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2017年1月24日 (火) 18:48時点における版

ケン・ローチ
Ken Loach
Ken Loach
本名 ケネス・ローチ
Kenneth Loach
生年月日 (1936-06-17) 1936年6月17日(87歳)
出生地 イングランドの旗 イングランド ウォリックシャー州ヌニートン
国籍 イギリスの旗 イギリス
職業 映画監督脚本家
ジャンル 映画
活動期間 1962年 -
主な作品
ケス
リフ・ラフ
大地と自由
麦の穂をゆらす風
わたしは、ダニエル・ブレイク
 
受賞
カンヌ国際映画祭
パルム・ドール
2006年麦の穂をゆらす風
2016年わたしは、ダニエル・ブレイク
審査員賞
1990年 『ブラック・アジェンダ/隠された真相』
1993年 『レイニング・ストーンズ』
2012年天使の分け前
国際映画批評家連盟賞
1979年 『ブラック・ジャック』
1991年リフ・ラフ
1995年大地と自由
エキュメニカル審査員賞
1995年 『大地と自由』
2009年エリックを探して
現代映画賞
1981年 『まなざしと微笑み』
ヴェネツィア国際映画祭
上院議会金メダル
1996年カルラの歌
栄誉金獅子賞
1994年 長年の功績に対して
ベルリン国際映画祭
国際映画批評家連盟賞
1972年 『家族生活』
エキュメニカル審査員賞
1994年レディバード・レディバード
2004年 『やさしくキスをして』
名誉金熊賞
2014年 長年の功績に対して
ヨーロッパ映画賞
作品賞
1991年 『リフ・ラフ』
1995年 『大地と自由』
国際映画批評家連盟賞
2002年 『SWEET SIXTEEN
生涯貢献賞
2009年
英国アカデミー賞
マイケル・バルコン賞
1993年
友愛賞
2005年
セザール賞
外国映画賞
1995年 『大地と自由
欧州連合作品賞
2004年 『やさしくキスをして』
その他の賞
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ケン・ローチKen Loach[1], 本名:ケネス・ローチ, 1936年6月17日 - ) は、イギリス映画監督脚本家。一貫して労働者階級に焦点を当てた作品を製作し続け、政治活動に熱心なことでも知られる。

来歴

1936年6月17日イングランドウォリックシャー州ヌニートンで生まれた。イギリス空軍に2年間従軍した後、オックスフォード大学のピーターズ・カレッジで法律を学んだ。在学中はコメディ・グループThe Oxford Revue俳優として参加していた。卒業後、1962年BBCに入社し、テレビシリーズの演出を務めた。

1967年長編『夜空に星のあるように』で映画監督としてデビューした。2作目の『ケス』(1969年)は英国アカデミー賞作品賞監督賞にノミネートされた。しかし、社会問題への市民の関心の低さや政治的な検閲が原因となり、1970年代から1980年代にかけて長い不遇時代を過ごした。

1990年代に入り、労働者階級移民を描いた作品を立て続けに発表。そのうち『ブラック・アジェンダ/隠された真相』(1990年)と『レイニング・ストーンズ』(1993年)がカンヌ国際映画祭審査員賞、『リフ・ラフ』(1991年)と『大地と自由』(1995年)がヨーロッパ映画賞作品賞を受賞し、国際的に評価されるようになった。1994年には第51回ヴェネツィア国際映画祭栄誉金獅子賞を受賞した。

2003年日本高松宮殿下記念世界文化賞の映像・演劇部門に選出された[2]2006年、『麦の穂をゆらす風』が第59回カンヌ国際映画祭に出品され、69歳、13回目の出品で初のパルム・ドールを受賞した。

2014年第64回ベルリン国際映画祭金熊名誉賞を受賞した。

2016年第69回カンヌ国際映画祭障害者差別を背景に雇用支援金(英国の障害年金に相当)の現状を描いた『わたしは、ダニエル・ブレイク』がパルムドールに選ばれ、2度目の受賞を果たす[3]

作風

左翼を任じ、一貫して労働者階級第三世界からの移民たちの日常生活をリアリズムに沿って描いている。作品のスタイルとしては、俳優の自然な演技を引き出し、リアルな状況を作り出すことを重視している。そのため、シーンは最初から順番に撮影し、時には即興演技に委ねたり、脚本製作時に結末を意図的に執筆しないこともある。有名俳優以上に若い才能を好む傾向にある。

主な監督作品

著書

  • 『ケン・ローチ 映画作家が自身を語る』グレアム・フラー編、村山匡一郎・越後谷文博訳 (フィルムアート社、2000年10月)

脚注

  1. ^ Loachはどじょうの意で、発音はロウチで音引きではない。
  2. ^ 彼はこの賞のスポンサーが「反動的」メディアであるフジサンケイグループであり、中曽根康弘がバックにいる(当時、主催の日本美術協会会長は中曽根のブレーンとして知られた瀬島龍三)ことも知っていたが、敢えてこれを受けた。ローチはその賞金の一部を、日本のどこか適当な労働運動に寄付したいと考え、人の勧めで国鉄分割民営化に反対したためにJRから閉め出された闘争団に寄付した。ローチはイギリス国鉄民営化で、労働条件の切り下げやリストラに揺れる様を描いた『ナビゲーター ある鉄道員の物語』(2001年)を発表しており、かねてから民営化反対論者であった。ローチは「ナカソネなどからの賞金を受け取って、そのカネをナカソネが進めた国鉄分割・民営化に反対して闘っている人にカンパするってのはなかなかいいよね」と発言した。
  3. ^ a b “カンヌ最高賞受賞のケン・ローチ監督作が公開、心臓病の男性が行政に立ち向かう”. 映画ナタリー. (2016年11月10日). http://natalie.mu/eiga/news/208725 2016年11月10日閲覧。 

外部リンク