「ヒジャブ」の版間の差分

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覆う・遮蔽する・保護するという意味の[[動詞]]「{{lang|ar|حجب}}」を[[語源]]とする。一般に欧米では女性の[[頭]]と体を覆う布を意味するが、[[アラビア語]]においては頭に被る[[ベール]]といった意味の他に、[[貞淑]]・[[道徳]]といった意味も持つ。
覆う・遮蔽する・保護するという意味の[[動詞]]「{{lang|ar|حجب}}」を[[語源]]とする。一般に欧米では女性の[[頭]]と体を覆う布を意味するが、[[アラビア語]]においては頭に被る[[ベール]]といった意味の他に、[[貞淑]]・[[道徳]]といった意味も持つ。


[[イスラーム]]が主な宗教となっている[[中東]]を始めとする諸国では一般的な女性の服装だが、ムスリムが多数を占める国でも、[[トルコ]]や[[チュニジア]]など厳密な[[政教分離]]を掲げる国では、公の場所での着用が禁止されている場合もある。だしトルコでは近年規制が緩和されつつあり、ヒジャブを付ける女性も珍しくは無くなっている。[[フランス]]では全ての宗教での宗教的シンボルは、公の場所での着用を禁止している。ヒジャブもその「宗教的シンボル」と認定されており、学校等の公共の場での着用が禁止されており、内外の[[ムスリム]]から反発を受けている。
[[イスラーム]]が主な宗教となっている[[中東]]を始めとする諸国では一般的な女性の服装だが、ムスリムが多数を占める国でも、[[トルコ]]や[[チュニジア]]など厳密な[[政教分離]]を掲げる国では、公の場所での着用が禁止されていた両国ともに近年規制が緩和されつつあり、ヒジャブを付ける女性も珍しくは無くなっている。[[フランス]]では全ての宗教での宗教的シンボルは、公の場所での着用を禁止している。ヒジャブもその「宗教的シンボル」と認定されており、公立学校等の公共の場での着用が禁止されており、内外の[[ムスリム]]から反発を受けている。


また、スポーツの試合中における着用についても、[[国際競技連盟]]によって認める場合と一切認めない場合に分かれる<ref>[http://www.huffingtonpost.jp/2014/09/24/qatar-basket_n_5879102.html 【アジア大会】髪覆うヒジャブ着用禁止、カタールが試合放棄 バスケット女子] The Huffington Post 2014年9月25日</ref>。
また、スポーツの試合中における着用についても、[[国際競技連盟]]によって認める場合と一切認めない場合に分かれる<ref>[http://www.huffingtonpost.jp/2014/09/24/qatar-basket_n_5879102.html 【アジア大会】髪覆うヒジャブ着用禁止、カタールが試合放棄 バスケット女子] The Huffington Post 2014年9月25日</ref>。

2016年4月8日 (金) 10:04時点における版

さまざまな色のヒジャブを着用したインドネシアムスリム女性たち
ヒジャブを着用したイエメンの女性
ヒジャブを着用したバレーボールイラン女子代表の選手たち

ヒジャブ英語: Hijab, ħijābアラビア語: حجاب )とは、アラビア語で「覆うもの(名詞)」を意味する言葉ヒジャーブヘジャブとも。

概要

覆う・遮蔽する・保護するという意味の動詞حجب」を語源とする。一般に欧米では女性のと体を覆う布を意味するが、アラビア語においては頭に被るベールといった意味の他に、貞淑道徳といった意味も持つ。

イスラーム教が主な宗教となっている中東を始めとする諸国では一般的な女性の服装だが、ムスリムが多数を占める国でも、トルコチュニジアなど厳密な政教分離を掲げる国では、公の場所での着用が禁止されていたが、両国ともに近年規制が緩和されつつあり、ヒジャブを付ける女性も珍しくは無くなっている。フランスでは全ての宗教での宗教的シンボルは、公の場所での着用を禁止している。ヒジャブもその「宗教的シンボル」と認定されており、公立学校等の公共の場での着用が禁止されており、内外のムスリムから反発を受けている。

また、スポーツの試合中における着用についても、国際競技連盟によって認める場合と一切認めない場合に分かれる[1]

脚注

関連項目

外部リンク