コンテンツにスキップ

イスラム圏の女性の服装

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

イスラム圏の女性の服装(イスラムけんのじょせいのふくそう)では、イスラム世界およびムスリムの女性の服装について記述する。

概要

[編集]

イスラム教における女性の服装については、クルアーンやハディースなどの解釈、イスラーム法学上の見解、地域の文化・慣習などによってさまざまな考え方が存在する。イスラム圏では、頭髪や身体を覆う服装を着用する女性がいる一方、地域や社会、個人の選択によって服装には大きな違いがある。保守的なイスラム社会では、女性が頭部や身体を覆う服装をすることも多い。

種類

[編集]

現在、イスラム世界で使用されている女性の服装には以下のものがある。

アバーヤ
アバーヤ(アバヤ、文語アラビア語ではアバーア)はアラビア半島などに見られる伝統的なガウンタイプの長い民族衣装。ヒジャーブを着用しない女性がおしゃれとして身につけることもしばしばあるが、通常はヒジャーブやニカーブなどと組み合わせる。色はアラビア半島だと黒が多いがファッションや好みに合わせ色々な色や刺繍の物が存在する。
ヒジャブ
ヒジャブ(ヒジャーブ)はスカーフやストールのような大きい布で頭髪を覆うタイプ。イスラーム世界の女性に広く見られる。
ヒマール
ヒマールはヒジャブより、隠す範囲が広がり、背中まで覆う。
ブルカ
ブルカはアフガニスタンなどで用いられてきた衣装で、目の部分も網状になっていて覆われている。
ニカーブ
ニカーブは目の部分を残して顔を覆うものである。色は黒が多い。
チャードル
チャードル(チャドル)はイランに多い服装である。顔を出して体全体を覆う。アフガニスタンではチャドリと呼ばれる[1]。
ブルキニ
ブルキニは近代になってから登場したムスリマ向けの水着である。身体を広く覆うタイプの水着で、イスラームの服装規範に配慮したものとされる。

服装に対する各地の対応

[編集]
欧州
欧州各国にも移民等によってムスリム人口が増えるにしたがって、上記の服装をするムスリマが増加している。
各国では、女性の権利、政教分離、治安などを理由として、何らかの規制が行われている。フランスではライシテなどをめぐる議論を背景に、ブルキニをめぐる規制を行った自治体がある。それに対し、自らの意思で着用している女性もいることから、信教の自由や個人の自由を侵しているとの批判も存在する[2]。
中国
2014年12月10日、新疆ウイグル自治区ウルムチ市における公共の場でのブルカの着用を禁止した[3]。

脚注

[編集]
  1. ↑ 『チャドリ』 - コトバンク
  2. ↑ 「Archive. Monde musulman : quel est le style “convenable” pour les femmes ?」Courrier International 2014年2月5日
  3. ↑ ウィキソース出典  (中国語) 乌鲁木齐市公共场所禁止穿戴蒙面罩袍的规定, ウィキソースより閲覧。

関連項目

[編集]