システムインテグレーター

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システムインテグレーター(英語:System Integrator)とは、情報システムの開発において、コンサルティングから設計開発、運用・保守管理までをワンストップで行う情報通信企業である。SIer(エスアイアー)とも呼ばれる。オープンシステム化により、システムが一つのベンダのハードウェア及びソフトウェアで完結しなくなった1990年代以後に登場した企業。得意としている分野や注力している業務は出自・沿革に応じて企業毎に大きく異なる。

2008年現在の日本においては「上流」という言葉の聞こえの良さにあやかり、上流工程に進むにつれエンジニアとしてのキャリアが上昇していくとみなす企業も少なくない。日本の場合はソフトウェア工学に精通したアーキテクトでなくとも上流工程と呼ばれるポジションに携わることが可能なため、そうした者が下流工程の要員に対して主導権を握りやすくなるというメリットがあるからである。 現実にはシステムインテグレーターの多くは、営業支援やシステム構築に伴うベンダ間のスケジュール立案、進捗管理などはエンジニアではなく渉外に長けた専任者が置かれるケースも多い。NECグループやNTTグループなどでは、こうした業務に携わる者も一様にSE(エス・イー)と呼び、あたかもエンジニアかのような肩書きを与え、モチベーションの向上と大学生の就職意欲を刺激する手法が取られている。


目次

[編集] システムインテグレーターの分類

この分類はあくまで目安に過ぎない。コンサル系という分類が加えられる場合もある。[1]

メーカー系
富士通NEC日立製作所東芝三菱電機などのコンピュータメーカーの情報処理部門から独立した会社、またはそのメーカー傘下に入った会社。メーカー製品と組み合わせたソリューションの提案に強みがある。主に親会社から、開発案件を元請額の八掛け程度の額で受注して開発を行う。70年代からバブル期にかけての過剰な雇用によって後年、技術者のだぶつきが発生し、こうした社員への業務をあてがう目的でシステムインテグレーターもエンジニアの業務、花形だと業界ぐるみで盛り立て、モチベーションを維持する手法が取られている。上述の企業はシステム構築のプロジェクトにおいて商流の上位に位置する傾向が高く、そうした経緯であてがわれてきた、本来行き場の無かった社員が進行の指揮を執るケースも少なくなく、しばしばプロジェクトの破綻をきたしているのが実情である。
(例)日立システムアンドサービスNECソフト富士通ビジネスシステムなど。
ユーザー系
金融会社や商社などの情報システム部門が、コストセンターからプロフィットセンターに転じる目的で独立した会社。主にグループ企業の案件を受注してシステム構築を行う。親会社の案件への依存度が低く、他の顧客の案件を積極的に受注する企業もある。
(例)伊藤忠テクノソリューションズ新日鉄ソリューションズ住商情報システム三菱総研DCSなど。[2]
独立系
親会社を持たない資本的に独立した会社。独立系の会社の子会社も独立系と呼ばれる。メーカーや他のSIerからの下請け業務を行うこともある。
(例)富士ソフト大塚商会CSKオービックTISソランインテックキューブシステム内田洋行日本システムディベロップメントなど。

[編集] 偽装請負

多くは多重型の受注構造が取られており、それに伴い技術者の手配に際して偽装請負が常態化している業界である。システムインテグレーターから業務を受注した企業が、それ以下の商流にある企業(中小・零細企業を含む)との間で偽装請負を行っているケース、または上述のシステムインテグレーター自身が企業ぐるみで偽装請負を行っているケースもあるため、システムインテグレーター利用者は、業務に当たる労働者の原籍確認や労災保険の有無を確認するなどの注意が必要である。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

[編集]

  1. ^ NTTデータ電通国際情報サービスのように分類不可能なシステムインテグレーターも存在する。
  2. ^ NTTデータ電通国際情報サービスをユーザー系と分類することもある。

[編集] 参考文献


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