クーフィーヤ
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クーフィーヤ (アラビア語: كوفية, Kufiya) とはアラビア半島社会で男性が頭にかぶる装身具、頭巾である。
地域によってはシュマーグ (شماغ,shemagh) 、グトラ(غُترَة,ghutrah)、ハッタ(حَطّة,ḥaṭṭah)、マシャッダ(مَشَدة,mashaddah)とも呼ばれる。クルド語ではジェメダニー(cemedanî)、ペルシャ語ではチャフィイェ(چَفیِه,chafiye)である。英語では keffiyeh/kaffiyeh ともローマ字表記され、ここからカフィエと呼ばれる場合もある。
概要[編集]
縦横百数十センチ程度の正方形の布を対角線で1度折って二等辺三角形にし、底辺側を前にして被った上に、イカールと呼ばれるヤギの毛で作った輪をはめるのが一般的な姿である。また、ずれるのを防ぐためターキーヤ(内帽)を下にかぶることが多い。イスラム過激派のゲリラのように、覆面風にする巻き方もある。
ターバンと混同されることが多いが、ターバンが頭の上で固まっているのに対してクーフィーヤは首の後ろまで布が垂れており、頭部全体を覆う。模様は様々である。
男性用であり、女性はアバヤなどを身につける。
パレスチナではクーフィーヤの色柄を見ればその人がどの勢力を支持しているかが分かる。赤/白はリベラル派、緑/白はイスラム原理主義のハマス。[要出典]
着用例:ベドウィン巻き(シュマーグ)
非イスラム圏への浸透[編集]
2001年に始まった対テロ戦争以降において、イスラム過激派(アルカイーダ、ISIL)メンバー達の影響から、クーフィーヤを首や顔に巻く米軍ほか多国籍軍の兵士や民間軍事会社オペレーターが多数見られるようになった。彼ら兵士達が本国に帰還するとそれがアメリカや先進国本土にも伝わり、アフガンストールという名前で若者層のファッションアイテムとしても使われるようになる。
ギャラリー[編集]
イラン人の男性。
出典[編集]
関連項目[編集]
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