意思決定

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意思決定(いしけってい、decision making)とは特定の目標を達成するためにある状況において複数の代替案から、最善のを求めようとする行為である。

目次

[編集] 概要

意思決定はあらゆる状況で行われているが、経営学軍事学などの諸領域にとって意思決定とは合理的な選択を行うことが求められる。意思決定の思考方法とは正しい目標の認識や必要な情報の収集、目標達成のための方策案の考案と比較、最善の方策の選択と実行計画の立案、計画の実施の監督を包括するものである。個人の意思決定から集団の意思決定までに通用するものとして捉えることができる。しかし厳密な意思決定のモデルについては後述するように複数のモデルが考えられている。

[編集] 研究史

1978年ノーベル経済学賞を受賞したハーバート・サイモンが著名である。

[編集] アプローチ

意思決定に対するアプローチには、経済学的アプローチ、経営学的アプローチ、システム分析的アプローチ、行動科学的アプローチ、組織行動論的アプローチ等がある。 順に、人間行動の曖昧性・人間の能力の限界を考慮するアプローチである。

[編集] モデル

意思決定を捉えるために、様々なモデルが作られた。 意思決定そのものをモデル化した意思決定過程モデルと、意思決定を支援する意思決定支援モデル(システム)又は分析モデルがある。

ただし、意思決定過程モデルは、文字通り意思決定が行われる過程を示したものだが、支援モデルは意思決定の補助を行うもので厳密には意思決定のモデルとは言えない。

[編集] 意思決定過程モデル

意思決定過程モデルは、実に様々な種類のモデルが存在し、その基本は、

  • 情報収集
  • 代替案の作製
  • 代替案の選択
  • フィードバック

の過程からなる。ただし、これは研究者によって意見がわかれる。例えば、アメリカ空軍ジョン・ボイド大佐 (John Boyd) が提唱したOODAループ理論では、情報収集と情勢判断、意思決定と実行というサイクルが繰り返されるモデルが示されている。

意思決定過程モデルの中でも、特に有名なのではゴミ箱モデルがある。それは、人、問題、解をゴミと見立て、そのゴミをゴミ箱に見立てた「意思決定機会」に入れると、意思決定機会が満ちたときに結果がでると考えたモデルである。その特徴は、過去のモデルによる、「合理的な意思決定」を捨て、「人間は合理的な意思決定ができない」という考えが前提にあることである。

[編集] 支援モデル

意思決定支援モデルには、決定木 (Decision Tree)、OR(オペレーションズ・リサーチ)、AHPゲーム理論がある。

支援モデルは主に、評価基準・代替案の価値を数値化することで、意思決定を支援する。

なお、GDSS等コンピュータによる集団意思決定支援システムもあり、コンピュータを用いることは意思決定、特に素早さの点において重要な意味がある。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

[編集] 関連書

  • 中島 一 『意思決定入門』日本経済新聞社 ISBN 4532014255
  • 印南 一路 『すぐれた意思決定』判断と選択の心理学 中央公論新社 ISBN 4122039614
  • 松原 望 編「シリーズ:意思決定の科学」朝倉書店