタマイズ === |
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ERPシステムは、理論的には業界のベストプラクティスに基づいており、そのメーカーは、組織がそれらを「現状のまま」展開することを意図しています。 <ref>{{Cite journal|last=Kraemmerand|first=P.|year=2003|title=ERP implementation: an integrated process of radical change and continuous learning|journal=Production Planning & Control|volume=14|issue=4|pages=228–248|DOI=10.1080/0953728031000117959}}</ref> <ref>{{Cite journal|last=Vilpola|first=Inka Heidi|year=2008|title=A method for improving ERP implementation success by the principles and process of user-centred design|journal=Enterprise Information Systems|volume=2|issue=1|pages=47–76|DOI=10.1080/17517570701793848}}</ref> ERPベンダーは、組織が独自のビジネスルールを組み込むことができる構成オプションを顧客に提供していますが、構成が完了した後でも機能のギャップが残ることがよくあります。 |
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ERPのお客様には、機能のギャップを調整するためのいくつかのオプションがあり、それぞれに長所と短所があります。技術的な解決策には、提供されたソフトウェアの一部を書き直すこと、ERPシステム内で機能するように自家製のモジュールを書くこと、または外部システムとのインターフェースが含まれます。これらの3つのオプションは、さまざまな程度のシステムカスタマイズを構成します。最初のオプションは、保守が最も侵襲的でコストがかかります。 <ref name="Fryling 2010 391–421">{{Cite journal|last=Fryling|first=Meg|year=2010|title=Estimating the impact of enterprise resource planning project management decisions on post-implementation maintenance costs: a case study using simulation modelling|journal=Enterprise Information Systems|volume=4|issue=4|pages=391–421|bibcode=2010EntIS...4..391F|DOI=10.1080/17517575.2010.519785}}</ref>あるいは、提供されたERP機能セットによりよく一致するようにビジネス慣行や組織のポリシーを変更するなどの非技術的なオプションがあります。カスタマイズと構成の主な違いは次のとおりです。 |
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* カスタマイズは常にオプションですが、ソフトウェアは使用前に常に構成する必要があります(たとえば、コスト/利益センタ構造、組織ツリー、購入承認ルールの設定など)。 )。 |
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* このソフトウェアは、さまざまな構成を処理するように設計されており、許可された構成で予測どおりに動作します。 |
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* システムの動作とパフォーマンスに対する構成変更の影響は予測可能であり、ERPベンダーの責任です。カスタマイズの効果はあまり予測できません。それは顧客の責任であり、テスト活動を増やします。 |
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* 構成の変更は、新しいソフトウェアバージョンへのアップグレード後も存続します。一部のカスタマイズ(たとえば、データ画面の表示の前後に呼び出される事前定義された「フック」を使用するコード)は、再テストが必要ですが、アップグレード後も存続します。その他のカスタマイズ(基本的なデータ構造の変更など)は、アップグレード中に上書きされるため、再実装する必要があります。 <ref>{{Cite journal|last=Yakovlev|first=I.V.|year=2002|title=An ERP implementation and business process reengineering at a Small University|journal=Educause Quarterly|volume=2|pages=52–57}}</ref> |
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カスタマイズの利点は次のとおりです。 |
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* ユーザーの受け入れを改善します<ref>{{Cite book|last=Fryling|first=Meg|title=Total Cost of Ownership, System Acceptance and Perceived Success of Enterprise Resource Planning Software: Simulating a Dynamic Feedback Perspective of ERP in the Higher Education Environment|year=2010|isbn=978-1-109-74428-6|page=403}}</ref> |
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* 標準機能のみを使用して、企業に対して競争上の優位性を獲得する可能性を提供します |
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カスタマイズの欠点には、次のようなものがあります。 |
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* 実装と保守に必要な時間とリソースを増やす<ref name="Fryling 2010 391–421">{{Cite journal|last=Fryling|first=Meg|year=2010|title=Estimating the impact of enterprise resource planning project management decisions on post-implementation maintenance costs: a case study using simulation modelling|journal=Enterprise Information Systems|volume=4|issue=4|pages=391–421|bibcode=2010EntIS...4..391F|DOI=10.1080/17517575.2010.519785}}</ref> <ref name="BradfordModern15">{{Cite book|url=https://books.google.com/books?id=KZRqCAAAQBAJ&pg=PA107|title=Modern ERP: Select, Implement, & Use Today's Advanced Business Systems|last=Bradford, M.|pages=107–108|year=2015|isbn=9781312665989|accessdate=9 May 2018}}</ref> |
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* システム間の違いにより、サプライヤーと顧客間のシームレスなインターフェース/統合を妨げます |
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* 将来的にERPソフトウェアをアップグレードする会社の能力を制限します |
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* カスタマイズへの過度の依存を生み出し、標準化ソフトウェアプラットフォームとしてのERPの原則を損なう |
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=== 拡張機能 === |
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ERPシステムは、多くの場合ベンダー提供のインターフェイスを介して、サードパーティのソフトウェアで拡張できます。 <ref name="BendolyStrat05">{{Cite book|url=https://books.google.com/books?id=GAOHQvgpeNYC&pg=PA95|title=Strategic ERP Extension and Use|last=Bendoly|first=E.|last2=Jacobs|first2=F.R.|publisher=Stanford University Press|page=95|year=2005|isbn=9780804750981|accessdate=9 May 2018}}</ref> <ref name="LeonERP08">{{Cite book|url=https://books.google.com/books?id=95QiBAAAQBAJ&pg=PA171|title=ERP Demystified|last=Leon, A.|publisher=Tata McGraw-Hill Education|pages=170–171|year=2008|isbn=9780070656642}}</ref>拡張機能は、次のような機能を提供します。 |
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* 製品データ管理 |
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* 製品ライフサイクル管理 |
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* 顧客関係管理 |
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* [[データマイニング]] |
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* 電子調達 |
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=== データ移行 === |
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[[データ移行]]は、既存のシステムからERPシステムにデータを移動、コピー、および再構築するプロセスです。移行は実装の成功に不可欠であり、重要な計画が必要です。残念ながら、移行は本番フェーズの前の最終アクティビティの1つであるため、十分な注意が払われないことがよくあります。次の手順で、移行計画を構成できます。 <ref name="RamaswamyData07">{{Cite web|url=http://research.ittoolbox.com/white-papers/backoffice/erp/data-migration-strategies-in-erp-4620/|archiveurl=https://web.archive.org/web/20071030160728/http://research.ittoolbox.com/white-papers/backoffice/erp/data-migration-strategies-in-erp-4620/|title=Data Migration Strategy in ERP|author=Ramaswamy, V.K.|publisher=Information Technology Toolbox, Inc|date=27 September 2007|archivedate=30 October 2007|accessdate=9 May 2018}}</ref> |
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* 移行するデータを特定します。 |
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* 移行のタイミングを決定します。 |
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* 主要なデータコンポーネントのデータ移行テンプレートを生成する |
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* ツールセットをフリーズします。 |
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* 主要なビジネスアカウントの移行関連の設定を決定します。 |
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* データアーカイブのポリシーと手順を定義します。 |
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多くの場合、既存のシステムの一部のデータに互換性がないか、新しいシステムでは不要であるため、データの移行が不完全です。そのため、新しいERPシステムが導入されたら、既存のシステムをアーカイブデータベースとして保持して参照できるようにする必要がある場合があります。 <ref name="RamaswamyData07">{{Cite web|url=http://research.ittoolbox.com/white-papers/backoffice/erp/data-migration-strategies-in-erp-4620/|archiveurl=https://web.archive.org/web/20071030160728/http://research.ittoolbox.com/white-papers/backoffice/erp/data-migration-strategies-in-erp-4620/|title=Data Migration Strategy in ERP|author=Ramaswamy, V.K.|publisher=Information Technology Toolbox, Inc|date=27 September 2007|archivedate=30 October 2007|accessdate=9 May 2018}}</ref> |
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=== 長所 === |
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ERPの最も基本的な利点は、無数のビジネスプロセスを統合することで時間と費用を節約できることです。管理者は、より迅速に、より少ないエラーで意思決定を行うことができます。データは組織全体で表示されるようになります。この統合の恩恵を受けるタスクは次のとおりです。 <ref name="MeerBest05">{{Cite book|url=https://books.google.com/books?id=9YaMB6tOd5oC|title=Best Practices in ERP Software Applications|last=Meer, K.H.|pages=59|year=2005|isbn=978-0595345137|accessdate=9 May 2018}}</ref> |
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* 在庫の最適化を可能にする売上予測。 |
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* 操作のすべての領域での関連データのコンパイルによるすべてのトランザクションの時系列の履歴。 |
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* 受注から履行までの注文追跡 |
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* [[送り状|請求書]]から現金領収[[送り状|書]]までの収益追跡 |
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* 一致する発注書(注文されたもの)、在庫受領書(到着したもの)、および[[費用|原価計算]](ベンダーが請求したもの) |
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ERPシステムは、ビジネスデータを一元化します。 |
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* 複数のシステム間で変更を同期する必要がなくなります—財務、マーケティング、販売、人事、製造アプリケーションの統合{{要出典|date=March 2020}}<sup class="noprint Inline-Template Template-Fact" data-ve-ignore="true" style="white-space:nowrap;">[''[[Wikipedia:「要出典」をクリックされた方へ|<span title="This claim needs references to reliable sources. (March 2020)">要出典</span>]]'']</sup> |
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* 統計データの各ビットに正当性と透明性をもたらします |
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* 標準的な製品の命名/コーディングを容易にします |
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* 包括的なエンタープライズビュー(「情報の島」なし)を提供し、適切な意思決定を行うために、いつでもどこでも管理者がリアルタイムの情報を利用できるようにします |
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* 複数のセキュリティシステムを単一の構造に統合することにより、機密データを保護します<ref>{{Cite web|first=Katherine|author=Walsh|url=http://www.csoonline.com/article/216940/The_ERP_Security_Challenge|title=The ERP Security Challenge|website=CSOonline|publisher=[[CXO Media, Inc.]]|date=January 2009|accessdate=January 17, 2008}}</ref> |
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=== メリット === |
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* ERPは、変化によりよく適応する、より機敏な会社を作成します。また、企業の柔軟性と構造の厳格さが緩和されるため、組織のコンポーネントがよりまとまりを持って運用され、社内外のビジネスが強化されます。 <ref>{{Cite book|last=O'Brien|first=James|title=Management Information Systems(MIS)|year=2011|publisher=McGraw-Hill, Irwin|location=New York|page=324}}</ref> |
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* ERPは、閉じた環境でのデータセキュリティを向上させることができます。 ERPシステムが提供するような一般的な制御システムにより、組織は主要な企業データが危険にさらされないようにすることがより簡単になります。ただし、これはよりオープンな環境で変化するため、ERPセキュリティ機能とセキュリティに関する社内ポリシーをさらに精査する必要があります。 <ref name="SheSecurity07">{{Cite journal|last=She|first=W.|last2=Thuraisingham|first2=B.|year=2007|title=Security for Enterprise Resource Planning Systems|journal=Information Systems Security|volume=16|issue=3|pages=152–163|DOI=10.1080/10658980701401959}}</ref> |
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* ERPは、[[コラボレーション|コラボレーションの]]機会を増やします。現代の企業では、データは、ドキュメント、ファイル、フォーム、オーディオとビデオ、[[電子メール]]など、さまざまな形式を取ります。多くの場合、各データメディアには、コラボレーションを可能にする独自のメカニズムがあります。 ERPは、分散システム間でさまざまな形式で通信するという学習曲線を習得するのではなく、従業員がコンテンツのコラボレーションにより多くの時間を費やせるようにするコラボレーションプラットフォームを提供します。 <ref name="LeonERP08">{{Cite book|url=https://books.google.com/books?id=95QiBAAAQBAJ&pg=PA171|title=ERP Demystified|last=Leon, A.|publisher=Tata McGraw-Hill Education|pages=170–171|year=2008|isbn=9780070656642}}</ref> |
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* ERPには、共通プロセスの標準化、1つの統合システム、標準化されたレポート、改善された主要業績評価指標(KPI)、共通データへのアクセスなど、多くの利点があります。 ERPの主な利点の1つ。統合システムの概念は、ビジネスによって誤解されることがよくあります。 ERPは、HR、計画、調達、販売、顧客関係、財務、分析などのすべての主要なエンタープライズ機能、およびその他の接続されたアプリケーション機能との緊密な統合を提供する一元化されたシステムです。その意味で、ERPは「集中型統合エンタープライズシステム(CIES)」と表現できます<ref>{{Cite journal|last=Menon|first=Sreekumar|date=July 2019|title=Benefits and Process Improvements for ERP Implementation: Results from an Exploratory Case Study|journal=International Business Research|volume=12|issue=8|pages=124–132|DOI=10.5539/ibr.v12n8p124}}</ref> |
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=== 短所 === |
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* カスタマイズには問題があります。最善のアプローチと比較すると、ERPは、組織の最小公分母のニーズを満たしていると見なすことができ、組織は固有の要求を満たすための回避策を見つける必要があります。 <ref>{{Cite web|author=Young|first=Joanna|url=http://www.evolllution.com/opinions/audio-best-of-breed-vs-erp-whats-higher-ed-today/|title=AUDIO | Best-of-Breed vs. ERP: What's Best for Higher Ed Today?|publisher=The EvoLLLution|accessdate=July 14, 2015}}</ref> |
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* ERPシステムに合うように[[ビジネスプロセス・リエンジニアリング|ビジネスプロセス]]を[[ビジネスプロセス・リエンジニアリング|リエンジニアリングする]]と、競争力が損なわれたり、他の重要な活動から焦点が逸れたりする可能性があります。 |
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* ERPは、統合されていない、または包括的でないソリューションよりもコストがかかる可能性があります。 |
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* ERP[[スイッチング・コスト|スイッチングコスト]]が高いと、ERPベンダーの交渉力が高まり、サポート、メンテナンス、およびアップグレードの費用が増える可能性があります。 |
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* 部門間で機密情報を共有することへの抵抗を克服すると、経営陣の注意をそらすことができます。 |
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* 真に独立したビジネスの統合は、不必要な依存関係を生み出す可能性があります。 |
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* 広範なトレーニング要件は、日常業務からリソースを取得します。 |
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* ERPシステムの調和は、(特に大企業にとって)巨大な作業になる可能性があり、多くの時間、計画、およびお金を必要とします。 <ref>{{Cite web|url=http://www.cfo-insight.com/reporting-forecasting/forecasting/the-minefield-of-harmonising-erp/|title=The Minefied of Harmonising ERP|publisher=Cfo-insight.com|date=July 23, 2012|archiveurl=https://web.archive.org/web/20120727021524/http://www.cfo-insight.com/reporting-forecasting/forecasting/the-minefield-of-harmonising-erp|archivedate=July 27, 2012}}</ref> |
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* 重要な課題には、実装後のプロジェクトチームの解散、インターフェイスの問題、適切なテストの欠如、タイムゾーンの制限、ストレス、オフショアリング、変更に対する人々の抵抗、短いハイパーケア期間、データクレンジングなどがあります。 <ref>{{Cite journal|last=Menon|first=S.A.|last2=Muchnick|first2=M.|last3=Butler|first3=C.|last4=Pizur|first4=T.|date=June 2019|title=Critical Challenges in Enterprise Resource Planning (ERP) Implementation|journal=International Journal of Business and Management|volume=14|issue=7|pages=54–69|DOI=10.5539/ijbm.v14n7p54}}</ref> |
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== ポストモダンERP == |
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「ポストモダンERP」という用語は、2013年に[[ガートナー|Gartner]]によって造られ、紙シリーズ「Predicts2014」に最初に登場しました。 <ref>{{Cite web|url=https://www.gartner.com/doc/2633315/predicts--rise-postmodern-erp|title=Predicts 2014: The Rise of the Postmodern ERP and Enterprise Applications World|publisher=Gartner Group|accessdate=October 31, 2016}}</ref>ガートナーのポストモダンERP戦略の定義によると、すべてのパーツが相互に大きく依存している[[レガシーシステム|レガシーの]][[モノリシック・システム|モノリシック]]で高度にカスタマイズされたERPスイートは、遅かれ早かれクラウドベースとオンプレミスの両方のアプリケーションの混合物に置き換えられる必要があります。これらはより疎結合であり、必要に応じて簡単に交換できます。 |
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基本的な考え方は、最も重要なビジネス機能をカバーするコアERPソリューションがまだ存在する必要がある一方で、他の機能は単にコアERPを拡張する専門のソフトウェアソリューションによってカバーされるということです。この概念は、ソフトウェア実行に対するいわゆる最善のアプローチ<ref>{{Cite web|url=https://www.gartner.com/doc/3171517/postmodern-erp-strategy-bestofbreed-approach|title=Postmodern ERP Strategy Is Not a Best-of-Breed Approach|publisher=Gartner Group|accessdate=October 31, 2016}}</ref>に似ていますが、それと混同しないでください。どちらの場合も、全体を構成するアプリケーションは比較的緩く接続されており、非常に簡単に交換できますが、後者の場合、ERPソリューションはまったくありません。代わりに、すべてのビジネス機能は個別のソフトウェアソリューションによってカバーされます。 <ref name=":0">{{Cite book|last=Gentry|first=Spencer Rogers & Sammy|url=https://books.google.com/books?id=k-LEDwAAQBAJ&q=postmodern+erp+vs+best+of+breed+approach&pg=PA33|title=Economic Development and Planning|date=2018-04-07|publisher=Scientific e-Resources|isbn=978-1-83947-212-1|language=en}}</ref> |
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ただし、どのビジネス機能をコアERPの一部にするか、および何を補足ソリューションでカバーするかについての黄金律はありません。ガートナーによると、すべての企業は、企業の内部および外部のニーズ、運用、およびプロセスに基づいて、独自のポストモダンERP戦略を定義する必要があります。たとえば、企業は、コアERPソリューションがファイアウォールの背後に留まらなければならないビジネスプロセスをカバーする必要があると定義しているため、コアERP[[オンプレミス|をオンプレミスの]]ままにすることを選択する場合があります。同時に、別の企業がコアERPソリューションをクラウドでホストし、補足ソリューションとして少数のERPモジュールのみをオンプレミスに移動することを決定する場合があります。 <ref name=":0">{{Cite book|last=Gentry|first=Spencer Rogers & Sammy|url=https://books.google.com/books?id=k-LEDwAAQBAJ&q=postmodern+erp+vs+best+of+breed+approach&pg=PA33|title=Economic Development and Planning|date=2018-04-07|publisher=Scientific e-Resources|isbn=978-1-83947-212-1|language=en}}</ref> |
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ポストモダンのERP戦略を実装することで企業が得る主な利点は、ビジネスプロセスや組織レベルでの予期しない変化に対応する際のスピードと柔軟性です。 <ref>{{Cite news|url=http://enterprise-resource-planning.cioreview.com/cxoinsight/5-factors-facilitating-the-transition-to-the-postmodern-erp-era-nid-7292-cid-96.html|title=5 Factors Facilitating the Transition to the Postmodern ERP Era|newspaper=CIOReview|accessdate=October 31, 2016}}</ref>アプリケーションの大部分は接続が比較的緩いため、必要なときにいつでも簡単に交換またはアップグレードできます。それに加えて、上記の例に従って、企業はERPのニーズに最も適したクラウドベースのソリューションとオンプレミスソリューションを選択して組み合わせることができます。ポストモダンERPの欠点は、企業が管理しなければならないソフトウェアベンダーの数が増えるだけでなく、中央ITに追加の統合の課題が生じる可能性が高いことです。 <ref name=":0">{{Cite book|last=Gentry|first=Spencer Rogers & Sammy|url=https://books.google.com/books?id=k-LEDwAAQBAJ&q=postmodern+erp+vs+best+of+breed+approach&pg=PA33|title=Economic Development and Planning|date=2018-04-07|publisher=Scientific e-Resources|isbn=978-1-83947-212-1|language=en}}</ref> <ref>{{Cite web|title=The end of enterprise resource planning|url=https://cen.acs.org/business/informatics/end-enterprise-resource-planning/98/i10|accessdate=2020-06-02|website=Chemical & Engineering News|language=en}}</ref> |
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== 関連項目 == |
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* [[サプライチェーン・マネジメント]] |
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* [[List of ERP software packages]] |
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* [[ビジネスインテリジェンス]] |
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* [[Accounting software]] |
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* [[サービス指向アーキテクチャ]] |
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* [[Bill of resources]] |
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* [[Business process management]] |
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* [[Business intelligence]] |
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* [[Cost accounting]] |
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* [[Cybernetics]] |
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* [[Document automation]] |
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* [[Data migration]] |
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* [[Economic planning]] |
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* [[Enterprise feedback management]] (EFM) |
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* [[Enterprise planning systems]] |
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* [[Enterprise system]] |
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* [[ERP modeling]] |
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* [[ERP system selection methodology]] |
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* [[Information technology management]] |
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* [[List of project management software]] |
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* [[Management information system]] |
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* [[Manufacturing operations management]] |
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* [[Material balance planning]] |
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* [[Operations research]] |
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* [[Logistics]] |
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* [[Service management]] |
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* [[Software as a service]] |
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* [[Visitor management|Visitor management systems]] |
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== 参考文献 == |
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[[Category:事業計画]] |
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* ヘンダーソン、''最前線''MBEのイアン''ERP''{{ISBN2|978-1-898822-05-9}}[http://www.mlg.uk.com/html/erpfrontline.htm を機能させる] |
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* {{Cite journal|last=Loh|first=Tee Chiat|last2=Lenny Koh Siau Ching|date=September 2004|title=Critical elements for a successful ERP implementation in SMEs|journal=International Journal of Production Research|volume=42|issue=17|pages=3433–3455|DOI=10.1080/00207540410001671679}} |
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* {{Cite journal|last=Shaul|first=Levi|last2=Tauber Doron|date=September 2010|title=Hierarchical examination of success factors across ERP life cycle|url=http://aisel.aisnet.org/mcis2010/79/|journal=MCIS 2010 Proceedings.|page=79}} |
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* {{Cite book|last=Waldner|first=Jean-Baptiste|title=Les nouvelles perspectives de la production|year=1990|publisher=Dunod|location=Paris|language=fr|isbn=978-2-04-019820-6}}<bdi><cite class="citation book cs1" data-ve-ignore="true" id="CITEREFWaldner1990">[[スペシャル:BookSources / 978-2-04-019820-6|978-2-04-019820-6]]</cite></bdi> |
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* {{Cite book|last=Waldner|first=Jean-Baptiste|title=Principles of Computer Integrated Manufacturing|year=1992|publisher=John Wiley & Sons Ltd|location=Chichester|isbn=978-0-471-93450-9}}<bdi><cite class="citation book cs1" data-ve-ignore="true" id="CITEREFWaldner1992">[[スペシャル:BookSources / 978-0-471-93450-9|978-0-471-93450-9]]</cite></bdi> |
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== 外部リンク == |
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2021年1月16日 (土) 16:05時点における版
エンタープライズ・リソース・プランニング (英: enterprise resource planning、ERP)は、企業全体を経営資源の有効活用の観点から統合的に管理し、経営の効率化を図るための手法・概念のこと。多くの場合、リアルタイムで、ソフトウェアとテクノロジーによって仲介される。企業資源計画(きぎょうしげんけいかく)と呼ぶこともある。これを実現するための統合型(業務横断型)ソフトウェア(統合基幹業務システム)を「ERPパッケージ」と呼ぶ。
ERPは通常、組織が多くの企業活動からのデータを収集、保存、管理、および解釈するために使用するビジネス管理ソフトウェアに分類(通常は統合アプリケーションスイート)される。
ERPは、データベース管理システムによって維持される共通データベースを使用して、コアビジネスプロセスの統合された継続的に更新されるビューを提供します。 ERPシステムは、事業資源(現金、原材料、生産能力)と、ビジネスコミットメントのステータス(注文、発注書、給与)を追跡します。システムを構成するアプリケーションは、データを提供するさまざまな部門(製造、購入、販売、経理など)間でデータを共有します。 [1] ERPは、すべてのビジネス機能間の情報の流れを促進し、外部の利害関係者への接続を管理します。 [2]
エンタープライズシステムソフトウェアは、さまざまなビジネス機能をサポートするコンポーネントを製造する数十億ドル規模の業界です。 IT投資は、2011年の時点で、米国を拠点とする企業における資本支出の最大のカテゴリーの1つになっています。初期のERPシステムは大企業に焦点を合わせていましたが、中小企業はますますERPシステムを使用しています[3]。
ERPシステムは、さまざまな組織システムを統合し、エラーのないトランザクションと生産を促進することで、組織の効率を高めます。ただし、ERPシステムの開発は、従来のシステム開発とは異なります。 [4] ERPシステムは、さまざまなコンピューターハードウェアおよびネットワーク構成で実行され、通常はデータベースを情報リポジトリとして使用します[5]。
原点
ガートナーは、1990年代に頭字語ERPを最初に使用した[6] 。ERPは資材所要量計画 (MRP; Material Requirements Planning) から派生した名前である。ERPはMRPの機能を取り込み、その後の製造資源計画(MRP II) [7][8]およびコンピューター統合生産の機能を取り込んだ。ERPという用語はその後そのまま使われ続け、製造を超えたアプリケーション統合の進化を反映した、より大きな概念を表すようになった[9]。
すべてのERPパッケージが製造コアから開発されているわけではありません。 ERPベンダーは、財務および会計、保守、および人事のコンポーネントを使用してパッケージをさまざまに組み立て始めました。 1990年代半ばまでに、ERPシステムはすべてのコアエンタープライズ機能に対応しました。政府や非営利団体もERPシステムを使い始めました[10]。
拡張
ERPシステムは1990年代に急速な成長を遂げました。 2000年問題のため、多くの企業が古いシステムをERPに置き換える機会を得ました[11]。
ERPシステムは当初、顧客や一般の人々に直接影響を与えないバックオフィス機能の自動化に重点を置いていました。顧客と直接やり取りする顧客関係管理(CRM)などのフロントオフィス機能、または電子商取引、電子政府、電子テレコム、電子金融などの電子ビジネスシステム、またはサプライヤ関係管理(SRM)が後でインターネットが外部との通信を簡素化したときに統合されました[12]。
「ERPII」は、2000年にGartnerPublicationsによるERPIs Dead—Long Live ERPIIというタイトルの記事で造られました。 [13] [14]従業員とパートナー(サプライヤーや顧客など)にERPシステムへのリアルタイムアクセスを提供するWebベースのソフトウェアについて説明します。 ERP IIの役割は、従来のERPリソースの最適化とトランザクション処理を拡張します。単に売買などを管理するのではなく。 —ERP IIは、管理下にあるリソースの情報を活用して、企業が他の企業とコラボレーションできるようにします。 [15] ERP IIは、第1世代のERPよりも柔軟性があります。 ERPシステムの機能を組織内に限定するのではなく、企業の壁を越えて他のシステムと対話します。エンタープライズアプリケーションスイートは、そのようなシステムの別名です。 ERP IIシステムは通常、さまざまなe-ビジネステクノロジを使用して、サプライチェーン管理(SCM) 、顧客関係管理(CRM) 、ビジネスパートナー組織間のビジネスインテリジェンス(BI)などの共同イニシアチブを可能にするために使用されます。 [16] [17]
開発者は現在、モバイルデバイスをERPシステムと統合するためにより多くの努力を払っています。 ERPベンダーは、他のビジネスアプリケーションとともに、ERPをこれらのデバイスに拡張しています。最新のERPの技術的な利害関係は、ハードウェア、アプリケーション、ネットワーキング、サプライチェーンなどの統合に関係しています。 ERPは現在、意思決定、利害関係者の関係、標準化、透明性、グローバリゼーションなど、より多くの機能と役割をカバーしています。 [18]
特徴
ERPシステムには通常、次の特性があります。
- 統合システム
- リアルタイム(またはほぼ)で動作します
- すべてのアプリケーションをサポートする共通データベース
- モジュール間で一貫したルックアンドフィール
- 実装が小さなステップで行われないという条件で、情報技術(IT)部門による精巧なアプリケーション/データ統合を伴うシステムのインストール[19]
- 導入オプションには、オンプレミス、クラウドホスト、またはSaaSが含まれます
機能分野
ERPシステムは、次の一般的な機能領域をカバーしています。多くのERPシステムでは、これらはERPモジュールとして呼び出され、グループ化されます。
- 財務会計:総勘定元帳、固定資産、バウチャー、マッチングと支払いを含む買掛金、売掛金と回収、現金管理、財務統合
- 管理会計:予算編成、原価計算、原価管理、活動基準原価計算
- 人事:採用、研修、名簿作成、給与計算、福利厚生、退職年金制度、多様性管理、退職、離職
- 製造:エンジニアリング、材料請求書、作業指示書、スケジューリング、容量、ワークフロー管理、品質管理、製造プロセス、製造プロジェクト、製造フロー、製品ライフサイクル管理
- 注文処理:注文から現金化、注文入力、信用調査、価格設定、約束可能、在庫、出荷、販売分析とレポート、販売試運転
- サプライチェーン管理:サプライチェーン計画、サプライヤスケジューリング、製品コンフィギュレータ、注文から現金化、購入、在庫、請求処理、倉庫保管(受け取り、保管、ピッキング、梱包)
- プロジェクト管理:プロジェクト計画、リソース計画、プロジェクト原価計算、作業分解図、請求、時間と費用、パフォーマンスユニット、アクティビティ管理
- 顧客関係管理(CRM):販売およびマーケティング、コミッション、サービス、顧客連絡、コールセンターサポート – CRMシステムは常にERPシステムの一部と見なされるわけではなく、ビジネスサポートシステム(BSS)と見なされます。
- データサービス:顧客、サプライヤー、および/または従業員向けのさまざまな「セルフサービス」インターフェース
- 学校および教育機関の管理。
GRP
政府のリソースプランニング(GRP)は、公共部門のERPおよび政府機関の統合オフィスオートメーションシステムに相当します。 [20]ソフトウェア構造、モジュール化、コアアルゴリズム、およびメインインターフェイスは、他のERPと同じであり、ERPソフトウェアサプライヤは、システムを政府機関に適合させることができます。 [21] [22] [23]
民間組織と公的組織の両方のシステム実装は、組織の生産性と全体的なビジネスパフォーマンスを向上させるために採用されていますが、実装の比較(民間と公共)は、公共部門でのERP実装の成功に影響を与える主な要因が文化的であることを示しています。 [24] [25] [26]
ベストプラクティス
ほとんどのERPシステムにはベストプラクティスが組み込まれています。これは、ソフトウェアが各ビジネスプロセスを実行するための最も効果的な方法のベンダーの解釈を反映していることを意味します。システムは、顧客がこれらの慣行をどれだけ便利に変更できるかによって異なります。 [27]さらに、ベストプラクティスにより、他のソフトウェア実装と比較してリスクが71%削減されました。 [28]
以下のような要件とベストプラクティスを容易にし、コンプライアンスの利用IFRS 、 SOX法、またはバーゼルII 。また、電子送金などの事実上の業界標準への準拠にも役立ちます。これは、手順をERPソフトウェア内で簡単に体系化し、そのビジネス要件を共有する複数のビジネス間で自信を持って複製できるためです。 [29] [30]
プラントフロア情報への接続
ERPシステムは、さまざまな方法でリアルタイムデータとトランザクションデータに接続します。これらのシステムは通常、プロセス、機器、ベンダーソリューションに関する独自の知識をもたらすシステムインテグレーターによって構成されます。
直接統合—ERPシステムには、製品提供の一部として接続性(プラントフロア機器への通信)があります。これには、ベンダーが顧客が操作するプラントフロア機器に対して特定のサポートを提供する必要があります。
データベース統合—ERPシステムは、データベース内のステージングテーブルを介してプラントフロアのデータソースに接続します。プラントフロアシステムは、必要な情報をデータベースに保管します。 ERPシステムはテーブル内の情報を読み取ります。ステージングの利点は、ERPベンダーが機器統合の複雑さを習得する必要がないことです。接続性はシステムインテグレーターの責任になります。
エンタープライズ・アプライアンス・トランザクション・モジュール(EATM)-これらのデバイスは、ERPシステムでサポートされている方法を介して、プラントフロア機器およびERPシステムと直接通信します。 EATMは、ステージングテーブル、Webサービス、またはシステム固有のプログラムインターフェイス( API )を使用できます。 EATMには、既成のソリューションであるという利点があります。
カスタム統合ソリューション—多くのシステムインテグレーターがカスタムソリューションを提供しています。これらのシステムは、初期統合コストが最も高くなる傾向があり、長期的なメンテナンスと信頼性のコストが高くなる可能性があります。注意深いシステムテストと徹底的な文書化により、長期的なコストを最小限に抑えることができます。カスタム統合ソリューションは通常、ワークステーションまたはサーバークラスのコンピューターで実行されます。
実装
ERPの範囲は通常、スタッフの作業プロセスと慣行に大幅な変更を加えることを意味します。 [31]一般に、このような変更の実装を支援するために、コンサルティング、カスタマイズ、およびサポートの3種類のサービスを利用できます。 実装時間は、ビジネスの規模、モジュールの数、カスタマイズ、プロセス変更の範囲、およびプロジェクトの所有権を取得する顧客の準備状況によって異なります。モジュラーERPシステムは段階的に実装できます。大企業の一般的なプロジェクトには約14か月かかり、約150人のコンサルタントが必要です。 [32]小さなプロジェクトには数か月かかる場合があります。多国籍およびその他の大規模な実装には、数年かかる場合があります。 [33] [34]カスタマイズにより、実装時間が大幅に増加する可能性があります。
それに加えて、情報処理はさまざまなビジネス機能に影響を与えます。たとえば、ウォルマートのような一部の大企業はジャストインタイム在庫システムを使用しています。これにより、在庫の保管が減り、配送効率が向上し、最新のデータが必要になります。 2014年以前は、ウォルマートはIBMが開発したInforemというシステムを使用して補充を管理していました。 [35]
プロセスの準備
ERPを実装するには、通常、既存のビジネスプロセスを変更する必要があります。 [36]実装を開始する前に必要なプロセス変更を十分に理解していないことが、プロジェクトの失敗の主な理由です。 [37]困難は、システム、ビジネスプロセス、インフラストラクチャ、トレーニング、または意欲の欠如に関連している可能性があります。
したがって、組織がERPソフトウェアを実装する前に、ビジネスプロセスを徹底的に分析することが重要です。分析により、プロセスの近代化の機会を特定できます。また、現在のプロセスとERPシステムによって提供されるプロセスとの整合性を評価することもできます。調査によると、ビジネスプロセスの不一致のリスクは次の方法で減少します。
ERPの実装は、分散型組織ではプロセス、ビジネスルール、データセマンティクス、承認階層、意思決定センターが異なることが多いため、かなり困難です(そして政治的に負担がかかります)。 [40]これには、一部のビジネスユニットを他のビジネスユニットよりも先に移行する、各ユニットに必要な変更を処理するための実装を遅らせる、統合を減らす(マスターデータ管理を介したリンクなど)、または特定のニーズに合わせてシステムをカスタマイズする必要がある場合があります。 [41]
潜在的な欠点は、「標準」プロセスを採用すると、競争上の優位性が失われる可能性があることです。これが起こっている間、ある領域での損失は他の領域での利益によって相殺されることが多く、全体的な競争上の優位性を高めます。 [42] [43]
構成
ERPシステムの構成は、主に、組織がシステムを機能させる方法と、システムが機能するように設計された方法とのバランスを取ることです。 ERPシステムには通常、システム操作を変更する多くの設定が含まれています。たとえば、組織は使用する在庫会計のタイプ( FIFOまたはLIFO)を選択できます。地理的単位、製品ライン、または流通チャネルごとに収益を認識するかどうか。顧客の返品時に送料を支払うかどうか。 [41]
2層ERP
2層のERPソフトウェアとハードウェアにより、企業は2つのERPシステムに相当するものを一度に実行できます。1つは企業レベルで、もう1つは部門または子会社レベルです。たとえば、製造会社はERPシステムを使用して、独立したグローバルまたは地域の流通、生産または販売センター、およびサービスプロバイダーを使用して組織全体を管理し、主要な会社の顧客をサポートできます。各独立したセンター(または)子会社は、独自のビジネスモデル、ワークフロー、およびビジネスプロセスを持っている場合があります。
グローバリゼーションの現実を踏まえ、企業は、地域、部門、製品または製造戦略を最適化して、戦略的目標をサポートし、市場投入までの時間を短縮すると同時に、収益性を高め、価値を提供する方法を継続的に評価します。 [44] 2層ERPにより、地域の流通、生産、または販売センターとサービスプロバイダーは、独自のERPシステムを使用して、主要企業とは別の独自のビジネスモデルで運営を続けます。これらの中小企業のプロセスとワークフローは、主要企業のプロセスとワークフローに関連付けられていないため、複数の場所でローカルビジネス要件に対応できます。 [45]
企業による2層ERPシステムの採用に影響を与える要因は次のとおりです。
- 製造業のグローバリゼーション、新興経済国における調達の経済学
- 中小企業により適したソフトウェアの選択に基づいて、子会社でのより迅速で低コストのERP実装の可能性
- 2つのERPシステム間でデータをやり取りする必要がある場合(多くの場合、エンタープライズアプリケーション統合の使用を伴う)、余分な労力が必要になります[46] 2層ERP戦略により、企業は市場の需要に対応し、ITシステムを企業レベルで調整する際に俊敏性を確保できます。その結果、組織全体で使用されている1つのERPシステムと比較してより多くのシステムが得られます。 [47]
カスタマイズ
ERPシステムは、理論的には業界のベストプラクティスに基づいており、そのメーカーは、組織がそれらを「現状のまま」展開することを意図しています。 [48] [49] ERPベンダーは、組織が独自のビジネスルールを組み込むことができる構成オプションを顧客に提供していますが、構成が完了した後でも機能のギャップが残ることがよくあります。
ERPのお客様には、機能のギャップを調整するためのいくつかのオプションがあり、それぞれに長所と短所があります。技術的な解決策には、提供されたソフトウェアの一部を書き直すこと、ERPシステム内で機能するように自家製のモジュールを書くこと、または外部システムとのインターフェースが含まれます。これらの3つのオプションは、さまざまな程度のシステムカスタマイズを構成します。最初のオプションは、保守が最も侵襲的でコストがかかります。 [50]あるいは、提供されたERP機能セットによりよく一致するようにビジネス慣行や組織のポリシーを変更するなどの非技術的なオプションがあります。カスタマイズと構成の主な違いは次のとおりです。
- カスタマイズは常にオプションですが、ソフトウェアは使用前に常に構成する必要があります(たとえば、コスト/利益センタ構造、組織ツリー、購入承認ルールの設定など)。 )。
- このソフトウェアは、さまざまな構成を処理するように設計されており、許可された構成で予測どおりに動作します。
- システムの動作とパフォーマンスに対する構成変更の影響は予測可能であり、ERPベンダーの責任です。カスタマイズの効果はあまり予測できません。それは顧客の責任であり、テスト活動を増やします。
- 構成の変更は、新しいソフトウェアバージョンへのアップグレード後も存続します。一部のカスタマイズ(たとえば、データ画面の表示の前後に呼び出される事前定義された「フック」を使用するコード)は、再テストが必要ですが、アップグレード後も存続します。その他のカスタマイズ(基本的なデータ構造の変更など)は、アップグレード中に上書きされるため、再実装する必要があります。 [51]
カスタマイズの利点は次のとおりです。
- ユーザーの受け入れを改善します[52]
- 標準機能のみを使用して、企業に対して競争上の優位性を獲得する可能性を提供します
カスタマイズの欠点には、次のようなものがあります。
- 実装と保守に必要な時間とリソースを増やす[50] [53]
- システム間の違いにより、サプライヤーと顧客間のシームレスなインターフェース/統合を妨げます
- 将来的にERPソフトウェアをアップグレードする会社の能力を制限します
- カスタマイズへの過度の依存を生み出し、標準化ソフトウェアプラットフォームとしてのERPの原則を損なう
拡張機能
ERPシステムは、多くの場合ベンダー提供のインターフェイスを介して、サードパーティのソフトウェアで拡張できます。 [54] [55]拡張機能は、次のような機能を提供します。
- 製品データ管理
- 製品ライフサイクル管理
- 顧客関係管理
- データマイニング
- 電子調達
データ移行
データ移行は、既存のシステムからERPシステムにデータを移動、コピー、および再構築するプロセスです。移行は実装の成功に不可欠であり、重要な計画が必要です。残念ながら、移行は本番フェーズの前の最終アクティビティの1つであるため、十分な注意が払われないことがよくあります。次の手順で、移行計画を構成できます。 [56]
- 移行するデータを特定します。
- 移行のタイミングを決定します。
- 主要なデータコンポーネントのデータ移行テンプレートを生成する
- ツールセットをフリーズします。
- 主要なビジネスアカウントの移行関連の設定を決定します。
- データアーカイブのポリシーと手順を定義します。
多くの場合、既存のシステムの一部のデータに互換性がないか、新しいシステムでは不要であるため、データの移行が不完全です。そのため、新しいERPシステムが導入されたら、既存のシステムをアーカイブデータベースとして保持して参照できるようにする必要がある場合があります。 [56]
長所
ERPの最も基本的な利点は、無数のビジネスプロセスを統合することで時間と費用を節約できることです。管理者は、より迅速に、より少ないエラーで意思決定を行うことができます。データは組織全体で表示されるようになります。この統合の恩恵を受けるタスクは次のとおりです。 [57]
- 在庫の最適化を可能にする売上予測。
- 操作のすべての領域での関連データのコンパイルによるすべてのトランザクションの時系列の履歴。
- 受注から履行までの注文追跡
- 請求書から現金領収書までの収益追跡
- 一致する発注書(注文されたもの)、在庫受領書(到着したもの)、および原価計算(ベンダーが請求したもの)
ERPシステムは、ビジネスデータを一元化します。
- 複数のシステム間で変更を同期する必要がなくなります—財務、マーケティング、販売、人事、製造アプリケーションの統合[要出典][要出典]
- 統計データの各ビットに正当性と透明性をもたらします
- 標準的な製品の命名/コーディングを容易にします
- 包括的なエンタープライズビュー(「情報の島」なし)を提供し、適切な意思決定を行うために、いつでもどこでも管理者がリアルタイムの情報を利用できるようにします
- 複数のセキュリティシステムを単一の構造に統合することにより、機密データを保護します[58]
メリット
- ERPは、変化によりよく適応する、より機敏な会社を作成します。また、企業の柔軟性と構造の厳格さが緩和されるため、組織のコンポーネントがよりまとまりを持って運用され、社内外のビジネスが強化されます。 [59]
- ERPは、閉じた環境でのデータセキュリティを向上させることができます。 ERPシステムが提供するような一般的な制御システムにより、組織は主要な企業データが危険にさらされないようにすることがより簡単になります。ただし、これはよりオープンな環境で変化するため、ERPセキュリティ機能とセキュリティに関する社内ポリシーをさらに精査する必要があります。 [60]
- ERPは、コラボレーションの機会を増やします。現代の企業では、データは、ドキュメント、ファイル、フォーム、オーディオとビデオ、電子メールなど、さまざまな形式を取ります。多くの場合、各データメディアには、コラボレーションを可能にする独自のメカニズムがあります。 ERPは、分散システム間でさまざまな形式で通信するという学習曲線を習得するのではなく、従業員がコンテンツのコラボレーションにより多くの時間を費やせるようにするコラボレーションプラットフォームを提供します。 [55]
- ERPには、共通プロセスの標準化、1つの統合システム、標準化されたレポート、改善された主要業績評価指標(KPI)、共通データへのアクセスなど、多くの利点があります。 ERPの主な利点の1つ。統合システムの概念は、ビジネスによって誤解されることがよくあります。 ERPは、HR、計画、調達、販売、顧客関係、財務、分析などのすべての主要なエンタープライズ機能、およびその他の接続されたアプリケーション機能との緊密な統合を提供する一元化されたシステムです。その意味で、ERPは「集中型統合エンタープライズシステム(CIES)」と表現できます[61]
短所
- カスタマイズには問題があります。最善のアプローチと比較すると、ERPは、組織の最小公分母のニーズを満たしていると見なすことができ、組織は固有の要求を満たすための回避策を見つける必要があります。 [62]
- ERPシステムに合うようにビジネスプロセスをリエンジニアリングすると、競争力が損なわれたり、他の重要な活動から焦点が逸れたりする可能性があります。
- ERPは、統合されていない、または包括的でないソリューションよりもコストがかかる可能性があります。
- ERPスイッチングコストが高いと、ERPベンダーの交渉力が高まり、サポート、メンテナンス、およびアップグレードの費用が増える可能性があります。
- 部門間で機密情報を共有することへの抵抗を克服すると、経営陣の注意をそらすことができます。
- 真に独立したビジネスの統合は、不必要な依存関係を生み出す可能性があります。
- 広範なトレーニング要件は、日常業務からリソースを取得します。
- ERPシステムの調和は、(特に大企業にとって)巨大な作業になる可能性があり、多くの時間、計画、およびお金を必要とします。 [63]
- 重要な課題には、実装後のプロジェクトチームの解散、インターフェイスの問題、適切なテストの欠如、タイムゾーンの制限、ストレス、オフショアリング、変更に対する人々の抵抗、短いハイパーケア期間、データクレンジングなどがあります。 [64]
ポストモダンERP
「ポストモダンERP」という用語は、2013年にGartnerによって造られ、紙シリーズ「Predicts2014」に最初に登場しました。 [65]ガートナーのポストモダンERP戦略の定義によると、すべてのパーツが相互に大きく依存しているレガシーのモノリシックで高度にカスタマイズされたERPスイートは、遅かれ早かれクラウドベースとオンプレミスの両方のアプリケーションの混合物に置き換えられる必要があります。これらはより疎結合であり、必要に応じて簡単に交換できます。
基本的な考え方は、最も重要なビジネス機能をカバーするコアERPソリューションがまだ存在する必要がある一方で、他の機能は単にコアERPを拡張する専門のソフトウェアソリューションによってカバーされるということです。この概念は、ソフトウェア実行に対するいわゆる最善のアプローチ[66]に似ていますが、それと混同しないでください。どちらの場合も、全体を構成するアプリケーションは比較的緩く接続されており、非常に簡単に交換できますが、後者の場合、ERPソリューションはまったくありません。代わりに、すべてのビジネス機能は個別のソフトウェアソリューションによってカバーされます。 [67]
ただし、どのビジネス機能をコアERPの一部にするか、および何を補足ソリューションでカバーするかについての黄金律はありません。ガートナーによると、すべての企業は、企業の内部および外部のニーズ、運用、およびプロセスに基づいて、独自のポストモダンERP戦略を定義する必要があります。たとえば、企業は、コアERPソリューションがファイアウォールの背後に留まらなければならないビジネスプロセスをカバーする必要があると定義しているため、コアERPをオンプレミスのままにすることを選択する場合があります。同時に、別の企業がコアERPソリューションをクラウドでホストし、補足ソリューションとして少数のERPモジュールのみをオンプレミスに移動することを決定する場合があります。 [67]
ポストモダンのERP戦略を実装することで企業が得る主な利点は、ビジネスプロセスや組織レベルでの予期しない変化に対応する際のスピードと柔軟性です。 [68]アプリケーションの大部分は接続が比較的緩いため、必要なときにいつでも簡単に交換またはアップグレードできます。それに加えて、上記の例に従って、企業はERPのニーズに最も適したクラウドベースのソリューションとオンプレミスソリューションを選択して組み合わせることができます。ポストモダンERPの欠点は、企業が管理しなければならないソフトウェアベンダーの数が増えるだけでなく、中央ITに追加の統合の課題が生じる可能性が高いことです。 [67] [69]
関連項目
- List of ERP software packages
- Accounting software
- Bill of resources
- Business process management
- Business intelligence
- Cost accounting
- Cybernetics
- Document automation
- Data migration
- Economic planning
- Enterprise feedback management (EFM)
- Enterprise planning systems
- Enterprise system
- ERP modeling
- ERP system selection methodology
- Information technology management
- List of project management software
- Management information system
- Manufacturing operations management
- Material balance planning
- Operations research
- Logistics
- Service management
- Software as a service
- Visitor management systems
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外部リンク
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